11:30起床.たくさん寝た.さすがに睡眠不足だった.おず爆睡.だってものすごーーーく静かなんだもん.寝ちゃうよなぁー.とりあえずシャワーだ.ここは地下にもシャワー室がある.概ね12平米くらいはあるか.まったく^^; ちなみに,ここの給湯は自家ボイラーによるものだ.地下の1室がボイラー室になっている.高さ約1.8m!,700リットルの灯油タンクが4基!とボイラー本体.ここが約8〜10畳くらいはあったかなぁ..もっと広かったかもしれない. このボイラー,実はクセ者で,この件については後ほど説明することにしよう.^^; のん博士は実はもっと早く起きていて,椎野家(大豪邸)やその庭をチェックしたり,親に成りすまし,有ちゃんとあそんだり,既に調査体勢に入っていた.聞くと,「軽井沢よりもいい」らしい.^^; トロンパパはすでに会社で一仕事終えて帰ってきたところ.僕だけのこのこ起きて遅い朝食をいただく.なんでもないパン(brot)が,塩味がまた旨いし,普通のソーセージもこんなにおいしいときたら,毎日早起きしたくなるよなぁーなどと,毎日の自分の朝寝坊の言い訳をつぶやいたりしてみる.そうだよなぁ,毎日3食パンでもいいから旨いもの食いたいよなぁー.(のちに分かることだが,イタリアでのbar(バール)の存在は僕にとってはあまりにも天国だった!)形容しにくいが現地で食うと気のせいかもしれないけど旨いのだよ. ゆったりとした時を過ごす.ここがドイツかどうかなんてことはあんまり意識しなかった.そりゃそうだ,まわりはみんな日本人だもんな.^^; それにしても静かだ.なにがなんでも静かである.有ちゃんも人なつっこく初対面の僕らにも存分に愛想をふりまいてくれた.ありがとう>有ちゃん. #実は密かに僕も偽親になれるか実験していたのだ.ふっふっふ,本当の親達は気が付いてはいまい.とりあえず,一次審査は通過したと考えてよかろう.^^; さて,そろそろ第1のミッション実行の時間だ.そのミッションとは, 「訪れる街々の楽器店に入って,”哀愁のヨーロッパ”を弾き倒してくる」 というものだ.まったく,自分で言っておきながら結構はずかしいぜ.^^; その前に,シュツッツガルトの街の調査だ.子供を連れた夫婦と挙動不審な男女,合計5人の東洋人一行は善良な市民のふりをして調査にでた.車を地下の駐車場に止め,有ちゃんを乳母車に乗せて階段を上って地上に出る.ドイツの人々は噂には聞いていたが異常に親切,というか赤ん坊のような社会的弱者に対して極めて暖かい目をそそぐ. しかし,靴下がきらいな有ちゃんは,すぐに靴下を脱いでしまう.裸足を「はしたない」とするドイツの大人達は,”親切”にも「靴下はかせなさい!」とりっちゃんを戒めるのである.「だって暑いんだもん」(ゆう).(大体あってるよな^^;) #けろちゃん,ドイツで生きていくのは大変かもね.^^;(一部意味明瞭) まず目に付いたのがStifskirche聖堂.なかなか古そうな中規模の聖堂である.聖堂の扉の取っ手がドイツだ(なんのこっちゃ).犬かオオカミか,下向きに付いている.中にはいるとステンドグラス(ちょと色飛んでます_O_)も控えめだが美しい.今日はなんだか教会の中でコンサートがあるみたいでPAのセッティングなど仕込みをやっていた. 次は市場に行ってみる.現地では”MarktHalle”(マルクト・ハレ)と呼ぶ.要するに,Market Hallだ.くどいな.失礼^^; 市場っていうと,オープンエアなイメージが強いんだけど,ここの市場は 建物の”中”にあった.外見からは想像がつかないのだ.いったん中に入ると食材がたんまり.^O^/.さすがにお肉,ソーセージ,チーズ,おそうざい屋,お菓子屋(おいしいケーキがたくさんだ!)がひしめきあってる.野菜もわりと豊富.いちごが美味しそう!もちろんイタリアからの輸入モノも多く並んでいる. 貧弱なのが魚.薫製が売ってる.あんまり人も寄りついていなかったっけ.あんまり魚は人気が無いみたいだ.お肉がおいしいから問題ないのかもしれない.:-) 一端マーケットを出て市中散策に出る.途中,博士が銀行で円のT/CをDMに替える.僕が成田でDMに替えた時よりレートが良い.うーむ.まぁいいか. 楽器博物館の前の広場でギターケースを抱えた一人を含む青少年3人組を見付けたりっちゃんが,「あのこたちに楽器屋の場所を教えてもらおう」と提案し,トロン氏が聞いてみる.3人はぼくら東洋人に対して快く対応してくれてトロンちゃんも納得した様子.もちろん僕はただ傍らで微笑むくらいしかできない.情けない.^^;; とりあえず楽器博物館へ入る.すばらしいコレクションなのだろうが,ピアノやクラシック楽器にほとんど疎い僕は,ピアノに関してはただただすぐれた調度品として見ていた感じがする.チェンバロなんかは願わくば,音が出せればいいのに...と思った.(ヘッドホンでの試聴は可能だった). 管楽器もあって面白い口のラッパがあった.No Photoで,監視のおばちゃんも厳しそう(有ちゃんのはだしを見て眉間に皺を寄せた)だったが,さすがシャッターノイズのないQV,撮れました.^o^v 大きな広場に出る.昔宮殿があったところだ.広場は市民の憩いの場となっているようだ.人出もずいぶん多かった.パントマイマーも居た.オルガン弾きのおばちゃん(表現が適切ではないかもしれない)も居た.遠くの山間には統率の取れた赤い屋根の綺麗なおうちが整然と,しかし余裕を持ってならんでいる.あとで聞いたことだが,ドイツ(に限らないのだろうが)では家を建てるとき,屋根の色が決まってるらしく,シュツッツガルトでは赤(茶色)なんだそうだ.いちいち感心する僕であった.(これは,次の日Ulmに行く途中,それからローマに行く列車の中でも確認した) 第一の楽器屋に行く.ここは基本的にクラシックな楽器屋.シュツッツガルト自体,クラシック音楽の街.室内管弦楽団が有名だ.来日もしている.が,しかし,そもそもこの店には音が鳴ってない.エレクトリックギターは申し訳程度しかない,しかも地元ベンダーの製品.とても試し弾きなどできる雰囲気ではない.すごすごと出ていく. のどが渇いたので,お茶でも,,とカフェに入る.ぼくはコーヒーと,”せっかく来たから攻撃”でまさに本場のバウムクーヘンを頼んだ.引き出物でしか食べたことしか無かったが,さすが本場,上品な甘さがとても心地よく,官能的(センスアーレ^^;)ですらあった. しばしくつろぎながら,回りのお客さんをみていて気がついたことは,ここの人々は基本的に身なりがきちんとしているってことだ.年輩の男性は,着古してはいるがしっかりしたウールジャケット着てるし,ネクタイもしてたりする.地味だがちゃんとしている.若者はそれなりにラフなんだけど渋谷にウヨウヨいるようなおにーちゃんやおねーちゃんのような人種は皆無だ.聞くと,ドイツの南部は北部にくらべて保守的なんだそうだ.そういえば,神聖ローマ帝国の本拠地(カトリック)だし,宗教改革(プロテスタント)は確か北の方で起こったハズだ..などと無理矢理理屈をつけはじめ自分を納得させようとしていた.あとで勉強のし直しだな,こりゃ^^; カフェをでて目抜き通り(ケーニッヒ通り:歩行者天国だ)をちょいと散歩したあと,いよいよミッションを果たすべく次の楽器屋にむかった.なんとなくこぎれいな,楽器屋だ.ここは音量は小さいがロックが鳴っていた.でもお客はいない.店員3人にぼくら変な東洋人5人だけだ.しかも8mm回そうとしてるし.^^;地下はアンプルーム.もちろん誰もいない.ところ狭しとアンプがならんでいるが,やはりジャーマンメタルの国らしく,マーシャルがどーんと真ん中においてある. とりあえず1階にもどって,SGを探すが無い.不思議なことにグレコのARがあったっけ.あのダブルカッタウェイの. いよいよミッション開始だ.”トライさせてくれ”というと”Which one?” って聞くから,”This one”っつって,12万マルクくらいの安いストラトを借りることにする.コンパクトのマルチエフェクタがならんでて,その一つが小さなアンプに繋がっている.デイパックと上着を脱げと言われてチューニングしてくれたそのストラトを渡されおもむろに"More Than Words”を弾き始める.途中でやめて,”Distortion, please”ともみあげにーちゃんに言うと,にっこり笑ってボタンを押してくれた.恥ずかしかったが一応弾いたよ,猫背で”哀愁のヨーロッパ”.ちょっとだけだけどね.^^; 問題はどうやって弾くのをやめるかだった.^^; 結局,一言「さんきゅー」でギターをもどした.お詫びにDeanMarcleyの弦を 14DM(1,100円くらい)も出して買った.まぁ,いいか.迷惑(ひやかし)料だ. マーケットで食材を買って帰るってんで前述のハレに向かう途中,市庁舎の前の広場にでてみるとなにやら黒山の人だかりができている.政治集会だ.盛り上がるんだなぁーと感心.時々起こる歓声が石の建物に反響して増幅されている.”あ,ガイジンの歓声だ”って思った.よくガイジンのライブレコードとかに入っている”アレ”だ. さて,今晩のごはんの食材を求めてマーケットへ.どれもこれもおいしそうでなかなか決めきれない.思いついたモノを買う.とてもおいしそうなキノコ(椎野夫妻も食べたことなかったそうだ),生ハム,ハム各種... さーできた!これからディナーだ.^O^/,シャンパンとワインも用意された.トマトとオリーブのサラダ,生ハムとサラミとルーコラのサラダ(これが...じゅるぢゅる:ドレッシングはトロンオリジナル),,ハム各種.ペンネ(だったっけ?)の件のキノコのソース(冗談抜きでうまいキノコだった)など.至福でした.お腹一杯! 晩御飯の後は,何故か筑波の話に..というのも,りっちゃんは,森永乳業勤務時代,学園東大通の”COCOS”へ営業に行ってたらしく,そのへんから盛り上がっていったのだ.あのあたりの詳細な地図を紙に書いていく...「ここがバラエティーリカーショップ宮本で,ここが味の民芸で,ここが恩田のアパートで,ここがアクアクで,ここが平砂宿舎で...ここが学園自動車学校で,ここが...えっと,ここがぁ...なんだっけ..あぁーなんだっけ???」と,どうしてもわからないお店が出てきた.筑波在住歴十数年の博士さえもど忘れしてのたうちまわる. ・・・何がきっかけだったか忘れたが,さすがOZさん,思い出した.「あぁーーっ,バクスターズだぁぁぁっ!」 他愛もない話題で時間が過ぎた.よかった,もう少しでけろちゃんちに電話するところだった.「あの店の名前なんだっけ?」って.^^; でも,かけちゃったんだよね.カバ先生のおうちと半田さんちに.(patioのログ参照) ごめんね,朝早くに.だってドイツは電話かけるのにちょうどいい時間だったんだもん.:->> お休みなさぁーい! |