おかえり.jp 放哉 孤高の詩 一句拝掌(最新の俳句) 愛句連々(過去に紹介した俳句) 放哉年譜

愛句連々

尾崎放哉の俳句をイラストと一緒にご紹介します.



足のうら洗へば白くなる

これは小豆島の南郷(みなんご)庵時代の作。

体は日に日に病に蝕まれていきながら放哉の感覚はますます鋭くストイックなものになっていきます。

もはや風呂に入ることもままならなくなり、ただでさえ病による発汗で垢にまみれている放哉はますます薄汚れていたのでありましょう。そんなある日、天気もまずまずの暖かい日に放哉はせめて足だけでも洗おうと思います。
 面白いように垢が落ちて、その後には気持ち悪いほど青白い病人の肌が露出されたのです。

ああ、自分の体はこれほど衰えていたのか。それにしてもなんと恐ろしいまでに白い足のうらであることよ・・・

もう二度と丈夫な身には戻れないであろうと悟った彼は、さらに研ぎ澄まされた俳句の道へと進んでいくことになります。もはや俳句しか残されていない放哉に他に何が出来たというのか。

いつまでも足のうらをさすっている放哉の背後に忍び寄りつつある死神。まだ小豆島の春は遠いというのに。


★放哉の他の俳句にもご興味のある方はこちらへ → 愛句連々(過去に紹介した俳句)

         


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