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長忠の保険代理店経営診断



 
  【2002年のinswatch】
inswatch発行人 長 忠

inswatchはお陰をもちまして、602名の読者の皆様と共に、年越しができることになりました。この1年半、曲がりなりにも続けてこられたのは、皆様の励ましに支えられたお陰です。誠に有難うございます。

TOP1%を目指す代理店経営者に、的確、スピーディに企業経営の座標軸を、自立・中立・公平、そして現場感覚でお伝えするとの方針で発行してまいりましたが、いよいよ2002年は真価を問われる年になりそうで、スタッフ一同、気合を入れ直しております。

2001年は、代理店経営にとって、手数料自由化の先送り等で、一言で言えば「小春日和」の1年だったといえそうです。小春日和とは陰暦10月のことで、11月から12月にかけての、晴れた暖かい日よりのことですが、その後に厳しい冬が待っているなかでの、ほっと一息ということでしょう。

2002年は、いよいよ、保険業界に留まらず、日本全体が、様々な先送りを一挙に清算せざるを得ない、大変厳しい年になりそうです。しかしながら、先進的なinswatchの読者の皆様には、厳しい局面は、逆にチャンスと言えましょう。「的確、スピーディに企業経営の座標軸を提供する」という、inswatchの使命を全うすることで、脅威をチャンスに変えるお手伝いをしたいと考えています。

具体的には、先ず、「TOP1%を目指す」ための方法論があります。2001年は、inswatchでも重点的にご紹介したように、様々な代理店経営に関するビジネスモデルが立ち上がりました。今後、それらの動向を的確に捉え、評価することが大変重要ですので、引き続き注目してまいります。

また、損保代理店にとってこれからは経営の安定という点に加えて、生損保融合商品の登場といった面から「人保険分野」への注力が一層重要になるかと思います。「人保険」販売については顧客データベースの確立とフェースツーフェイスによる信頼関係が重要なポイントとなりますが、こうした販売の手法等についても紹介していきたいと考えております。

更に、これらを支える情報システムの動向も重要です。保険代理店のインターネット導入は、保険会社とのオンライン化を背景に、中小企業としては異例のスピードで進んでおります。代理店の立場からIT化をどのように進めるべきか、その道のプロの執筆陣が、半歩先を行くご提案をいたします。

最後に、「企業経営の座標軸」を定める基本は、自社の客観的位置付けが見えることです。しかし、現在、残念ながら代理店の経営状態については、断片的な情報のみで、自社がどの位置にいるのか殆どわからないのが実態です。

inswatchでは、読者の皆様のご協力を得て、代理店経営実態調査を、自主調査として、来春早々にメールにより実施したいと考えています。詳細は来週のinswatchでお知らせいたしますので、是非、ご協力のほどお願いいたします。

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