第1週

 

生物の共通性と多様性

生物とは何か

 

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概要

ライフサイエンス・アースサイエンスは生物を中心とした地球環境を理解し、人間と自然との関係を統合的に考える力を養うことを目標とする。これらの知識を得る過程で、科学的な考え方を身につけ、自らの専門分野に関係する課題に対処できるようにする。

授業の進め方

授業はPowerPointを使い、板書はしません。

授業内容は専用サイトにアップします。

 

教科書について

教科書は2冊です。

芦田嘉之著「カラー図解でわかる高校生物超入門」(SBクリエイティブ)

検定教科書「地学基礎」(数研出版)

 

生物系は自著の「カラー図解でわかる高校生物超入門」です。

地学系は「地学基礎」です。

授業では、2冊のを使いながら説明します。

 

試験と成績について

試験は中間試験と前期末試験の2回です。

2回の定期試験(各40%)+課題等のレポート(20%)=100

により総合評価します。  60%以上を合格とします。

 

各週のタイトルと教科書

第 1週 生物の共通性と多様性(生物 第1章)

第 2週 生物の共通する特徴(生物 第2、3、5章)

第 3週 生体のエネルギーと代謝(生物 第4章)

第 4週 生命の起源と生物進化(生物 第9章)

第 5週 生態系とバイオーム(生物 第10章)

第 6週 中間試験

第 7週 生態系における物質の循環とエネルギーの流れ

(生物 第4章、第10章 地学 第4章)

第 8週 宇宙と太陽系(地学 第1章)

第 9週 地球の歴史と構造(地学 第4章)

第10週 プレートテクトニクス(地学 第4章)

第11週 火山と地震の理解(地学 第4章)

第12週 大気圏の理解(地学 第4章)

第13週 海洋圏の理解(地学 第4章)

第14週 地球46億年の歴史(生物 第9章)

第15週 期末試験

第16週 まとめ(全体)

 

この授業では地球規模で生物多様性や地球環境を扱います。

現在の地球環境だけでなく、46億年の地球の歴史(変化)、38億年の生物の歴史(変化)を念頭におきながら、総合的に学んでいきます。

現在生きている地球上のすべての生物は、生命として38億歳で、すべて親戚です。

38億年分の全生物みな親戚なのです。

 

生物や生命の定義はできませんが、地球上に生息する多種多様な生物に共通する特徴は説明できます。すべての生物は化学物質のかたまりであり、ある程度共通した構造をもつ生体物質からできています。いろんな生物がいるということは、当然違いもあるわけです。これを「生物の共通性と多様性」という重要なキーワードで説明していきます。

 

ヒトからはヒトが生まれ、同じように、イヌからはイヌが生まれ、どの個体もいずれは死にます。

分裂によって増える大腸菌のような単細胞の生物でも、分裂にともって新たな生物が誕生すると同時に、元の生物は死んだといえます。

 

「生物は生物から生まれ、必ず死ぬ」。例外はありません。では、親から子へ伝えられているモノゴトとは一体何なのでしょうか? 親から全く同じモノゴトをもった子が生まれるわけではありません。何か違いがあります。それでいて、ヒトからはヒトという属性=コトをもったモノが生まれ、イヌからはイヌが生まれます.

 

生物もロボットや鉱物と同じように、化学物質のかたまり、モノです。親の生物個体から子の生物個体へ、母細胞から娘細胞へ伝えられるコトはモノを介しています。科学的な解析により、生物はどのようなモノを使ってどのようなコトを子孫に運んでいるのか、ある程度わかっています。

伝わるモノゴトには「共通性と多様性」があるのです。

 

現在地球上に生息するすべての生物は進化のなれの果てです。

現在地球上に生息するすべての生物は進化の頂点にいます。

生物に高等とか下等とかいった階層はありません。

 

すべての生物は、細胞をもち共通する生体物質からなります。

すべての生物は遺伝物質をもち、子孫にその情報を伝えています。

すべての生物は共通する材料となる物質を使いながら、多様な形をもっています。

 

課題の考え方

モノゴトを「モノ」と「コト」に分解すると理解しやすい。

「モノ」とは構造をもつ物質で、「コト」とは物質の性質、機能、働きなどを指します。

例えば脳の場合、脳というモノがあり、脳の働きとして意識や心があります。

 

モノである物質の性質や機能がコトであるため、モノは「ある」か「ない」かのいずれかです(哲学的な存在論は無視します)。

モノは構造をもち、必ず変化します。

モノが変化すると、それにともなってコトも必ず変化します。

コトはモノなしで存在しません。

コトは単独で変化しません。

 

本授業の中心テーマである「共通性と多様性」をモノゴトで説明するとどうなるか考えてみましょう?

 

 

モノとコトから(もうちょっと)

生物と無生物は「モノ」という観点で見れば双方とも「モノ」であり、違いはない。しかし、「生きている」のは生物であり、無生物は「死んでいる」。「生死」という「コト」という観点で見れば、生物と無生物は違った「モノ」である。

 

生物とは、細胞で構成されている「モノ」であって、その細胞一つ一つに自分が存在するための機能あるいは子孫を残すための機能「コト」をもっている。生物は多種多様で、そのため「モノ」が変化すると、その生物の機能「コト」も一部変化する。

無生物とはそれを構成している「モノ」が自分が存在するための機能をもっていなかったり子孫を残すための機能をもっていなかったりする。

 

 

第2週 表紙

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芦田嘉之 ashida@msi.biglobe.ne.jp

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