おかえり.jp 放哉 孤高の詩 一句拝掌(最新の俳句) 愛句連々(過去に紹介した俳句) 放哉年譜

愛句連々

尾崎放哉の俳句をイラストと一緒にご紹介します.



春の山のうしろから烟がでだした

この句は放哉の辞世の句といわれています。

晩年はまさに病にただただ衰えていくばかりの放哉を思うにつけても、この句の、妙に見通しが明るくてまだまだ未来に期待感を持たせているところは驚きの念を禁じえません。 が・・・放哉が待ちわびた小豆島の春はあまりに遅すぎました。そしてこの地にたどり着いた時点ですでに衰弱し過ぎていた放哉。

このけむりはもしかすると彼の亡き骸を焼くけむりではなかったか。
 それがまざまざとドッペルゲンガーの影のように見えていた彼にはもう余生などは残されていなかったに違いありません。 彼にもし小豆島の春が、運命から許されていたとしたらどんな句を我々に残しただろうか。 ・・・もはや無いものを望んでも仕方がないけれども、この句で放哉は、春の山のそのまた向うにこの世ではない安住の地を確かに見出していたのでしょう。


★放哉の他の俳句にもご興味のある方はこちらへ → 愛句連々(過去に紹介した俳句)

         


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