コンピュータリテラシー

コンピュータを操る能力を、コンピュータリテラシーという。パソコンの売上台数が昨年500万台をこえ、本年は700万台に達する見通しである。パソコンユーザーのすそ野が広がり、リテラシーをめぐっていろいろな喜悲劇が生まれている。

今、量販店を始めパソコン販売店には、怒涛のような問い合わせが殺到している。誰でも簡単に扱えるパソコンといったイメージを業界あげて作って売りまくった報いである。パソコンの初心者向けの教育訓練が急務となっている。

これに対して、そこをビジネスチャンスとして参入の動きも急である。私の関係先でも、量販店向けにユーザーサポートを学生アルバイトを組織化して派遣する、エクゼクティヴ向けのパソコン教室、やや怪しげであるが、美人インストラクターの派遣等々盛んである。

その多くは、中高年を顧客ターゲットとしている。購入して、セットアップ(パソコンを組み立てて使える状態にする)出来ずに放置されているパソコンも多数あるようである。逆に言うと、そこからビジネスチャンスが始まるといった状況であり、サポートサービスの裾野が大きく広がりつつある。

一方で、パソコンに始めて対面する中高年は、どうしたらよいのであろうか?平凡ではあるが、パソコン教室に通い基礎を学ぶこと、パソコンマニアの友人を一人確保することの2点である。その上で、運転免許実技試験の時間程度キーボードに向かう必要がある。

パソコン教室の選定は、実は当たりはずれが大きくて、これと言った決め手がない。つまり、パソコン教室の異常繁殖により、まともなインストラクターに当たる確率が低下している。とりあえず、無料の催しに参加したり、教室を見学したりして、その能力の値踏みをすることが最低限必要である。