第6章 講義メモ

 

 

 

○第1回 0407日(金)

 

  自己紹介

  年間授業概要 週番

  教科書

  テキストとして本Webサイト(http://www2.biglobe.ne.jp/~ashida/kurekousen/)を紹介

   表紙のページを印刷して配布した

  サブテキストとして「最新図説生物」を紹介

  「遺伝子組換え食品アンケート」用紙を配布してアンケートを実施した

  その結果に対する若干の解説 リスクに対する解説

  DNA、遺伝子、ゲノムの簡単な説明をした

  1−1.資 料 の「基本用語の概説」に記載の内容程度

  「遺伝子組換え食品」と「ゲノム組換え食品(通常の品種改良品)」の違いを説明した

 

 

次回は遺伝子組換え大豆使用の納豆を持参しますので、食べてください。

賞味期限は10月5日ですが、解凍させながら持っていきますので、必ず当日食べきってください。

あらかじめWebで北海道のA−HITBioの「納豆のススメ」を参照しておくと、おいしく食べられると思います。

 http://www.a-hitbio.com/product/natto.html

 

 

  次回の講義の予定

  定期試験のやりかた(今回言い忘れた)

  主に 2−1.生物の基本 の内容の講義

   生物の特徴(生物の定義ではない)

   生物進化 生物種 ウイルス 代謝などの説明

  DNA、遺伝子、ゲノムの簡単な説明Part2

  通常の品種改良と遺伝子組換え食品の違い

   同じ生物種であるキャベツ、ブロッコリなどの説明に実物を持参

   「イカサマッタケ」である「松きのこ」も持参

     当初これは「松茸」と信じられ、NHKはじめ各種マスコミが絶賛した

 

  4−5.参考書籍 を更新した

  1−1.資 料 の「遺伝子組換え技術にかんするアンケートとその結果」に平成18年度のデータを書き加えた

  4−6.リンク集 を追加した

  2−1.生物の基本 と 1−3.授業をはじめる前に を全面的に校訂、加筆した

 

 

 

○第2回 0414日(金)

 

  2−1.生物の基本

  定期試験のやり方の説明

  生命の特徴(細胞・代謝・コピー)を解説

  ウイルスは生物か否か?

  細胞の分類、構造(特に膜)を解説

  生物の分類(五界説)

  種の解説(オオカミとイヌ、ウマとロバ、イノシシとブタ)

  アブラナとケール、ブロッコリ、カリフラワー、キャベツとの関係

(ブロッコリ、カリフラワー、キャベツ、ムラサキキャベツ持参、ブロッコリは栽培し開花したものも持参)

  イカサマッタケ(松きのこを持参、回覧)の紹介

  遺伝子組換え作物とブロッコリなどの品種改良作物との違い

  野球とのアナロジーで解説

カープの外国人監督(監督交代と遺伝子組換え作物)と楽天球団(古典的品種改良)

  遺伝子組換えダイズを使った納豆の紹介と配布(受け取れなかった人ごめんなさい、来週持参します)

 

  次回の講義の予定

     主に 2−2.遺伝子の基本 の内容の講義

        セントラルドグマの概略説明

        DNAの構造、複製 生殖 など

        遺伝子組換え納豆の配布

 

  4−5.参考書籍 を更新した

  2−2.遺伝子の基本 1−3.授業をはじめる前に を校訂、加筆した

 

 

 

○第3回 0421日(金)

 

  2−2.遺伝子の基本

  せら夢公園

     松きのこ、松なめこの説明 購入した松きのこと松なめこを持参した。

  科学技術週間

ヒトゲノムマップの説明 印刷したヒトゲノムマップと以前配布されていた一家に一枚周期表を持参、回覧した

ヒトゲノムマップの入手法を説明した

  セントラルドグマの概略説明

  DNAの基本構造の説明

    

  参考図書を紹介した。いずれも図書館蔵

        「ケイン生物学」(東京化学同人)

        「DNA 上下」(ブルーバックス)

        「遺伝子と運命」(ブルーバックス)

        「新しい高校生物の教科書」(ブルーバックス)

  遺伝子組換え大豆を使った納豆を配布した

 

  次回の講義の予定

     主に 2−2.遺伝子の基本 の残りと 2−3.翻訳とタンパク質 の内容の講義

     ヒトゲノムマップ配布

 

  2−2.遺伝子の基本 2−3.翻訳とタンパク質 を校訂、加筆した

 

 

 

○第4回 0428日(金)

 

  2−2.遺伝子の基本 2−3.翻訳とタンパク質

  ヒトゲノムマップ配布

  ヒトゲノムマップボードを持参し授業に使った

  ヒトゲノムマップの概略説明

  セントラルドグマの基本

     情報の流れDNA−>RNA−>タンパク質

     この情報が逆に流れることはない

  DNAの複製

  遺伝情報の流れの説明 DNAの塩基配列が情報

     細胞から細胞へ 体細胞分裂 2n-> 2n + 2n 体細胞

     親から子へ   減数分裂  2n-> n + n   生殖細胞

       遺伝情報、すなわちDNAの塩基配列が情報として伝達

  DNA分子の複製 半保存的複製 具体的な塩基配列で説明

  タンパク質の構造 アミノ酸の構造と種類 ペプチド結合

  コドンの説明

  転写、翻訳における塩基配列からアミノ酸配列への情報の流れ

   

  ここまでの知見から次の疑問に分子レベルで答えてみよう

     親子や兄弟は似ているのに違いがあるのはなぜか

     一卵性双生児の外見がよく似ているのはなぜか

     ヒトが牛肉を食べてもウシにならないのはなぜか

     チンパンジーゲノムにヒトの遺伝子を挿入するとそのチンパンジーはヒトになるか

     コラーゲン配合の化粧品やサプリメントに効果はあるか

 

  次回の講義の予定

     主に 2−3.翻訳とタンパク質 の転写と翻訳の項目を詳細に講義

     農林水産省本省「消費者の部屋」で配布しているパンフレット類 から次の資料を配付予定

             「バイテク小辞典 遺伝子組換えハンドブック」

             Step up 「遺伝子組換え農作物」を知るために ステップアップ編』

             Do you know ?「遺伝子組換え農作物」 入門プログラム』

 

  2−3.翻訳とタンパク質 2−4.遺伝子の構造 を校訂、加筆した

 

 

 

○第5回 0512日(金)

 

  2−3.翻訳とタンパク質

 

  主に翻訳のしくみを解説した

  予定通り農水省発行の3種のパンフレットを配布した

  パンフレットの内容を簡単に解説した

  代謝の説明との関連で、5月6日(土)にTBSで放送された番組から派生した「白インゲン豆ダイエット健康被害事件」をとりあげた

この事件を知らない人は、各種ニュースサイトで調べてください

テレビで放送された通りにダイエットを実行して2日間で650人もの人たちから健康障害があったとの苦情が寄せられた事件

豆類を生に近い形で食べるとどうなるか、豆類の種子に含まれるプロテアーゼ阻害剤、アミラーゼ阻害剤、レクチンを例にして解説した

レクチンを解説するついでに、遺伝子組換え食品反対派が食品としての危険性を主張するときに大切にしているデータも紹介した(レクチン組換えじゃがいもを食べたラットに免疫不全などの障害があった)

  翻訳のしくみ

転写・翻訳の起こる場所、転写・翻訳の概要

3つのRNA(mRNA、tRNA、rRNA)の解説

tRNAの構造、種類、機能 コドン、アンチコドンとアミノ酸の関係

リボソームでの翻訳過程

  種を越えて遺伝子組換えができるわけ

  ある遺伝子を他の生物のゲノムに組み込むことと、2種の異なる生物のゲノムを交配させることの違い

  ヒトゲノムの「解読」の意味の説明

 

  次回の講義の予定

     主に 2−4.遺伝子の構造 の内容を講義

     チトクロームC遺伝子を例に、転写・翻訳のしくみを解説

     図書館にある遺伝子組換え関連本の解説

     遺伝子組換え食品の表示制度の説明

     アルファルファスプラウトを持参予定

     Step up 「遺伝子組換え農作物」を知るために ステップアップ編』使用予定

     次のページを必ず印刷してくること

      ○ヒトチトクロームC遺伝子(HUMCYCAA)(塩基配列が書かれたページ)

      ○チトクロームCアミノ酸配列の比較(アミノ酸配列の一覧が書かれたページ)

 

  2−3.翻訳とタンパク質 2−4.遺伝子の構造 を校訂、加筆した

 

 

 

 

○第6回 0519日(金)

 

  2−4.遺伝子の構造

 

  チトクロームC遺伝子の構造

     スプライシングのしくみを中心に解説した

  遺伝子組換えと交配の違い

     動物と植物の例を挙げて説明した

  ゲノムと遺伝子の違い

  遺伝子組換え食品の表示制度の簡単な説明

     昨年度から新規に加わった「アルファルファ」の説明

     スプラウトを持参した。ついでにアルファルファを含め5種の野菜のスプラウトも栽培し、持参した

  遺伝子組換え食品関連の書籍(主に図書館蔵)を9冊持参し、「遺伝子くみかえ」の法則を説明した

  利己的な遺伝子

     第1版、第2版、第3版(本年5月刊)を紹介した

  ダ・ヴィンチ・コード

     明日封切り予定の映画の話

     小説のネタ本4冊を紹介した

・「遺伝子組換え食品」「利己的な遺伝子」「ダ・ヴィンチ・コード」に共通の話題を説明した

 

  次回の講義の予定

     2−4.遺伝子の構造 の残り

     これまでのまとめ

     「遺伝子組換え分別」表示食品を多数持参予定

       その食品リストは 3−1.植物の育種とリスク管理 に記載してある

     試験対策

 

  2−5.遺伝子の基礎知識 を校訂、加筆した

 

 

 

○第7回 0526日(金)

 

  これまでのまとめ

  遺伝子組換え食品の表示

市販されている「遺伝子組換え不分別」表示のある食品を持参

  ゲノムと遺伝子を中心にこれまでの授業の要点をまとめた

  中間試験の解説をした

 

  次回の講義の予定

     2−5.遺伝子の基礎知識

        インスリン、βグロビン、ABO式血液型、アルデヒド脱水素酵素などの各遺伝子

        詳細を講義するので該当ページを印刷してくること

 

  2−5.遺伝子の基礎知識 2−6.細胞学の基礎知識 を校訂、加筆した

 

 

 

○前期中間試験 0602日(金)

 

例年どおり論述式の試験にします。

シラバスにも記載してあるように、試験に教科書、ノート、書籍などの持ち込みを認めます。但し、携帯電話、パソコン、電子辞書などの電子機器類の使用は禁止します。

 

時間配分を適切に行い、白紙回答がないように注意すること。与えられた課題を時間内に記述するのも能力である。

問題文をよく読み、問に対して適切な解答をするよう心がけること。問とは関係のない記述は採点しない。

教科書、書籍、Webなどの記述を丸写ししないこと。コピーは退学相当の犯罪である。

毎年この「犯罪」を犯す学生が必ずいる。犯罪解答には厳しく採点する。

他人の作った「模範解答」もどきを丸写しするのもやめること。正解の「模範解答」に出会ったことはない。「模範解答」は必ず間違っている。

 

試験問題とその解答例を 4−1.平成18年度 定期試験問題 にのせた。

次回授業で解説するが、あらかじめ読んでおくこと。

 

 

 

○第8回 0609日(金)

 

  前期中間試験の解説

試験問題の解説をした

 

試験の成績の悪かった人(特に30点以下)、本当はもっとできるのに試験時間の配分に失敗して充分に書けなかった、記述式の試験になれていなくてうまく書けなかったという人のために救済措置を執ります。

試験時の解答を補う内容を書いてメール(ashida@msi.biglobe.ne.jp宛)で6月11日(日)までに提出すること。6月12日(月)正午が成績の学校提出の〆切のため。

Word などで書いたファイルかPDFファイルに変換したファイルをメールに添付するのが望ましい。

もちろん、メールの本文に記載しても良い。

コピーは犯罪です。必ず自分が理解したことを自分の言葉で表現すること。レポートの内容が良ければ(オリジナリティがあれば)試験の点に加味します。

〆切までに間に合わないという人は次回の授業の時に受け取ります。その時はA4の用紙に書いて提出のこと。ただし、成績提出に間に合いませんので、学年末の成績をつけるときに若干加味します。

 

  2−5.遺伝子の基礎知識

  ABO式血液型を決定する遺伝子

ABO式血液型を決定する遺伝子の構造と機能を解説した

対立遺伝子(アリール)の概念の説明

遺伝子型と表現型の説明

抗原抗体反応、輸血の説明

  アルデヒド脱水素酵素の遺伝子

酵素活性の有無による表現型の違いの説明

 

  次回の講義の予定

     2−5.遺伝子の基礎知識 の残り

        インスリン、βグロビン、プリオンなどの各遺伝子

        遺伝子構造の詳細を講義するので該当ページを印刷してくるかパソコン持参のこと

 

  2−6.細胞学の基礎知識 2−7.遺伝子と病気 を校訂、加筆した

 

 

 

○第9回 0616日(金)

 

  2−5.遺伝子の基礎知識 の残り

  試験のレポートにかんする感想を述べた。本日提出のレポートを受け取った。

  インスリン遺伝子

     インスリンの構造

     シスチンの説明(S−S結合)髪の毛のケラチンを例にしてパーマの原理を説明

     インスリン遺伝子の構造 スプライシングの説明

     シグナルペプチドの説明

      分泌型タンパク質の翻訳後修飾 細胞内タンパク質との違い

     タンパク質の一次構造と二次構造、三次構造の関係

  βグロビン遺伝子

     鎌状赤血球症の説明

     その遺伝的原因 1塩基置換、1アミノ酸置換の例

     遺伝型と表現型の関係 風土病のマラリアとの関係

  アポA1遺伝子

     アポA1タンパク質の働き タンパク質の4次構造による働きの違い

     病気を予防する表現型

  プリオン病

     プリオン病の簡単な説明

     プリオン病の現在の仮説と日本におけるBSE政策の矛盾

  遺伝子の多様性と異常・障害

     前回と今回の授業で紹介した各種遺伝子における塩基配列の変異の意味論

     無知と誤解と差別

     病気とは?異常とは?障害とか?そもそも正常とは?多様性との違いは?

授業では先走って話してしまいましたが、この内容は2−7.遺伝子と病気の「○遺伝病 遺伝子が原因の病気と遺伝する病気 多型と多様性と病気」の後半に書いてあります。読んでください。時間があれば次々週にも話します。

  参考文献としてルロワ著「ヒトの変異」(みすず書房2006年6月刊)を回覧した

  池田清彦編著「遺伝子「不平等」社会」(岩波書店2006年5月刊)を紹介した

 

  次回の講義の予定

     2−6.細胞学の基礎知識

あらかじめ読んでおくこと。

随時更新しているので、印刷するときは授業の直前の方がいいかも。

授業では(これまでの授業も)、Webに掲載している以上のことはほとんど講義しません。

学会報告

 http://www.congre.co.jp/iubmb/

 20th IUBMB International Congress of Biochemistry and Molecular Biology

 Sunday, June 18 Friday, June 23, 2006, Kyoto, Japan

 授業に間に合うように途中で帰ります 会場は国立京都国際会館です

 

 

 

○第10回 0623日(金)

 

  2−6.細胞学の基礎知識

  減数分裂の詳細を解説した

  減数分裂時の染色体の不分離の例 常染色体不分離 性染色体不分離

     ダウン症、ターナー症候群の染色体レベルでの説明

  受精 ミトコンドリアゲノムの伝達

  細胞の多様性の解説

     同一のゲノムを持つ体細胞の多様性

     細胞の形と機能にあたえるタンパク質の役割と遺伝子の発現

  基本的には体細胞は受精卵のクローンである

     その例外 突然変異 複製ミス テロメア

  学会報告

     学会の要旨集を持参して回覧した

 

  次回の講義の予定

     2−7.遺伝子と病気

 

 

 

○第11回 0630日(金)

 

  2−7.遺伝子と病気

  進化医学、ダーウィン医学、進化心理学

妊婦のつわりと子どもの好き嫌いを例に、進化医学の考え方を紹介した

前日のニュースにあった「授業でタンポポとノビル飲食、児童15人嘔吐 さいたま」(asahi.com 2006.06.29)を例に野生の植物の恐ろしさを解説した

  突然変異

     突然変異の例

     変異原により遺伝子の修飾を介した発癌の仕組みを解説した

     発癌の原因の割合を紹介した

  タバコの害

     明日からタバコ価格値上げ

     日本のタバコパッケージの警告文を紹介するため、8種の警告文の書いてあるタバコを回覧した

     世界各国のタバコパッケージの警告文・警告写真を紹介した

  遺伝子と病気、多様性

     男女の違い sry 遺伝子の役割

     ジェンダーフリー政策 男女共同参画を紹介した

 

  次の書籍を紹介した

  ネシー、ウィリアムズ著、長谷川眞理子他訳「病気はなぜ、あるのか 進化医学による新しい理解」(新曜社2001年刊)

  ベインブリッジ著、長野敬、小野木明恵訳「X染色体 男と女を決めるもの」(青土社2004年刊)

  ジョーンズ著、岸本紀子、福岡伸一訳「Yの真実 危うい男たちの進化論」(化学同人2004年刊)

  マネー、タッカー著、朝山新一他訳「性の署名 問い直される男と女の意味」(人文書院1979年刊)

  コラピント著、村井智之訳「ブレンダと呼ばれた少年 ジェンズ・ホプキンス病院で何が起きたのか」(無名舎200年刊)

  コラピント著、村井智之訳「ブレンダと呼ばれた少年 性が歪められた時、何が起きたのか」(扶桑社2005年刊)

 

  次回の講義の予定

     2−8.バイオテクノロジーの基本技術

 

 

 

○第12回 0704日(火)

 

  2−8.バイオテクノロジーの基本技術

  ヒトゲノム計画の結末 簡単な方法の解説

  組換えDNA実験の簡単な方法の説明

     ヒトインスリンを大腸菌に作らせる方法を例に解説

     使用する酵素、ベクターの説明 制限酵素の存在意義

     簡単な組換えDNA実験手順

  PCR法の簡単な原理

     2つのプライマーを使う意義 プライマーの設計

  実験機具の紹介

     ピペットマン、電気泳動装置、チップ、マイクロチューブ、96穴チューブなど

     実物を持参した

 

  次回の講義の予定

     2−8.バイオテクノロジーの基本技術 の残り

     試験対策 前期のまとめ

 

 

 

○第13回 0714日(金)

 

  2−8.バイオテクノロジーの基本技術

  電気泳動法

     バイオテクノロジーの基礎技術であるアガロースゲル電気泳動法の解説

     DNA断片の分子量、濃度、純度の検定方法

  塩基配列決定法

     ジデオキシ法による塩基配列決定法の解説

  DNA鑑定

     繰返し配列を利用したDNA鑑定法の解説

  前期のまとめと試験対策

 

 

 

○前期末試験 0721日(金)

 

前期中間試験と同様論述式の試験にします。

 

<以下、前期中間試験の時と同じ注意>

シラバスにも記載してあるように、試験に教科書、ノート、書籍などの持ち込みを認めます。但し、携帯電話、パソコン、電子辞書などの電子機器類の使用は禁止します。

 

時間配分を適切に行い、白紙回答がないように注意すること。与えられた課題を時間内に記述するのも能力である。

問題文をよく読み、問に対して適切な解答をするよう心がけること。問とは関係のない記述は採点しない。

教科書、書籍、Webなどの記述を丸写ししないこと。コピーは退学相当の犯罪である。

毎年この「犯罪」を犯す学生が必ずいる。犯罪解答には厳しく採点する。

他人の作った「模範解答」もどきを丸写しするのもやめること。正解の「模範解答」に出会ったことはない。「模範解答」は必ず間違っている。

 

試験問題とその解答例を 4−1.平成18年度 定期試験問題 にのせた。

次回授業で解説するが、あらかじめ読んでおくこと。

 

採点とレポートについて

問1:1)10点、終止コドン+2点、2)10点、3)新ペプチド10点、説明10点で採点した。

問2:12問のうち10問正解で満点の70点とした。12問正解の人は84点になる。

総合得点が100点超の人は、超過分を学年末の評価の時にそのまま加点します。

試験の成績の悪かった人、本当はもっとできるのに試験時間の配分に失敗して充分に書けなかったという人のために救済措置をとります。

試験時の解答を補う内容を書いてメール(ashida@msi.biglobe.ne.jp宛)で8月9日(水)までに提出すること。8月10日(木)正午が成績の学校提出の〆切のため。次回の試験解説の日(8月4日)までに作成しておいたほうがよい。

Word などで書いたファイルかPDFファイルに変換したファイルをメールに添付するのが望ましい。

もちろん、メールの本文に記載してもよい。

コピーは犯罪です。必ず自分が理解したことを自分の言葉で表現すること。レポートの内容が良ければ(オリジナリティがあれば)試験の点に加味します。

〆切までに間に合わないという人は次回の授業の時(10月)に受け取ります。その時はA4の用紙に書いて提出のこと。ただし、成績提出に間に合いませんので、学年末の成績をつけるときに若干加味します。

成績は90点以上(うち100点以上4名)、51−89点、50点以下の3グループに三等分されています。

下位グループに属するかもしれないという人は、メール(ashida@msi.biglobe.ne.jp宛)してください。成績を返信します。早めにレポートの準備を!

 

 

 

○第14回 0804日(金)

 

  学会報告

     第24回植物細胞分子生物学会大会・シンポジウム

        会期:平成180729()31()

        会場: 筑波大学図書館情報専門学群棟 (茨城県つくば市春日1丁目2)

        遺伝子組換え植物栽培試験ほ場の見学会

                日本モンサント(株) 隔離ほ場(稲敷郡河内町

                農業生物資源研究所 隔離ほ場・展示ほ場(つくば市観音台

                筑波大学遺伝子実験センター 隔離ほ場

 3ヶ所の隔離ほ場見学を写真を使って紹介した。写真は回覧した。

 学会での「遺伝子リテラシー教育」のシンポジウムの内容を紹介した。

  DNAストラップを紹介し、回覧した。

 学会などで入手した資料を回覧し、一部配布した。

 

  前期末試験解説

  単なる暗記ではなく理解することの重要性を説いた。

  前期中間試験と同様レポートを受け付けることにした。詳細は上記。

 

 

 

○第15回 1006日(金)予定

 

  3−1.植物の育種と遺伝子組換え食品(大幅に改訂しました!)

 

   前期の試験、レポートを受けて、考える学習の重要性を説明した

    科学論のさわりを説明した。

     科学と非科学のちがい

     科学とニセ科学のちがい

     小中学校までと高等教育の根本的なちがい

 

      小学校で行われている教育の弱点の例として「水からの伝言」を紹介した

       水からの伝言

      書籍を紹介した

       江本勝著「水は答えを知っている その結晶にこめられたメッセージ」(サンマーク出版 20011125日初版)

       江本勝著「水からの伝言 vol3 自分を愛するということ」(波動教育社 20050430日改訂第1版第1刷)

      923日に日本物理学会で「水からの伝言」口頭発表された

       発表要旨(ししゃ科も会)

       安井至「水からの伝言」と科学立国 PDFファイル(日本化学会の会誌に投稿された)

       kikulog(口頭発表のレポート)

      常温核融合が起こっていそうなので、書籍を紹介した

        大浜一之著「レポート常温核融合」(日経サイエンス社 19930916日1版1刷)

        トーブス著、渡辺正訳「常温核融合スキャンダル 迷走科学の顛末」(朝日新聞社 19931225日第1刷)

         同じ時期出版されていますが、内容は正反対でおもしろい。

      ニセ科学の最新解説雑誌を紹介した

       科学, 76(9)「特集:疑似科学の真相/深層をよむ なぜ信じてしまうのか」(岩波書店 20060901日)

 

   従来の植物の育種方法などの解説

    有性生殖と無性生殖のちがい

     有性生殖 トウモロコシの実、スイカのタネ、栗の実

          すべてゲノムが異なることの説明

      減数分裂と受精

     無性生殖 じゃがいも、サツマイモ、チューリップ、胡蝶蘭、アジサイ

          バナナ、ソメイヨシノなどなど

      体細胞によるクローンの説明

     組織培養法 脱分化と再分化(植物ホルモンによる)

     細胞融合法 プロトプラスト ポマト、オレタチ

 

   5月12日に配布した次の3つの資料を持参すること。

    「バイテク小辞典 遺伝子組換えハンドブック」

     Step up 「遺伝子組換え農作物」を知るために ステップアップ編』

     Do you know ?「遺伝子組換え農作物」 入門プログラム』

 

 

 

○第16回 1019日(金)

 

  3−1.植物の育種と遺伝子組換え食品

 

   前回話す予定だった前期の成績について説明

   従来の植物の育種方法などの解説

   遺伝子組換え作物の簡単な作り方

   品種改良

    交配などの育種   ゲノム組換え

    突然変異を誘発   複数ランダム遺伝子組換え

    狭義の遺伝子組換え 単一特異的遺伝子組換え

   遺伝子組換え食品の現状

    ダイズとトウモロコシの自給率と食品の割合(国産作物の現状)

   遺伝子組換え作物反対派の主張

    グリーンピースの場合

    http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/

     『トゥルーフード・ガイド』を紹介した

     http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/truefood/

     授業で紹介した冊子は上のWebサイトでみることができます

    グリーンピースが主張する「トゥルーフード」の根拠に対する問題点の指摘

   現在の遺伝子組換え作物

    除草剤耐性遺伝子組換え作物

    害虫抵抗性遺伝子組換え作物

   新しい遺伝子組換え

    花粉症緩和米

    鶏の抗体を作る遺伝子組換えじゃがいも など

 

 

 

○第17回 1026日(金)

 

  3−1.植物の育種と遺伝子組換え食品

 

食の「安全」「安心」をキーワード

食品の安全性の評価

 Amesの論文紹介

  Ames, B. N., Profet, M., and Gold, L. S.,

  Dietary pesticides (99.99% all natural).

  Proc. Natl. Acad., Sci. USA, 87, 7777-7781 (1990).

 正しい情報の重要性

 

安全・危険:科学的なリスク評価

安心・不安:風評被害 科学での評価はできない

安全対策(科学的):(例BSE対策=危険部位の除去)

安心対策(非科学):(例BSE全頭検査、ダイオキシン法、、遺伝子組換え食品の表示制度、無農薬野菜)

 不安<-不知、無知 正しい情報<-科学的なリスク評価

 現状:不安の解消に安心対策で満足<-金ばかりかかって安全対策には無力

 

天然農薬と人工農薬 Amesの論文より

農薬の使用基準の決め方

野菜や果物に含まれる天然の農薬・殺虫剤>(1万倍)>農薬の残留基準

無農薬野菜の無意味さ、むしろ危険性大(天然農薬の増大・病気等)の解説

 

自然界に存在する天然化合物による危険性(下記の書籍から多数の例)

野生動物のレバーが感染源のE型肝炎ウイルスによる危険性

1026日の共同通信社配信の記事)

 

遺伝子組換え作物の安全性=>実質的同等性の考え方

 遺伝子組換え不分別を含む表示制度

 地方自治体の反乱

 

衣食住のうち食の重要性

食をめぐる日本の現状 自給率の低下 品種改良技術力の低下

 

次の書籍と雑誌を紹介した

 小林よしのり責任編集長「わしズム Vol.20」(小学館・200611月)

  真の不安と偽りの不安の特集号。「不安」のなかに米国産牛肉あり。

 

 週刊ダイヤモンド20060805日号「特集:危険な食卓」(ダイヤモンド社・200608月)

  巷に流布する「食」情報に対する矛盾や誤解を多数指摘。農薬、遺伝子組換え、BSEなど。

 松永和紀著「踊る「食の安全」 農薬から見える日本の食卓」(家の光協会・200607月)

  上の雑誌にも登場。上と同じようなコンセプト。

 

 AERA20061016日号「食品添加物批判者の食卓」(朝日新聞社・200610月)

  題名通り添加物などを批判する人の食生活。かなりおちょくっている。

 安部司著「食品の裏側 みんな大好きな食品添加物」(東洋経済新報社・200511月)

  上の雑誌にも登場するピエロ。ベストセラーになった。添加物業界の背信者。

 

 渡辺正著「地球と人間の環境を考える12 これからの環境論 つくられた危機を越えて」(日本評論社・2005年)

 渡辺正、林俊郎著「地球と人間の環境を考える02 ダイオキシン 神話の終焉」(日本評論社・2003年)

 梅津憲治著「農薬と食:安全と安心 農薬の安全性を科学として考える」(ソフトサイエンス社・2003年)

 エムズリー、フェル著、渡辺正訳「からだと化学物質 カフェインのこわさを知っていますか?」(丸善・2001年)

 中西準子著「環境リスク学 不安の海の羅針盤」(日本評論社・2004年)

  いずれも「不安」を科学的に評価する良著。

  これらの書籍から多数のデータを紹介した。

 

 

 

○第18回 1110日(金)

 

  3−1.植物の育種と遺伝子組換え食品

 

下記を話題にしてクリティカルな考え方について学ぶ

参考書籍

 ゼックミスタ、ジョンソン著、宮元博章他訳「クリティカルシンキング 入門篇」(北大路書房・1996年)

 ゼックミスタ、ジョンソン著、宮元博章他訳「クリティカルシンキング 実践篇」(北大路書房・1997年)

 道田泰司、宮元博章ぶん、秋月りすまんが「クリティカル進化(シンカー)論 『OL進化論』で学ぶ思考の技法」(北大路書房・1999年)

 ブラウン、キーリー著、森平慶司訳「質問力を鍛えるクリティカル・シンキング練習帳」(PHP研究所・2004年)

 フランクファート著、山形浩生訳解説「ウンコな議論」(筑摩書房・2006年)

 

 

昨年の後期末の試験問題

左巻健男他編「新しい高校生物の教科書」(ブルーバックス・2006年)

 昨年度の後期末試験問題 A4 1枚配布

 

遺伝子組換え食品に徹底して反対する人たちの主張(書籍より)

遺伝子組換え食品の安全性 組換えじゃがいもを使った免疫力低下の話

Ewen, S. W. B. and Pusztai, A.,
Effect of diets containing genetically modified potatoes expressing Galathus nivalis lectin on rat small intestine.
Lancet, 354, 1353-1354 (1999).

 

遺伝子組換え食品の環境への影響 オオカマバダラチョウへの影響の話

Losey, J. E., Rayor, L. S., and Carter, M. E.,
Transgenic pollen harms monarch larvae.
Nature, 399, 214-215 (1999).

 上記2論文 A4 3枚配布

 関連書籍の抜粋など A4 5枚配布

 

グリーンピース「遺伝子組み換えをもっとよく知りたい!!」

http://www.greenpeace.or.jp/campaign/gm/basic/

をクリティカルに読んでみる。

 関連記述 A4 4枚配布

 

毎日新聞記事配布「遺伝子組み換え作物:生産10年の米国 大豆89%、トウモロコシ61%」

 

「遺伝子組み換えイネいらない」配布

 

 

 

○第19回 1124日(金)予定

 

  3−2.動物のクローン技術とその応用

 

「国産若牛」の紹介

http://kokusanwakaushi.jp/

1−3.授業をはじめる前に の中の「BSE 狂牛病」、「国産若牛」、「アメリカ産牛肉は危険か?」など参照

「国産若牛」ポスター、表示例、トレーサビリティの資料など持参

「国産若牛」リーフレットの回覧・配付

「知っておきたい食品の表示(平成188月版)」(厚生労働省・農林水産省・公正取引委員会)回覧

「食品品質表示の早わかり(平成188月版)」(農林水産省・日本農林規格協会)回覧

「クローン牛について知っていますか?早わかりQ&A集」(農林水産省)紹介

 

BSE問題と関連づけて、若牛と肉の安全・安心について解説

クローン牛の現状について解説

 

クローンネコを話題にして、次の記事を読んだ。

1.朝日新聞(asahi.com)の記事

 クローン猫売れず、廃業へ 米企業「毛の模様が違う」

 

2.上山信一の「続・自治体改革の突破口」(日経BP ITpro

 第52回 ヒトと動物の共生関係――「殺さないこと」が正しいとは限らない

 ■クローン猫を愛せるか--あるベンチャー企業の廃業

 http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/COLUMN/20061017/250800/

 

  クローンとはなにか

  クローン動物とはなにか

  受精卵クローンと体細胞クローンのちがい

  X染色体の不活性化と三毛猫

  雑種とキメラのちがい

 

書籍(小説)の紹介

 海野真凛「かぐやひめの遺伝子」(新風舎・200611月) 回覧した

  ブログの「コドンがアミノ酸を合成するわけではありません」参照

 

 

 

○第20回 1201日(金)

 

  3−2.動物のクローン技術とその応用 の残り

  3−5.新しい医療 胚性幹細胞の応用

 

「3−5」を先に講義します。

「3−2」と「3−3」にある法規制関連は第22回、「3−3」の脳死・臓器移植関連は第23回、「3−4」の優生学は第25回で講義する予定です。

 

減数分裂 精子と卵子のちがい

受精から胚盤胞までの胚発生 胚と胎児のちがい

胚性幹細胞と体性幹細胞のちがい 万能細胞

体性幹細胞の分化のしかた 造血幹細胞の分化など

ES細胞のつくりかた 古典的方法とクローン胚からつくる場合のちがい

クローン胚からつくったES細胞の再生医療への可能性

ES細胞をめぐる最近の動き

胚盤胞とES細胞を使ったキメラ

遺伝子組換えとトランスジェニック技術を利用した異種移植の実際と可能性

試験対策

 

参考書籍

スコット著、矢野真千子訳「ES細胞の最前線」(河出書房新社・200608月)

 基礎から応用まで学べるように書いてある。2005年末、韓国で起きた捏造事件もまとめてある。

別冊日経サイエンス152 日経サイエンス編集部編「人体再生 幹細胞がひらく未来の医療」(日経サイエンス・200603月)

 カラーズ版をふんだんに使った論文解説集。

仲野徹著「幹細胞とクローン 全能性のしくみから再生医学まで」(羊土社・2003年)

 「カラーイラストでよくわかる」超入門書。

大朏博善著「ES細胞 万能細胞への夢と禁忌」(文春新書・2000年)

 わかりやすくていねいに解説された読み物。一気に読める。

クーパー他著、山内一也訳「異種移植とはなにか 動物の臓器が人を救う」(岩波書店・2001年)

 授業では紹介しませんでしたが、異種移植の解説書

小林泰三著「人獣細工」(角川書店・1997年)(角川文庫・1999年)

 異種移植ものの小説の最高傑作 ヒトブタ

 

 

 

1208日(金)学会発表の出張のため休講とします。

 

 

 

○後期中間試験 1215日(金)

 

いままでの試験と同様、論述式の試験にします。

 

<以下、いままでの試験の時と同じ注意>

シラバスにも記載してあるように、試験に教科書、ノート、書籍などの持ち込みを認めます。

但し、携帯電話、パソコン、電子辞書などの電子機器類の使用は禁止します。

 

採点とレポートについて

1: 60点 各小問15点で採点しました。

 小問1: 良く書けている答案には+5加点しました(ただし、全体の点が100点の人はその限りでない)。

 小問2: 基本用語を問う問題のため、厳しめに採点しました。

 小問3: 基本用語を問う問題のため、厳しめに採点しました。

2: 40点で採点しました(ただし、全体の点が100点の人はその限りでない)。

 5項目ぐらいの記述を基準に採点しました。それ以上のクリティカルな答案には加点しました。

 

試験の成績の悪かった人、本当はもっとできるのに試験時間の配分に失敗して充分に書けなかったという人のために救済措置をとります。

試験時の解答を補う内容を書いてメール(ashida@msi.biglobe.ne.jp宛)で1226日(火)までに提出すること。1227日(水)正午が成績の学校提出の〆切のため。次回の試験解説の日(1222日)までに作成しておいたほうがよい。

Word などで書いたファイルかPDFファイルに変換したファイルをメールに添付するのが望ましい。

もちろん、メールの本文に記載してもよい。

コピーは犯罪です。必ず自分が理解したことを自分の言葉で表現すること。レポートの内容が良ければ(オリジナリティがあれば)試験の点に加味します。

〆切までに間に合わないという人は次回の授業の時(1月)に受け取ります。その時はA4用紙に書いて提出のこと。ただし、成績提出に間に合いませんので、学年末の成績をつけるときに若干加味します。

早めにレポートの準備を!

 

 

 

○第21回 1222日(金)

 

後期中間試験解説

ゲノムとDNAのちがい

遺伝子組換え食品の安全性と環境への影響

 クリティカルに考える

クローン動物

ゲノム、遺伝子、遺伝子型、表現型のちがい

 

特定胚をまとめた表を配布した。

「ヒトに関するクローン技術等の規制に関する法律(平成12年法律第146号)」(法律の概要)

(法律の概要)http://www.mext.go.jp/a_menu/shinkou/seimei/2001/hai3/2_houritu.pdf

 この中の図14を配布した。

 

特定胚 クローン胚にかんする日本の法律

キメラ ハイブリッド 交雑

集合胚 融合胚 交雑胚

 

 

 

○第22回 112日(金)

 

3-2. 動物のクローン技術とその応用

3-3. クローン技術の人への応用と生命倫理

 

自著「やさしいバイオテクノロジー」の紹介

 

前回の授業の時に配布した資料、「特定胚」1枚、「図142枚を使って解説した。

9種類の特定胚の説明

 胚と胎児の違い

 胚の作り方 核移植胚、ハイブリッド、キメラなど

 日本の法律と指針で決められた内容

クローン人間について

 なぜクローン人間を作ってはいけないと言われているのか

 その根拠の考察

特定胚の臓器移植への応用例

 動物卵子を利用したヒトゲノムをもつES細胞

 動物胚盤胞にヒトES細胞を導入したキメラ

移植医療

 脳死「患者」->やがて死ぬ

 無脳症児->やがて死ぬ

  やがて死ぬ生者の臓器を移植へ利用することへの是非

 

参考書籍

島薗進著「いのちの始まりの生命倫理 受精卵・クローン胚の作成・利用は認められるか」(春秋社・2006年)

ゴスデン著、堤理華訳「デザイナー・ベビー 生殖技術はどこまで行くのか」(原書房・2002年)

フォックス、スウェイジー著、森下直貴他訳「臓器交換社会 アメリカの現実・日本の近未来」(青木書店・1999年)

 

 

 

○第23回 119日(金)

 

自著「やさしいバイオテクノロジー」を配布

自著 p56 p82 p96 p154の話題として

7日に放送された「納豆ダイエット」の話題

・垣田達哉、河村宏、境野米子、渡辺雄二著「新・買ってはいけない (4)」(金曜日・200701月)

 この本の帯「だまされていたことを知りたくない人は読まないでください。」

 この本の笑える話題を紹介した。

 「ダイエットスプライト」(500ml14キロカロリーというのは、大変なエネルギーらしい)

 「メンターム」(相変わらず発癌物質の認識がおかしい)

 「アクティオグルコサミン」(おそらく著者はグルコサミンが何か知らない。ゼラチンを食べると膝の痛みが治ったらしい)

  味の素「グリナ」(グリシン含有食品。グリシンの有害性が説かれているが、被害を受けると思われる対象者はこの世にいない)

  武田薬品工業「ベンザブロック」(著者は風邪薬を飲むと風邪が治ると信じていたらしい)

 著者が指摘している内容は、いずれも法的に問題ないし、開発・販売担当者の言い分もきわめて妥当。

・週刊金曜日「別冊ブックレット2 買ってはいけない」(金曜日・1999年)

・夏目書房編集部編「夏目ブックレット『買ってはいけない』は買ってはいけない」(夏目書房・1999年)

・週刊金曜日「別冊ブックレット5 買ってはいけない Part2」(金曜日・2002年)

・境野米子、渡辺雄二著「新・買ってはいけない 2006」(金曜日・2005年)

 

3-3. クローン技術の人への応用と生命倫理

脳死・臓器移植関連の話

脳死と植物状態の違い

日本の脳死移植の現状

アメリカの脳死移植

日本での新しい脳死関連法案の審議内容

 

日本のドナーカード(臓器提供意思表示カード)配布

季刊誌「New TRANSPLANT」創刊号から最終刊まで20号分 回覧

参考書籍・多数

・臓器移植法改正を考える国会議員勉強会著「脳死論議ふたたび 改正案が投げかけるもの」(社会評論社・2005年)

 

 

 

○第24回 126日(金)

 

自著「やさしいバイオテクノロジー」の内容講義

今年度の大学入試センター試験(121日実施)生物Iの問題から、自著を参考にして解説。

いわゆる「納豆ダイエット事件」で感想を述べた。次々週に講義する科学論と関連して。

 科学的であるとはどういうことか?

 捏造事件とは関係なしに、そもそも科学実験とは何なのか、テレビの娯楽番組に見られる疑似科学の話。

コラム「豆をナマで食べるとどうなる?」参照

高等学校の教科書、生物Iと生物II(いずれも第一学習社)を回覧した。

大学入試センター試験生物Iの第1問から第3問(解答付き)を配布した。

センター試験生物I第3問A

 血液型遺伝子の基本的な遺伝。対立遺伝子、遺伝子型、表現型の解説。p111など。

 科学論一般。

 血液型(好転抗体反応)による親子鑑定の危うさ。A遺伝子とO遺伝子は1塩基欠損。フレームシフト変異。

 DNA鑑定による親子鑑定などでも不完全な例。

  p191のキメラが自然に発生する例の紹介。その場合、通常のDNA鑑定では間違えてしまう。

センター試験生物I第2問A

 胚発生に関する基本的な問題。p51p183などより解説。

センター試験生物I第1問

 細胞に関する基本的な問題。p23などより解説。

自著「やさしいバイオテクノロジー」の内容紹介

 第1 1-11-21-3を通覧し、若干解説を加えた。

 

 

 

○第25回 22日(金)

 

3-4. 優生学

分子生物学、分子遺伝学をもとにした優生思想の解説

米国の分子生物学のメッカとして(現在でも)名高いある研究所は優生学の研究のために作られた。

差別と区別 多数派と少数派 男性と女性

例:性格を規定している遺伝子も見つかっていないのに、特定の血液型に対する不当な差別

(「あるある」の捏造事件は、単に騙される方が悪いだけであるが、血液型性格判断はれっきとした差別行為であり、これが放映され続けていることの方が問題が大きい)

正常と異常 健常と障害 健康と病気 人種間の差異 これらは現在の遺伝学上存在しない

優性遺伝子・劣性遺伝子 優性遺伝病・劣性遺伝病 優れた遺伝子、劣った遺伝子は存在しない。病気の遺伝子も存在しない。

世界の優生学

日本の優生学

 

授業で紹介した参考文献

Herrnstein, Richard J. /Murray, Charles, The Bell Curve: Intelligence and Class Structure in American Life (1994/1996)

(残念ながら邦訳はない。米国の主に青年を対象に測定したIQをもとに人種、貧困などを論じる。その原因を遺伝に求める)

米本昌平ほか著「優生学と人間社会―生命科学の世紀はどこへ向かうのか」(講談社現代新書・2000年)

(入手可能な良著。図書館にもある)

グールド著「人間の測りまちがい―差別の科学史」(河出書房新社・1989年)

(残念ながら絶版。進化論などで良質の啓蒙書を多数書いているグールドによる書)

池田林儀編輯「優生運動2巻11号」(優生運動社・351927年)

小南又一郎、岸松郷著「遺伝と結婚 断種と優生」(京都印書館・\18 1946年)

田中克己著「結婚の遺伝学」(講談社現代新書・1968年)

厚生省大臣官房統計情報部編「優生保護統計報告 平成7年」(厚生統計協会・1996年)

(以上、日本の優生学や優生運動を知るための好著)

 

 

 

○第26回 29日(金)

 

3-6. コラム集の「科学とはなにか」より、科学論、科学哲学一般

「フードファディズム」に陥らないために

「科学的実験」の適切さ

再現性、統計的確かさ(検体数、適切な対照実験)、定量性、客観性、精度・誤差

「科学的成果の発表」の見分け方

基礎医学の場合-マスコミ発表・学会発表・論文(査読の有無)・総説

 臨床か動物実験か疫学か

 in vitro in vivo

科学と疑似科学-線引き問題

科学論の歴史—権威主義 帰納主義 論理実証主義 反証主義

科学における「仮説」

科学とは何か

「前提条件付きの説明」

小中高で習う科学的知見はすべて反証済み

相手のレベルにあわせて、まだ反証されていないかのごとく説明するしかない

学校で習う知見はいつかどこかで反証されていることを知ることになる

現在は1600年頃に捨て去ったはずの権威主義の隆盛時代->特にテレビのフードファディズム

 わかりやすい単純な結論、ひとつだけの答え->科学ではない

参考書籍

・高橋久仁子著「「食べ物神話」の落とし穴」(ブルーバックス・2003年)図書館蔵

・ポパー著、大内義一、森博訳「科学的発見の論理 上」(恒星社厚生閣・1971年)

・クーン著、中山茂訳「科学革命の構造」(みすず書房・1971年)図書館蔵

・伊勢田哲治著「疑似科学と科学の哲学」(名古屋大学出版会・2003年)

・鷺一雄著「また、「あるある」にダマされた。」(三才ブックス・2006月)

練習問題のソース

新谷弘実著「病気にならない生き方」(サンマーク出版・2005年)

・新谷弘実著「病気にならない生き方2実践編」(サンマーク出版・2007年)

・三好基晴著「ウソが9割 健康TV その健康食信じてはいけません!」(リヨン社・200701月)

この3書から抜粋したA4 4ページ分のテキストを配布した。

 

 

 

○後期末試験 216日(金)

 

いままでの試験と同様、論述式の試験です。1年間のまとめの試験です。

従来通り、教科書、ノートの持ち込みを許可します。

電子機器(パソコン、携帯電話、電子辞書など)の使用は認めません。

「やさしいバイオテクノロジー」からも出題します。試験当日忘れないように持参すること。

本日配布したテキストを題材にして問題を作成した。

遺伝子、遺伝情報、転写、翻訳、タンパク質の役割などの基本用語を問う基礎問題。

前回の授業で解説した科学論を武器にして解答する応用問題。

など

出題文章が長いので、あらかじめよく読み込んで、自分の考えをまとめておくこと。

問題は4問。均等配点します。白紙解答にならないよう、時間配分には十分留意すること。

 

 

 

○第27回 223日(金)予定

 

後期末試験解説

問1-  文章1(配点25: a10, b) 15点)

問2-  文章2(配点25: a10, b) 15点)

問3-  文章3(配点25: a10, b) 15点)

問4-  文章4(配点25点)

レポート課題

 第26回の授業で配った資料の3-4ページより出題

年間の成績は、4回の定期試験(含レポート)に今回のレポート課題を合計して評価する

 

 

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無断転載を禁じます。 ashida@msi.biglobe.ne.jp・芦田嘉之

 

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