| もし地球温暖化が人為的な二酸化炭素排出の増加と関係あるのなら | |||||||||||||||||
| 二酸化炭素排出量をレジ袋と自家用車で比較する | |||||||||||||||||
| エコバッグを使うことは地球温暖化対策に役立っているのだろうか? | |||||||||||||||||
| 出典:別冊宝島1507『「温暖化」を食いものにする人々』(エコバッグでお買い物)よりデータ引用して計算 | |||||||||||||||||
| 製造にかかる二酸化炭素 | 燃やして排出される二酸 | 製造と燃焼による排出量 | |||||||||||||||
| レジ袋 | |||||||||||||||||
| 5kgの米が入る大きさ | 6 | g CO2/枚レジ袋 | 12.5 | g CO2/枚レジ袋 | 18.5 | g CO2/枚レジ袋 | |||||||||||
| 参考:プラトレー | 8 | g CO2/枚プラトレー | |||||||||||||||
| 日本の家庭で使うレジ袋 | |||||||||||||||||
| 4,000万世帯/1枚 | 240 | t CO2/枚レジ袋 | 500 | t CO2/枚レジ袋 | 740 | t CO2/枚レジ袋 | |||||||||||
| 4,000万世帯/1枚/年 | 88 | kt CO2/年 | 1 | 1 | 日 | 183 | kt CO2/年 | 1 | 1 | 日 | 270 | kt CO2/年 | 1 | 1 | 日 | ||
| 対 | 対 | 対 | 対 | 対 | 対 | ||||||||||||
| 日本の運輸関連(2006年) | 254 | Mt CO2/年 | 254 | Mt CO2/年 | 254 | Mt CO2/年 | |||||||||||
| 自家用車の割合49% | 125 | Mt CO2/年 | 1427 | 3.91 | 年 | 125 | Mt CO2/年 | 685 | 1.88 | 年 | 125 | Mt CO2/年 | 463 | 1.27 | 年 | ||
| 自家用車とレジ袋の関係 | |||||||||||||||||
| 燃費15 km/L | 314 | g CO2/1 km 往復 | 314 | g CO2/1 km 往復 | 314 | g CO2/1 km 往復 | |||||||||||
| 52 | 枚レジ袋/1 km 往復 | 25 | 枚レジ袋/1 km 往復 | 17 | 枚レジ袋/1 km 往復 | ||||||||||||
| 314 | 枚レジ袋/6 km 往復 | 151 | 枚レジ袋/6 km 往復 | 102 | 枚レジ袋/6 km 往復 | ||||||||||||
| 366 | 枚レジ袋/7 km 往復 | 377 | 枚レジ袋/15 km 往復 | 373 | 枚レジ袋/22 km 往復 | ||||||||||||
| 燃費10 km/L | 471 | g CO2/1 km 往復 | 471 | g CO2/1 km 往復 | 471 | g CO2/1 km 往復 | |||||||||||
| 79 | 枚レジ袋/1 km 往復 | 38 | 枚レジ袋/1 km 往復 | 25 | 枚レジ袋/1 km 往復 | ||||||||||||
| 471 | 枚レジ袋/6 km 往復 | 226 | 枚レジ袋/6 km 往復 | 153 | 枚レジ袋/6 km 往復 | ||||||||||||
| 369 | 枚レジ袋/4.7 km 往復 | 377 | 枚レジ袋/10 km 往復 | 382 | 枚レジ袋/15 km 往復 | ||||||||||||
| 標準的なレジ袋をつくるのに 6 g の二酸化炭素が出る。 | |||||||||||||||||
| リサイクルせずにレジ袋を燃やすと 12.5 g の二酸化炭素が出る。 | |||||||||||||||||
| (もちろん、リサイクルするときにも二酸化炭素はでる) | |||||||||||||||||
| 標準的なプラスチックトレーを作るのに 8 g の二酸化炭素が出る。レジ袋1枚を節約してもプラトレー1枚使うとチャラになる。 | |||||||||||||||||
| 1世帯で毎日1枚のレジ袋(5 kg の米袋がスッポリ入る大きさ)を使うとする。 | |||||||||||||||||
| 但し、エコバッグをつくるときに排出される二酸化炭素量は無視する。各家庭に10個ほどのエコバッグがあるはずだが。 | |||||||||||||||||
| 日本の自家用車が1日に排出する二酸化炭素量と、全世帯が使う3年11カ月分のレジ袋の製造時に排出される二酸化炭素量が同じ。 | |||||||||||||||||
| ノーマイカーデーを1日完全実施すると、約4年分のレジ袋製造時に排出される二酸化炭素が削減できることになる。 | |||||||||||||||||
| これは、個人で考えても同じこと。 | |||||||||||||||||
| ある車に乗る家庭が1日だけ車で買い物に行くのをガマンすることと4年間エコバッグ運動を続けることは、二酸化炭素排出量という観点から見ると同等。 | |||||||||||||||||
| 二酸化炭素排出量で考えると、燃費が15 km/L の自動車で 1 km 先のスーパーまで1回だけ買い物に行くことは、52枚のレジ袋を使うことに相当する。 | |||||||||||||||||
| 燃費が10 km/L の自動車で 4.7 km 先のスーパーまで1回だけ買い物に行くと、年間に使用するレジ袋製造時に排出されるのと同じ量の二酸化炭素が排出される。 | |||||||||||||||||
| 1年間がんばってエコバッグを使って買い物したとしても、5キロ足らずの距離のスーパーへ1回行くだけでその努力はチャラに。 | |||||||||||||||||
| 近くのスーパーへ徒歩か自転車で買い物に行くだけで、エコバッグ運動による二酸化炭素排出の削減量はあっという間に達成可能。 | |||||||||||||||||
| 普段 2 km 先のスーパーへ車で買い物に行っていて、7 km 先の百貨店へ車で行くのを1回ガマンするだけで年間のレジ袋分が浮く。 | |||||||||||||||||
| エコバッグ運動でゴミ問題(地球温暖化ではなしに)に興味を持つきっかけになるのはいいことだが、それで満足してしまうのはよくない。 | |||||||||||||||||
| 本気で二酸化炭素の排出量を減らしたいと思うのなら、エコバッグ運動をしてエコだ、ロハスだなどと優越感に浸って自己陶酔している場合ではない。 | |||||||||||||||||
| もし、エコバッグ運動が地球温暖化対策に有効だというのなら、車で買い物に行くのを数回ガマンして自転車で買い物に行くという行為だけでも地球温暖化対策に有効だということになる。 | |||||||||||||||||
| 両方やればいいという考えもあるが、レジ袋には有用な用途がある。 レジ袋を他の用途に使わずにそのままゴミにする人はあまりいないのでは? | |||||||||||||||||
| 私は、今日、車で買い物に行く予定でしたが地球温暖化のことを考慮して行くのをやめました。1日だけですが取りやめた距離はレジ袋3年分に相当します。だから、ちょっと遠慮して、その1/3の1年間レジ袋を使います。1年たてば、また車に乗るのをガマンしてレジ袋分を浮かしてからレジ袋を使い続けます。 | |||||||||||||||||
| こんな判断があってもいいはずです。 | |||||||||||||||||
| 次のスーパーで自己満足するような偽インテリの人は上記の考え方を容認しないでしょうが。 | |||||||||||||||||
| 2008年3月14日付の東京新聞インターネット版「レジ袋ありません
  町田のスーパー
  廃止実験スタート」によると、「東京都町田市と同市の中堅スーパー三和(首都圏五十一店)、市民団体の三者がレジ袋を全廃して効果を調べる全国初の実験が十四日、同市の三和小山田店で始まった」。 スーパーでのレジ袋廃止は全国ではじめてらしい。ガンバってください。 | |||||||||||||||||
| もっとも、人類の排出する二酸化炭素が原因となって、地球全体が温暖化して、どこかの氷が溶けて海面がメートル単位で上昇し、海岸沿いの都市が沈没し、異常気象が頻発し、伝染病が蔓延し、食糧不足が深刻化し、あちこちで暴動が起こるといったお話は、すべて架空の話であって、現在のところ科学的根拠はないに等しいけどね。 | |||||||||||||||||