月刊「病院」

月刊「病院」(医学書院発行)


シリーズ

病院管理フォーラム

院内トータルシステムにおける物品管理の実践

平成10年12月号〜連載


第3回 診療材料の管理について(平成11年2月号)
−その2・当院における実践事例−

     前号で当院が診療材料の院外SPD(Supply Processing Distribution)導入までにいたる数々の失敗事例を提示した。これから材料管理を導入される医療機関にとって、先例として検討していただきたい。ここで改めて診療材料管理における問題点を列記する。特に“誰が”がキーワードであるように思われる。

  1. 在庫管理を誰が行うか
  2. 適正在庫の設定を誰が行うか
  3. 期限切れの把握を誰が行うか
  4. 誰が配送するか
  5. 医事請求との連動を誰が行うか
  6. 材料の選定を誰が行うか
  7. 在庫管理経費を誰が支払うか

     これらを軸として、平成6年12月以来、当院で運用されているシステムについて紹介したい。このシステムは決してゼロから出発したシステムではなくアメリカの医療材料の調達・管理システム、日本におけるスーパーマーケットの物流システムからベンチマーキング(比較検討)の結果、“応用編”として生まれてきたものであることを強調したい。


My Articlesにもどる)
(ホームページ表紙にもどる)