宮城県に、歩き方できゅっきゅっきゅと鳴る、鳴り砂の浜(くぐなり浜など)がいくつかありましたよね。海が汚れて鳴かなくなった浜がほとんどとか・・・その鳴り砂の浜がマレーシアにもありました。
他にももっとあるのではないかと思いますが、私が知っているのは2カ所。東海岸のRantau
Abangと、タイの国境近くにあるランカウイ島。たまたまそこに旅行に行って、たまたま知っただけですが、これがまあ、きゅうきゅうよく鳴るんでびっくりしました。
東海岸のRantau Abangは、ウミガメの産卵で有名な土地です。2メートルもの大ウミガメが以前はたくさん浜に上陸しましたが、去年から異変が起きているそうです。ここの「タンジョンジャラ ビーチホテル」のプライベートビーチが鳴り砂の浜です。私が噂を聞きつけて試したときは、雨上がりでしめっていたせいか鳴きませんでした。砂は、日本の砂浜と同程度の粗さの砂。石英らしい粒がほとんどで、黒い粒がほんのちょっとにオレンジ色がかった粒がかなり。砂全体として、オレンジ色っぽく見えます。
私が実際歩いてきゅうきゅう鳴って感激したのは、ランカウイ島。「島内どこもかしこも免税」がうたい文句のリゾートアイランドです。最近かなりの日本人が訪れています。ここも、自分の泊まったホテルのプライベートビーチが鳴り砂だと知っただけで、他については調べてないので分かりません。泊まったホテルは「ペランギ ビーチリゾート」。白い砂浜、青い海・・・と典型的南国のリゾート地です。
ランカウイのちょっと下に、ペナン島もありますが、こちらはあまり海がきれいとは言えず、より南国らしいのはランカウイの方だと思います。どちらかといえば、ペナンは中国系の島。ランカウイはマレー系の島。数年前は、未開発の農村の島だったそうです。まだたくさんの水田が残り、あちこちに水牛の姿が見られます。今のまま開発が進めば、こうした風景が無くなるのもそう遠いことではないでしょう・・・鳴り砂も、おそらく同じ運命ですね。
鳴り砂の鳴かせ方は、ちょっとこつがいります。普通に歩いたのでは鳴きません。足を滑らせるように、砂をこすりながら歩くとよく鳴ります。裸足で、力を入れすぎずに足をちょっと浮かせ気味にして滑らせるように砂をこすると、とてもよく鳴くようです。
砂は、真っ白で、非常に細かい砂です。南国の白い砂浜の砂は、サンゴからできたから白いと言われていますが、全ての白い砂浜がそうなのか分かりません。
宮城県の鳴り浜の砂は、石英の粒が多いと聞いた記憶がありますが、それが正しいか、またそれが鳴く原因なのかは全くあやふやです。Rantau
Abangとランカウイ島の鳴り浜の砂は、少しずつ持ち帰ってあるので、チャンスがあれば調べてみたいと思います。
マレーシアの人たちは、鳴り砂になんて全く興味がないのか、知っている人は皆無のようです。どのガイドブックにも載っていません。ランカウイへ行かれる方、鳴るか鳴らないか、ぜひお試しあれ!
鳴り砂の浜ではありませんが、ランカウイ島には、黒砂海岸と言うのもあります。小さい浜で、たいして黒くない日もあれば、一面黒くなったり縞模様になったりと、波などの条件で変わるそうです。私たちが見たときは、黒い線が数本あったきりでした。こちらは、すっかり観光地化されています。私は、鳴り砂の浜の方がもっとクローズアップされて、保護されるべきだと思えるのですが・・・
では、Jumpa lagi!