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ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92 [Import]

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モーツァルト:交響曲第41番「ジュピター」

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モーツァルト:交響曲第40番&第41番

 この曲はモーツァルトが創った最後の交響曲です。まさに彼の業績を凝縮したような曲で、バロック後期から古典派の完成者たるベートーベンへの橋渡しの意味合いをもつものであり、バロック風なところやロマン派風のところもとりいれながら最高の形でまとめあげた曲と言うことが出来ます。

 彼の最後の3交響曲はどれも最高峰の傑作ですが、その中でもこの曲は、宇宙的な壮大さで飛び抜けています。まさに全能の神「ジュピター」なのです。

 第1楽章は堂々たるハ長調の音楽。提示部だけで、男性的な第1テーマ(下譜A)と対照的で流暢な第2テーマ(下譜B)、突然の短調和音の強奏(下譜C)、そして民謡的なコデッタテーマ(下譜D)までの劇的な構成に感嘆してしまいます。展開部ではコデッタテーマが主な材料になっています。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
ジュピター第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
ジュピター第1楽章第2テーマ

楽譜C(第1楽章経過フレーズ)
ジュピター第1楽章経過フレーズ

楽譜D(第1楽章コデッタテーマ)
ジュピター第1楽章コデッタテーマ

 第2楽章は単純そうではありながら音の糸を編み上げるような緻密で歌唱風な一編。弦楽器は弱音器をつけます。ソナタ形式で、問いかけるような第1テーマ(下譜E)、シンコペーションと3連符で情緒的に揺れ動く経過部(下譜F)、流暢に歌う第2テーマ(下譜G)がバランスよく配置されています。

楽譜E(第2楽章第1テーマ)
ジュピター第2楽章第1テーマ

楽譜F(第2楽章経過フレーズ)
ジュピター第2楽章経過フレーズ

楽譜G(第2楽章第2テーマ)
ジュピター第2楽章第2テーマ

 第3楽章は流麗なテーマをもつメヌエットですが形式的には規模が大きくなっています。メヌエットテーマは流麗ではありますが展開の可能性をもったもの(下譜H)。トリオはメロディよりは和声とそれへの応答に特徴をもっています(下譜I)。

楽譜H(第3楽章メヌエットテーマ)
ジュピター第3楽章メヌエットテーマ

楽譜I(第3楽章トリオテーマ)
ジュピター第3楽章トリオテーマ

 特に終楽章(第4楽章)はフーガの技法をソナタ形式に組み込んだ見事なものです。いわゆる”ジュピターテーマ”と呼ばれるモチーフを含む第1テーマがいきなり登場します(下譜J)。下の楽譜Kはテーマが一旦提示されてから一段落して登場するフガート部分。第2ヴァイオリン→第1ヴァイオリン→ヴィオラ→チェロ→コントラバスの順にテーマが追いかけます。落ち着いてから登場する比較的大人しげな第2テーマ(下譜L)、そして経過フレーズ(下譜M)は聞き流してしまいそうですが実はこれら全部が曲後半の大フーガを形成する材料になっているのです。

楽譜J(第4楽章第1テーマ)
ジュピター第4楽章第1テーマ

楽譜K(第4楽章第1テーマ後フガート)
ジュピター終楽章フーガ

楽譜L(第4楽章第2テーマ)
ジュピター第4楽章第2テーマ

楽譜M(第4楽章経過フレーズ)
ジュピター第4楽章経過フレーズ

 この楽章の中で現れるフーガの中でもコーダが秀逸。ホルンで、”ジュピターテーマ”が強奏され、第2テーマや経過部フレーズも交えた多重フーガへ発展していくところが、この曲の白眉ではないでしょうか。まさにギリシャの神々が天空を飛び回るような感じ。最後にはモノフォニー的な音楽に戻って終結しますが、これだけの音楽を頭の中で鳴らしていたモーツァルトは、もしもっと生きていたらどんな音楽を創ったのでしょうか? 

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。「ジュピター」第4楽章(Youtubeより)

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