携帯用パソコンの効用
パソコンの形態は、卓上型のいわいるデスクトップ型と携帯型に分かれる。このどちらを選ぶかはいつも議論になる。一般には、初心者は、デスクトップ型を選べと物の本に書いている。
これは、価格が性能比で携帯型に比べ安いこと、キーボードが大きく初心者にとって扱いやすいこと、画面が大きく見やすいことなどがあげられている。たしかに、一台目のパソコンとして家族と一緒にいろいろ楽しむことを考えると一理ある考え方である。
しかし、初心者であっても、知的生活を目指すものにとっては、一台目のパソコンとして、携帯型を選ぶようお勧めしたい。
それは、前にも述べたように、知的生活にコンピュータを活用するには、「いつでも、どこでもコンピューテイング」が基本と私は考えるからである。実は、この原稿は、土曜日の朝、博多のホテルで、チェックアウトの前の細切れの時間を活用して、IBMシンクパッド530CSという携帯型パソコンで書いている。
携帯型といわれるパソコンにもいろいろタイプがある。省スペースをねらったデスクトップ代替の高機能であるが重くて運ぶのが大変なものから、きわめて軽量な携帯情報端末まで最近非常に多様化が進みつつある。
その中での、お勧めはサブノートというタイプである。Windows95が搭載され、インターネット接続が確保されており、重量が1.7KG前後で何とか常時携帯可能といったタイプである。もう少し軽量化され持ちやすいものも市場に現れているので、今後が楽しみである。
最後に携帯型の初心者にとってのメリットをひとつ。それは、トラブルが起こった時に、すぐ、販売店のサポートやパソコンに詳しい知人などに持ち込めることである。残念ながらパソコンはまだまだ信頼性にかけ、扱いがむつかしいのが実状である。