メールのバックアップ

パソコンの万が一…からメールを救出する方法についてです。

大切なものだから

人からもらった手紙って大切にとって置くものですよね。インターネットのメールも同じだと思います。
今回のテーマはメールのバックアップについてですが、Outlook Express(OE)のヘルプにも記載されているバックアップの方法を細かく説明します。 PCが突然「ご愁傷さま」になったり、ディスクのエラーのせいでOEのメールが吹っ飛んだり(あまりこのケースは聞いたことがない)などということが起きると、 泣きが入るはずです。Windowsを再インストールするときに、My Documentsフォルダや各種のデータファイルのバックアップは忘れないと思いますが、 結構メールのバックアップを忘れて、再インストール後に悲しい思いをする人は多いはず…。
ちなみにバックアップしたメールのリストア(復元)の方法も解説します。

バックアップの前に(1)

バックアップの前に初心者向けの簡単な手順があるので紹介します。
その方法は、メールを1つずつファイルにして保存するというものです。 保存したいメールを選択しておいて、OEのメニューの「ファイル」→「名前を付けて保存」を使います。
この方法だと、たくさんのメールを何度もこの手順で繰り返す手間がかかりますが、 大切なメールだけをバックアップしたいならこの方法が一番シンプルです。 この手間が面倒なら、今回のテーマである本当のバックアップをやります。
その前にバックアップするメディアを用意するのを忘れないで下さい。 フロッピーディスクにはまず入りきらないと思ってください。 ハードディスクに保存してもいいですが、ハードディスクのクラッシュやBackup CD-ROMからの完全再インストールを行うと、 ハードディスクにとって置いたバックアップ自身もなくなるので注意してください。
ちなみに私はハードディスクとリムーバブルメディアの2つにバックアップをとるようにしています。

バックアップの前に(2)

OEの環境設定はいくつかに別れています。自分がどれに該当するかを確認してください。
Windowsログオン(マルチユーザーの環境)
Windows 98やそれ以前のWindowsから装備された、ユーザーごとに環境設定を保存するPCでは、以下のパスにバックアップファイルがあります。
C:\WINDOWS\Profiles\[ユーザー名]\Application Data\Microsoft\Outlook Express\Mail\
Internet Mailからのアップグレード
Internet Explorer 3.0(IE3)を使っていた人は、おそらくこのときにOEの先代であるInternet Mailを使っていたはずです。 バックアップを行うファイルが保存されている場所は、Internet Mailのときの環境設定が反映されています。
バックアップするファイルは
C:\Program Files\Outlook Express\[ユーザー名]\Mail\
にあります。
OEがはじめてという場合
98年11月発売出荷以降のPCには、はじめからOEを使うことになるのでこの環境に相当するはずです。 またそれ以前に発売のPCでも、Internet Mailをまったく使っていない状態から、IE4にアップグレードしOEを使うようになった場合もこれに相当します。
バックアップするファイルは
C:\WINDOWS\Application Data\Microsoft\Outlook Express\[ユーザー名]\Mail\
にあります。

[ユーザー名]のフォルダ名のところには、Windowsにログオンするときのユーザー名が該当します。
レジストリの以下のキーに、メールの保存場所が記されています。このフォルダの中を参照してください(この方法が一番探しやすいかも)。

HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Outlook Express\Store Root
おそらく1人でPCを使っている場合、フォルダが一つしか存在しないはずです。 またメーカーのPCだとユーザー名がブランド名(ソニーならVAIOというユーザー名)のフォルダになっている事もあります。
上記のうちどちらかにOEが管理しているメールのファイルがあるはずです。 どこに自分が相当するかを確認してから次に進みましょう。

OEは受信トレイなどのフォルダを1つのファイルにまとめて保存しています。 そのフォルダにもう一つ補助的なファイルも付随しているので、正確には「1つのメールフォルダ=2つのファイル」ということになります。 それら2つのファイルの拡張子は *.idx と *.mbx です。
そして原則的にはOEのメールフォルダ名が、それら2つのファイルのファイル名になっています。 たとえば

「受信トレイ」フォルダ → 受信トレイ.idx + 受信トレイ.mbx
になるのです。

全部バックアップ

この方法は、難しいことは考えずに(つまりB型に多い面倒臭がりな方)万が一のクラッシュだけは避けたいという人にお勧めです。
上述の2つの環境で、バックアップするファイルの場所が確認が取れたら、その場所のフォルダの中にあるファイルをすべてコピーすればいいのです。
手順も簡単なら、説明も簡単!一安心。

全部リストア

この方法は、難しいことは考えずに(つまりB型に多い面倒臭がりな方)万が一のクラッシュだけは避けたいという人が上記の全部バックアップを使った場合の復元方法です。
上述の2つの環境で、バックアップするファイルの場所が確認が取れたら、バックアップでコピーしたファイルを元の場所に戻せばいいのです。
手順も簡単なら、説明も簡単!一件落着。

to be continued...

時間の都合で今回はここまでです。最低ここまでをやっておけばまったく大丈夫です。
次回の更新の時には、効率のよいバックアップの方法と、それに沿ったメールフォルダの管理方法を説明します。

 

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