▲Pumpkin Time▼ 空と君の間(中島みゆきの行方)


 

真直な線

まったくその通り、真っ直ぐな線も、まん丸な円も描けるわけがない。
それでも、真っ直ぐな線を引きたがる人物像の原型がここにある。
しあわせ芝居にでてくる、貴方が完璧に私を愛さないから、 貴方の迷惑にならないために別れるわ、っていう潔癖性の女性である。
真っ直ぐな線でなくったっていいじゃないか、と考えるような人物は 何故かみゆきの歌にはでてこない。
世の中、妥協と惰性で、それでもほどほどに幸福に生きていくものだ。
完璧なものなど、求めても、完璧な自分も、完璧な愛情も、手にはいることはない。
確かに真っ直ぐな線を引いてみたい。 でもほどほどに曲がった線の方が味があっていいと、私は思います。はい。
変な宗教に走ったりしないでね、あなた。