おかえり.jp 放哉 孤高の詩 一句拝掌(最新の俳句) 愛句連々(過去に紹介した俳句) 放哉年譜

愛句連々

尾崎放哉の俳句をイラストと一緒にご紹介します.



こんな大きな石塔の下で死んでゐる

これも須磨寺時代の作品です。

放哉は須磨寺の堂守として住み込みましたが、仕事といえば「みくじ」や「ろうそく」の取次だけといったものだけであり、後は朝夕のお勤めといったのんびりとした生活でした。
 その合間に墓地を掃除して回ることもあったと思われますが、そんな時、ふと目を上げればなんと立派な石塔であろうか。

おそらくは土地の大立者であったに違いないであろうが、たとえどんなに生前は地位や名誉を持っていようが、結局死んでしまえば骨となりやがては朽ちて土に帰っていくのみだ。ひとたび仏になれば上下などありはしない。そう思うと、逆に「大きな石塔」といったものが可笑しみさえ感じられるようではないか。

人の真の価値は死して定まるといいます。しかしながら、死してまでも形あるものにすがろうとすることにどんな意味があるのか、考えさせる句ではないでしょうか。


★放哉の他の俳句にもご興味のある方はこちらへ → 愛句連々(過去に紹介した俳句)

         


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