おかえり.jp 放哉 孤高の詩 一句拝掌(最新の俳句) 愛句連々(過去に紹介した俳句) 放哉年譜

愛句連々

尾崎放哉の俳句をイラストと一緒にご紹介します.



仏にひまをもらって洗濯してゐる

これは須磨寺での作品。

真夏の日差しも、世間の風向きも、年々厳しくなりつつあるこのせち辛い日々に、ちょっと息抜きということでこの句をえらんでみました。

仏に帰依している放哉の身にとって、本来休みの日などは一日たりともあるはずはありません。朝目覚めてから眠りにつくまで心を修め邪念を捨てて真の道とは何かを求め続けなければなりますまい。
 俗世間でも同じこと。一時たりとも気を抜けば今の生活も明日はどうなるかわからない時代に生きる者にとっても、決して楽ではないことは事実。道を外すことなく損することなく恨まれることなく蔑まれることなく・・・しんどい毎日です。

・・・とはいえ、そんな生き方ばかりでは、息苦しくなってしまうことも事実。たまにはちょっと一息ついて日々追われる自分の姿を外側から眺めてみることも大事なことではないでしょうか。

放哉も、朝起きてみれば雲一つなく抜けるような青空の下、ちょっといい気分になって、仏様へのおつとめは暫し勘弁してもらい、薄汚れた着物を慣れぬ手つきで洗って干している放哉。決して納得している毎日ではないけれどつかのまの解放感を楽しんでいたのでしょう。


★放哉の他の俳句にもご興味のある方はこちらへ → 愛句連々(過去に紹介した俳句)

         


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