電子メール(17)
個人でも企業でも電子メールの導入が盛んである。電子メールは、今やビジネスネットワーキングに必須の道具である。ワープロ、表計算ソフトに加え、ビジネスソフト3種の神器のひとつとなった。
Sunの社長スコット・マクネリーは、電子メールをとられたら、会社は瞬時に停止するといっている。アメリカ企業の多くは、電子メールを、企業内のコミュニケーションから、顧客との結びつきの強化や他社とのコラボレーション(協同作業)へと深化させている。
日本では、電子メールの利用については、まだ企業内コミュニケーションの改善や情報の共有が中心であり、顧客や取引先といった外部とのコミュニケーションについては、緒についたばかりといえる。
しかしながら、景気回復の後押しもあり、企業の情報化投資は勢いづいており、日本でも先進企業については、アメリカ並みになるのにそう時間はかからないであろう。
日経によれば、東京ガスは、インターネットを使えない企業とは取り引きしない方針とのことである。日本では、ネットワークされたコンピュータが、アメリカにくらべ今のところ圧倒的に少ない。したがって外部とのネットワークを簡単に組むというわけにいかない。そこで力のある企業は、情報化の程度により、取引先を選別し始めている。ただ、顧客との関係は、お客様は神様であり、そう簡単ではない。顧客の情報化を、進んで支援する仕組み作りが大切になろう。
電子メールは、企業を変え、社会を変える可能性がある。次回から数回にわたって、電子メールの導入や書き方、電子メールの光と影、電子メールによるビジネスネットワーキングなどについて述べたい。