FZR750(2LM)キャブ設定    at 2006/3/25

   メンテで書いているのをまとめました。    戻る


 

FZR750(2LM)は国内仕様のバイクです。当然自主規制がされ、

77PSに抑えられています。 米国仕様(AMAベース車)FZR750

(2NK)は、107PSです。

また基本的には同じエンジンのFZ750の米国仕様は100PSです。

 

 米国仕様と国内仕様のFZR750の差はここで纏められています。

 マフラーや、カムシャフト、イグナータの交換は無理としても

エアークリーナの流量制限パーツは外してみましたが、キャブ設定が

薄すぎになりました。 

キャブ設定対応のまとめです。

 

取り外し部品 流量制限パーツ(米国仕様には無い。 FZR1000(2GH)にも無い)

  エアークリーナのろ紙につけられているゴム製の筒。(俗称 ちくわ)

  エアークリーナの入り口についているセパレータ。(俗称 かにかま)

標準キャブ設定(国内仕様、米国仕様)

  MJ #1,4 MJ #2,3 MAJ JN #1,4 JN #2,3 NJH PAJ PJ
国内仕様 92.5 90 65 5CDZ5 5CEZ1 Y-2 115 15
米国仕様 107.5 105 65 5CDZ6 5CEZ6 Y-0 125 15

MJ:メインジェット   MAJ:メインエアージェット  JN:ジェットニードル  NJH:ニードルジェットホルダー  PAJ:パイロットエアージェット  PJ:パイロットジェット

 MJは当然としても、JN,NJHまで違います。

 MJはYAMAHAで入手可能(入手しました)  PAJは、HPで価格が見れるので入手可能か?

 JN,NJHはHPで価格が見れませんでした。2005/9 (今はどうかな?)

 国内仕様のJNは2,3番用が見た目にも細いです(燃料が濃くなる方向)

 

セッティング作業です。(制限パーツ取り外し後です)

  MJと、JNのクリップ段数で調整します。 MJは1,4番と、2,3番は標準と同じように

  #2.5だけずらしています。 JNは1,4番 2,3番違いますが、そのまま変えていません。

1 ノーマル状態 (国内仕様  エアークリーナろ紙は付いています。マフラーノーマル)

  MJ 92.5、90  JNクリップ段数 3段(標準)

    4000回転くらいから上のトルク感がありません。 その為加速がのろい。

    10000回転くらいまでそのまま回ります。(これ以上は壊しそうでで回していません)

2 中間設定1 MJを国内と米国の中間に

  MJ 100 97.5  JNクリップ段数 3段(標準)

   5000位まではそれなりのトルク感が有ります。 結構使えそう。

   10000位でもノーマル設定時から比べるとトルク感が出ています。

   中間域(5000-10000)での加速感はまだ不足気味。

   この状態でも結構使えますが、無駄にアクセルを大きく開けてしまっています。

3 中間設定2  2の状態に、クリップを1段下げ

  MJ 100 97.2  JNクリップ段数 4段 

   3000以下のトルクは戻った。ほとんど最初の状態と同じくらい。

   5000以上は変わりなし。 それなりに使えるが、やはり薄い感じ。

4 米国MJ仕様

  MJ 107.5 105 JNクリップ段数 3段(標準)

  全体にトルク感が元に戻りました。 6000回転までの力強い加速感が

  出ています。 8000回転から、一段とトルク感が出ています。

  高速側の力強さが出ています。 中間域はもう少し出ても良いような気が

  しますが。

 

 一応 4 の仕様で乗っています。

 

考察

感じとしてはJNを変えるともう少し中間域が太くなるような気がしますが

JNの入手が???なので。

高速域は9000から上が力強くなった感じがするときと、それほどでもない

(それでも国内仕様と同じくらい)時があります。 負圧キャブなのでピストン

の動きの関係かなとは思います。 この当たりもJNを変えると感じが変わる

ような気がします。 

 それでも純国内仕様(流量制限あり)より改善しています。

9000から上でさらにトルク感の盛り上がりが感じられます。

純国内仕様では9000からトルク感が無くなっていました。

 

今後

 クリップ段数の調整が残っています。 しばらく様子を見ます。これから夏を

 迎えますし。

 また、国内仕様の2,3番用NJを1,4番にも使って見る手もあると思います。

 

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