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長忠の保険代理店経営診断



 
  【保険業界を斬る】
<面談時間を増やすには?> 家業から企業へ
前回は、バランススコアカード(BSC)を使って、顧客の視点から考えましたが、今回は社内ビジネスプロセスの視点から考えて見ます。

情報ネットワーク化で効果的顧客対応と効率的事務処理を行い、最終的には面談時間を増やすことが眼目です。ただ、営業活動を工夫することで、すぐにでもやれることもありますので、これも合わせて考えて見ます。

筆者の代理店BSCには、社内プロセスの視点の指標として、面談時間、面談率、事務原単位、情報装備率を挙げています。このなかで、中期的課題として情報装備率を如何に上げていくかが重要です。
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/edoc010502/sld029.htm

筆者は今月、ITコーディネータ(ITC)の1期生として資格認定を受け、活動を始めました。ITCは旧通産省の肝いりで出来た資格で、経営とITを橋渡しする人材、いわば、IT化の街医者として、中堅・中小企業を支援しようというものです。
http://www.itc.or.jp/

ITCが生まれた背景には、政府に中堅・中小企業のIT化がなかなか旨く進んでいない危機感があります。その多くは、経営戦略や経営の成熟度(レベル)に無関係に、IT化が目的化して、闇雲に進められることにあるとの認識です。

IT化は当然手段ですから、経営戦略や経営のレベルに合わせて進める必要があります。レベルに合わない、いわば、先走ったIT化は単にコストが上がるだけでなく、様々なトラブルを生み経営を圧迫します。

保険代理店について、経営の成熟度とそれに合わせたIT化はどのようなものか整理して見ました(ITCのガイドラインを参考に作成)。代理店に限らず中小企業の経営成熟度は、大部分が1から2の間といわれております。この場合、代理店で考えると、LANとかホームページとかは時期尚早と判断できます。
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/edoc010502/sld030.htm

最後にすぐにでもやれる面談時間増加法の一例を示します。
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/edoc010502/sld031.htm

このグラフは、営業スタッフの面談開始時刻の分布です。筆者が診断した多くの代理店では、左のだらだらタイプとなっております。それをキチットモニタリングして自己管理できれば、右のやる気タイプになれます。これだけで相当面談時間を増やせるはずです。

経営数理研究所代表 inswatch発行人 長 忠
http://www2.biglobe.ne.jp/~cho/


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