ビジョン1500(29)
早いもので、また新しい年を迎えることとなった。そこで、新年にふさわしい未来志向の話題をいくつか書いてみたい。
福岡で昨年11月23日、私が呼びかけ人の1人となって、アジア太平洋メディアコラボレーション促進会議、略称、ビジョン1500が発足した。11月23日が、21世紀まで1500日にあたることにちなんだものである。
「デジタルメディア・ネットワークはアジアを変える」を合い言葉に、コンサルタントやプランナー、メディアクリエーター、大学関係者、地域ネット主宰者、システム研究者や事業者など約20名が集まった。ビジョン1500は、九州を軸にした、IT(インフォメーション・テクノロジー)関連のビジネス・インキュベーションを活動目的にしており、2001年1月1日に発展的に解消するサンセット方式を考えている。
これから21世紀に至る1500日は、インターネットを通じて世界中のコンピュータが繋がる。しかも、メディアの爆発的大容量化が、文字・音・映像の際を消し、真のマルチメディア・コミュニケーションが現実化する。ITが知的創造・生産活動を大きく変え、それが新しい文明のスタンダードとして、定着していくダイナミズムに富んだ期間である。ヴィジョン1500では、1500日を500日毎の3フェーズに分け、目的達成に向け戦略と計画をたて、実現に向かっての組織化と具体的プロジェクトを編み出す。
現在、私は博多に月10日程度滞在している。アジアで事業展開する企業に対するコンサルティングを始めとした様々な支援活動を行う(株)アジアビジネスセンター(ABC)に関係しており、その活動の一環である。詳細は、ヴィジョン1500のホームページ(http://www.abcjapan.com/1500)をご覧いただきたい。