充電系の考察 その2


            更新   2006/04

YAMAHAの80年代バイクの充電電圧を測っていたら

面白いことに気がつきました。

 

FZR250とFZR750は充電系が違います。

 FZR250はこの頃のYAMAHAがよく使っているレクスチャーレギュレータ

(例の平たい 47X と書かれた)で14V前後に安定させています。

このタイプは3相AC発電機の出力を整流後、レギュレータで高電圧を

放熱し14V位に安定化させています

 FZR750は、ジェネレータをエンジンに背負っています。このジェネレータ

はレクスチャーレギュレータを内蔵しています。しかもこのレギュレータは

発電機の励磁コイルの電流を制御して、発電電圧を制御して安定化さ

せています。

 

FZR250とFZR750で回転数と負荷の状態で電圧を測ってみました。

FZR250では6000回転を上限 FZR750では4000回転を上限にしました

 

FZR250

FZR750

回転数250/750 軽負荷 ポジション ヘッドON 軽負荷 ポジション ヘッドON
1600/1000 14.6 14.0 13.8 14.0 14.2 13.5
2500/2000 15.2 15.0 14.5 14.3 14.5 14.9
4000/3000 14.7 14.5 14.2 14.4 14.6 14.8
6000/4000 14.8 14.4 14.3 14.3 14.6 15.0

FZR250はポジション時35WヘッドランプONします。 ヘッドON時は55W+35WヘッドライトONです。テールランプ等はLED化しています。 FZR750は標準です。ポジション時はポジションライトほかで(24W)。ヘッドON 時は90W追加されます。

バッテリーは補充電後です。

 

 FZR250は2500回転前後で一時的に電圧が高くなります。 これはレギュレータが

制御開始する前と思われます。15V超えた所で安定化させて14V台を保っている

ようです。 また負荷が増えると安定化した電圧は下がり気味です。

この動きは予想された動きですね。 2500回転付近の動きはちょっと面白いですね。

 

 FZR750の動きは?? 非常に興味深いですね。 電圧的にはあまり変わりませんが

負荷を掛けたときの動きが違います。負荷を掛けると電圧が上がり気味になります。

1000回転では発電量が少ないので負荷を掛けるとバッテリー電圧まで下がります。

ここはFZR250も同じ。  面白いのは回転を上げた時。 FZR750では回転を上げると

負荷を増やすと、電圧が上がっています。 これはレギュレータ方式の差が出たの

ですかね。 FZR750では負荷が上がると励磁コイルの電流を多くするので、電圧も

高めになるようです。(ここは疑問です。)

 

FZR750のジェネレータトラブルで新品に交換しました。

 停止状態   12.5V

           無負荷    LOW1灯点灯  HIGH2灯点灯

  アイドル状態 14.1V     13.2V       12.7V

  3000回転   14.6V     14.4V       14.1V

特性が変わりました。高負荷時、電圧が下がる方向になりました。

これなら納得です。 高負荷時電圧が上がるのはなぜ?????

故障の前兆???(前回測定し半年後に壊れました)それとも

個体差?  たんなる固体差かな。

 


 FZR250タイプ(3LN,3HM、3XC、3VN等)ではヘッドライトONなら、MFバッテリー問題なさそうですね。

軽負荷時ちょっと高めですが、MFの寿命が短くなるくらいで爆発まではしないでしょう。

 FZR750では、負荷時の電圧が高めですね。 MFだとちょっと躊躇しますね。

新品に交換したジェネレータならMFもOKですね。

 

 

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