まりちゃん通信(10)

Kuala Lumpur

バイク事情その1  

 バイクに関して、ちょっと変わった習慣がたくさんあるマレーシアです。

 車の台数もかなりのものですが、バイクはそれ以上に普及しています。一番の主流は、スーパーカブタイプ(私が子供の頃、父親が乗っていたなあ〜 50ccだったけど)の80〜110ccのもの。最近は、オンロードタイプやスクータータイプ、中型以上のバイクも増えました。オフロードタイプは極めて稀です。(今練習から帰ってきたんだよといった、どろどろばりばりのオフローダーの集団を一度だけ見かけたけど。)ほとんどがキック式にも関わらず、みんなサンダル履きで乗っています。ナンバープレートは後ろと前についていています。前のプレートは、横から見て読めるようにつけられます。

 ハイウエイの横にバイク専用道路があったりしますが、普通は車と同じ道路を一緒に走ります。その走り方がおそろしい!みんな無謀運転。縦横無尽にあみだくじをするかのごとく走ります。おとなしく走っているのは、調子が悪くてスピードが出ないバイクぐらい。車が50キロで走っていても、それ以上のスピードで車と車の間を、前を後ろをとすり抜けていきます。そんな走り方をするから、車のサイドミラーを壊されるなんてことは日常茶飯事。バイクは、ミラーの無いのがほとんどです。(車の方も、ミラーがこわれたままのが結構多い。直しても無駄だから・・・)しかも、大抵二人乗りで。

 定員制限が無いというマレーシア。3人4人乗りも当たり前。お母さんが赤ちゃんをおぶって5人乗りなんていうのもありです。首がまだぐらぐらの赤ちゃんさえ乗せてることも。それで、高速道路をびゅう〜んと走っています。後ろのお母さんは、赤ちゃんを抱いて何にもつかまらずよくまあ・・・恐ろしいやら、感心するやら。

 スカート姿でバイクに乗る女性は、日本では少ないと思います。こちらは、バイクがスクーターでなかろうがどんな格好だろうが、かまわず乗ってしまいます。後ろにのせられる場合でも、ミニスカートだろうが乗っちゃいます。マレー系でスカートの長い民族衣装を着ていれば、たくし上げて乗っています。でも、さすがにインド系の衣装サリーを着て乗っている人は見たことがありません。

 ヘルメット着用は義務づけられています。イスラム教で、いつもスカーフをかぶっている女性は、そのままヘルメットをかぶります。インド系で、シーク教徒の男性はいつもターバンを巻いています。これでは、ヘルメットがかぶれないので彼らは免除となっています。

 バイクに乗っている時の上着の着方も変わっています。後ろ前を逆にして着ています。理由は、風で背中側が膨らまないようにとか、体が冷えないようにとか、腕が焼けないようにとか人によっていろいろです。それにしても変な習慣です。

 新聞を山と積んで走る新聞配達バイクあるいは、新聞回収バイク、パンを鈴なりにぶらんぶらんさせて走るプップパン屋バイク。こういった職業別バイクシリーズは、また後にしますね。

では、Jumpa lagi!


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1997年3月5日