オンとオフ(24)

パソコン通信の仲間で、実際に集まってミーティングを行うことをオフラインミーティングという。略してオフミという。趣味などを同じくする人たちが電子メールでの意見交換、つまり、オンラインミーティングを普段重ねながら、時々その仲間が各地から集まる。

前回述べたように、電子上のやり取りで想像していた人格と実際の感じを比べることもオフミの楽しみの一つのようである。昔、ペンフレンド同士で結婚したといった例があったが、電子メール仲間で結婚する例も多い。

情報と一口にいってもそれにはおおむね3段階がある。データ、インフォメーション、インテリジェンスである。データは事実そのままの表現、インテリジェンスは意味を含んだ情報、即ち、CIAのIである。

電子メールは、データを送ることには極めて適している。しかし、過去の込み入ったいきさつ等意味を含んだ情報のやり取りには限界がある。この場合は、それを補完するために時々実際にあってミーティングをする、つまり、オフミを行う必要がある。

複雑な内容を電子ネットワーク上で共同作業する、いわいるコラボレーションを行うには、今のところ、オンラインミーティングとオフラインミーティングそれぞれの特徴を生かして、組み合わせて活用していくことが重要である。

小生は、現在仲間とインターネットの仕組みを最大限利用して、的確、迅速、低廉なコンサルティングを行うことを目的に、ネット上で企画作業を進めている。ここでも、月に1回程度のペースで実際にミーティングを行っている。

ただ、最近はインターネット上で、手軽にデータを共有しながら会議が開けるソフトも出て来ており、その活用を検討中である。