琴平の銘酒 凱陣
 四国は讃岐のこんぴらさんの東にある古くからの酒蔵が残る丸尾本店。この酒蔵の中で幕末の志士、桂小五郎や高杉晋作が潜伏していたそうです。当所は幕末時代は天領で交通の要所、こんぴら参りで人の往来が多かったので、きっといい情報が集まる所だったのでしょう。 幕末の志士たちは酒蔵の中でおいしい酒を飲みながら、日本の将来を語っていたことでしょう。
「激動の時代を生きた夢とロマンと心意気」へ
     
 丸尾本店は、この香川県琴平の地で手作りの地酒 凱陣(がいじん)を造り続けておられる酒蔵です。選び抜かれた讃岐の新米と讃岐の偉人空海ゆかりの満濃水系の伏流水を使い、蔵元であり杜氏の丸尾忠興氏が丹精込めて醸し上げたお酒です。ぜひ旨口の魅力ある味と香りを味わっていただきたい。
 グルメコミック紙「美味しんぼ」54巻で、凱陣が紹介されたので存知の方も多いかと存じますが、数量を売ろうと言う酒蔵さんではありませんので、品切れの場合はご容赦願います。
凱陣...究極の嗜好のお酒として

 ところで、凱陣の味わいがなぜにマニアに支持されるのでしょか?結論から言うとナショナルブランドのお酒の対極にある、嗜好品の最たるお酒だから。
 ナショナルブランドのお酒は、例えば、昨年そして今年といつ飲んでも味わいが変化しない事で、多くの飲み手に安定した味わいを提供する。そのために本来旨い部分の味わいをろ過、タンク別では味がばらつくので、ブレンドして調整することが必要になってくる。味わいを変えない事、これは大量生産する大手メーカーの宿命だ。

 凱陣のお酒は、そのまったく反対。多くの方に好まれる必要はない。(丸尾さんが日ごろから言っておられますが)旨いと感じる人に旨いと言っていただければいい。だから味わいを揃える必要がない。違っても良いじゃない、いや違って当然と感じる方こそがマニアなんだ。同じお米で同じつくりでも、昨年は昨年の味わい。タンク1本づつ味わいが違う。(これは当然なんだけれど)そして、できたままのすっぴんの無ろ過生や、加水火入れし素ろ過しただけの酒を愉しむのだ。ろ過をしていないお酒はいい造りをしないと、造りが悪ければすぐに味わいに出る。凱陣はどのお酒を飲んでも美味しいわけだから、これは造り手、丸尾さんの痩身のお酒なのだ。

究極の食中酒として、

 山同敦子著「愛と情熱の日本酒」の中に、(究極の嗜好品だいう意味で)山同さんも凱陣のお酒を、毎年味わいが違うお酒、美味しく変化していくお酒と書いておられます。そのすっぴんのお酒を、あるときは出来たてで、また秋まで低温だったり常温だったりで寝させて、またまたあるお酒は熟成させて、3年後、5年後、いや10年後に旨いと唸る酒だったりするのです。そこには酒屋の目利きが必要ですし、料飲店やお客様にしても食中酒としてどう料理に合わせてみるかという愉しみが沸いてくるのです。味わいが美味しく変化していく、へたらない美味しさを持つ凱陣は、酒通、食通のためにあるお酒といって過言ではないと考えています。  
そして丸尾ワールドへようこそ!

 僕ら飲み手はまさに飲む瞬間の感動を味わおうと待っています。季節を愛で、ゆるゆると流れる至福の時を愉しむ。その瞬間に、時の流れで年輪のごとく味わいを重ねる凱陣を飲みたい...これまさに、究極の嗜好のお酒ではないでしょうか。あなたも丸尾ワールドへようこそ!

     



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丸尾ワールドは続く・・・
 酒造りの過程で、毎年、毎回タンクごとに、米の種類、質の違いや、浸漬歩合、麹のはぜ込み歩合など違ってくる。この違いを、醸造技術で日本酒度とか酸度とか数値に目標を設定して、そこへもって行くのが醸造技術。その数値にこだわるのは当然ですが、その上に麹の糖化力、酵母の力を最大限に発揮させて完全発酵させることに丸尾さんは重点をおいておられるように思います。
 例えば、人それぞれ個性があるように、タンク1本づつ個性がある。子供の才能を見抜き長所を伸せられる環境作り、子供たちもお酒も、個性豊かにのびのびと育ってもらいたいものです!

 丸尾さんとは、美味しんぼに登場以前からお付き合いさせていただいております。
お酒に対するしっかりしたコンセプト。そしてそれを実現するためとうとう自分で造るようになりました。その後の造りに対するたゆまぬ努力努力。ずっと近くで拝見しておりますが、脱帽です。 おらが国の代表選手「凱陣」。丸尾さん今年も美味しいお酒ありがとう!!   

                                  

渡辺哲夫

 

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