うちの愛犬 −ハナ−
掲示板でも書きましたが、2004年10月15日(金)にハナは永眠しました。
一週間前くらいから様子がおかしく(普通にお座りの体勢でも身体が震えたり、
皮膚の表面が黒くなりはじめたり、全く目が見えなくなった感じだったり)なり、
もう長くないかも・・・と、少しは覚悟してました。
最後になでなでしてあげた翌日、眠りから覚めてはくれませんでした。
本当に眠って逝ってしまいました。
悲しいけど、病気とかじゃなくて苦しまずに死んだ事が救いだと思います。
もう犬は飼えないかなあ・・・。
出張で忙しく、この日もずっと家を空けていた時の事。
10時過ぎに家に戻ると、ハナの出迎えが無い。
・・・もっとも14歳の老犬のハナは必ず出迎えてくれるワケではないから
きっと寝てるんだろうな?位に考えていた。
リビングでくつろいでいると、ふと薬袋が目に付いた。
かわいらしい絵柄の薬袋には「ハナちゃん」と書いてある。
「あれ?ハナ病院行ったんだ・・・どうしたのかな?」
と少し心配するが、両親の寝室で寝ているので、
この日はハナを見ることもなく寝てしまった。
翌日起きてみると、ハナはいつものクッションに横たわって寝ている。
近寄ると起きあがって、久々に会った挨拶をしてくれていた。
その時は別段おかしいとは思わなかった。
しかし、母親が近寄り、「ハナ、重病だったんだよ。」と言った。
そして、ハナが病気になった事を知った。
病気と分かった日、大きな物音がするので見てみると、ハナの様子がおかしい。
右目が開いてなくて、頭を傾け、ちゃんと歩けない状態だった。
すぐさま病院に行くと、細菌感染が耳から入り、脳まで冒されているということだった。
医者の話では、「意識が朦朧としていて、ココ(病院)にいることも分からない位ひどい状態です。」
14歳だから普段も寝てばかりいるけど、それなりに元気で、
たまにはボールを追っかけて走ったりして遊んでいたのに、急にこんな病気になっちゃうなんて。
老犬だから覚悟はしていたけど、こんな病気になるなんて思いも寄らなかった。
翌日、今度は息づかいがおかしくなった。
再び病院で検査をし、レントゲンをとると、肺に影がある。
肺炎の様な状態にもなっているとの話で、また注射をうってもらう。
検査と注射を4日続け、病気と闘って苦しんでるハナ・・・。
そんな事も知らずに、自分は家に帰ってきて、ハナの病気を知ったのだった。
元気そうなハナを見て母親は、
「随分良くなったんだよ。驚異的な回復力だってお医者さんも言ってた。」
でもあの朝は多分ハナは久しぶりに自分と会ったから、無理して元気に挨拶してくれたんだと思う。
翌日からは、ほとんど動かず、脚も弱り、水を飲みに行くのにも、よろよろとしか歩けない。
時折、頭をぶるぶるっとさせる動作をしようにも、踏ん張れないから上手くできない。
そんなハナを見ると、とても可哀想で哀しくなるけど、きっとハナは頑張って病気を治そうとしてるに違いない。
病気から一週間、発病してから初めて、うんちをした。
まだほとんど歩けないし、息づかいも荒いけど、治ってきていると信じたい。
14歳で再び走れる様に筋力が戻るかどうかは分からないけど、
出来るだけ長生きして欲しいと思う・・・。
あれから三ヶ月。
ハナは、まだ元気だ。
でも、この病気を境に、かなり耳が遠くなっちゃったみたい・・・。
「ハナ!」って呼びかけても振り向かないし、ちゃんと呼んでから身体に触れてるのに
ビクッってするし。もうすぐ15歳の犬だから仕方ないかなあ・・・。
病気から1年ちょっと経った2003年10月現在、ハナはまだまだ元気です。
あの後、ネットでハナの病気の事調べたら「傾頸」っていう病気でした。
上にあるさまに小脳が細菌などで侵されちゃう病気で、
ハナは無事元気になったけど、そのまま寝たきりになったりボケちゃったりするらしい
とても怖い病気だったみたい。
耳が遠くなっちゃったから、なるべく驚かさない様、まず顔の前に手を出して
これから触るよ。って教えてあげてからナデナデしています。
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