表計算ソフト(16)

 ビジネス上の企画作業に欠かせないソフトの一つが表計算である。計算ソフトと名前がついているが、現在はグラフ、簡易データベース、プレゼンテーションなど多機能化している。

私は、企画畑が長く、さまざまな事業企画を進めるのに、おおいに表計算ソフトのお世話になった。

最初は、シャープのポケットコンピュータで、必要に迫られ表計算まがいのソフトを作り使っていた。しかし、会社にパソコンが導入され、それにロータス社のLOUTUS1-2-3が搭載されはじめ、その便利さに驚かされた。1-2-3は、その後、表計算の定番として、長く市場に君臨することになる。

当時、表計算ソフトの定価は、10万円近くして個人として手軽に導入するというわけにはいかなかった。そこへ登場したのが、アシスト社のアシストカルクである。価格がなんと実売価格で8千円台という価格破壊商品として登場した。

89年に東芝のノート型パソコン、ダイナブックを購入したと前に述べたが、それに早速アシストカルクを入れた。その後のビジネスソフトの低価格化を、大きく推進する契機になった、エポックメーキングなソフトと思う。

その後、私は、ボーランド社のQuattro Proを使い、現在は、マイクロソフト社のExcelに乗り換えている。

表計算ソフトの栄枯盛衰は激しい。一般にソフトのどれが主流となっているかを簡単に知るには、大型書店でコンピュータ関係の書籍売り場に行き、ひら積みの売り場を観察すればよい。ここは、マーケットの変化を端的に表している。

最後にちょっと変わった使い方について。レイアウトを色々調整する必要のある名刺やフローチャートを作るのに重宝している。