Yuri Nitta -- Conductor
1990年第40回ブザンソン国際青年指揮者コンクールファイナリスト。1991年東京国際音楽コンクール指揮部門第2位。1991年に東京交響楽団を指揮してデビュー。その後も東京都交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団、東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団、仙台フィルハーモニー管弦楽団、広島交響楽団、札幌交響楽団、京都市交響楽団、神奈川フィルハーモニー管弦楽団、大阪センチュリー交響楽団、名古屋フィルハーモニー交響楽団などを指揮。また東京佼成ウィンドオーケストラ、大阪市音楽団、東京吹奏楽団などを指揮するなど吹奏楽での活動も行っており、キングレコードより東京佼成ウィンドオーケストラとのCDを6枚リリースしている。
オペラでは、横浜シティオペラ、大田区民オペラ協議会で 「後宮からの逃走」「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァン二」「コシ ファン トゥッテ」「魔笛」「夕鶴」を指揮。
2000年秋より1年間文化庁芸術家在外研修員としてフィンランドに派遣され、音楽監督オスモ・ヴァンスカ氏のもとラハティ交響楽団で研修。同交響楽団での公演、リハーサルを指揮するほか、フィンランド国立歌劇場とサヴォンリンナ音楽祭においても、オスモ・ヴァンスカ氏のアシスタントを務める。またラハティ市コンセルヴァトワールの学生によるオーケストラ、吹奏楽公演を指揮する。2001年8月〜2002年9月に、ラハティ交響楽団メンバーを中心に「アンサンブル・イリス」を結成し、フィンランドと日本の作品をレパートリーとする演奏活動を行った。室内楽ピアノ奏者としてもラハティ交響楽団メンバーらと活動を行っている。
クオピオ交響楽団、ミッケリ市管弦楽団、フィンランド海軍吹奏楽団、ラ・テンペスタ、
クリスチャンサン交響楽団などフィンランドはじめ北欧諸国へ客演を続けている。2005年〜2007年オウルンサロ音楽祭へ招聘、2006年リエクサ・ブラスウィーク客演。
2005年9月にフィンランド日本友好協会よりラムステッド基金奨学金を授与される。2007年8月にはヘルシンキでラ・テンペスタ創立10周年記念コンサートを指揮。
また2006年4月にはオクタヴィア・クリストンよりヨウコ・ハルヤンネ氏(フィンランド放送交響楽団ソロ首席トランペット奏者)との共演CD<Symbiosis>がリリースされた。日本においてもフィンランドを初めとする北欧5カ国の作品の演奏に力を注ぎ、その叙情的な感性は高く評価されている。2006年、2007年には東京新聞フォーラム「指揮者がみたフィンランド」にて講演と演奏のプロデュース・指揮を務めた。2007年4月より中日新聞「エンタ目」に月1度コラムを執筆中。プログラムノート執筆も多く、自分の公演のほかに2007年5月には紀尾井シンフォニエッタ東京、2008年1月はNHK交響楽団の定期演奏会を担当。2008年6月NHK「名曲探偵アマデウス」に出演。シベリウスの
「フィンランディア」を特集した番組の解説を務める。
日本シベリウス協会理事。国立音楽大学非常勤講師、アイノラ交響楽団正指揮者 「森と湖の詩サロンコンサート」主宰。