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From: にあ <nir@mxa.meshnet.or.jp>
Subject: Re: GIF画像の合成
Date: 1997/12/10 00:29:47
Reference: mesh.program/00439

12月9日に、のりーさんは書きました。

>私もアクセスカウンタCGIを作っているんですが、GIF形式で採用されている
>LZW圧縮方式は確かUNISYSがパテントを持っているとかでライセンスを取
>らずに作られたソフトを配布する事は出来ない(たとえフリーソフトでも)と聞いた
>ことがあるんですが、そのあたりはどのように処理されているんでしょうか。
>
1994年の12月にCompuServeとUnisysがGIFのLZWの利用に関するライセンスに
おける合意事項について発表してから、世界中が大騒ぎになったわけですが、
まあ、すったもんだの末、結局LZWを利用する商用プログラムはすべからく
Unisysにロイヤリティを払わなくてはならなくなりました。ただし、1995以前に
作られて流通しているソフトは対象になりませんし、フリーウェアについても
対象になりません。これは、1995/01/06にUnisysが公表したLZW特許に関する
FAQでも明らかにされています。たとえば、この "The GIF Controversy" と言う
文書の中程にUnisysの rmarks@ecdcsvr.tredydev.unisys.com
(Richard Marks)によるFAQが掲載されていますが、そこでは、

GIF is used extensively on the World Wide Web.  What does Unisys intend to
do there?

Unisys in no way wants to discourage end users and developers from making
use of this technology.  We intend to license commercial software
developers.  However, non-commercial, non-profit products, including
freeware, need not pay license fees.  Organizations introducing a World
Wide Web server and home page to the Internet are not expected to license
the technology if they used a third-party software application to develop
their server offering.  Only the commercial third-party developer in that
case should secure a license.

とか、

What about freeware developers?

Our focus is on commercial, for-profit developers.  Freeware is exempted
from licensing fees.

と書かれています。
Unisys自身のサイトでも、1995年1月のプレス発表のペーヂにLZWの特許関して
書かれておりそこでもフリーウェアに対する免責の... あれれ? 無い。

この記事は1995年1月当時の記事では無いですね。1996年のMicrosoftのライセンスに
付いて書いてあるなど、明らかに内容が一部書き換えられていますね。特にフリーウェアに
対する免責事項が削除され、逆にLZWを利用するどんなソフトでもライセンスが必要で
ある様に読めますね。
# むー、ひょこひょこ立場を変えるのは止めて欲しいなぁ (-_-#

この辺の経緯がどこかに書いて無いか探してみました。こちらの文書にいきさつが
書いてありました。どうもそれによると、市販ソフトのGIFエンコーダ/デコーダ部分だけ
別にしてフリーウェアとして流すことにより、ライセンス逃れをするのを防ぐために
去年の夏頃からフリーウェアに対する免責事項が落とされたようですね。

こうなるとフリーウェアとして配るにも正式にライセンスを受けるしか無いようですね。
面倒だなぁ。完全にPDSにしてしまえば良いのかしらん。ま、何れにせよ一度Unisysに
聞いてみる必要があるようですね。
# 後でメール打っておこう。何かわかったらまた書きますね。