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メンデルスゾーン:「真夏の夜の夢」序曲

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メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」、序曲「真夏の夜の夢」、序曲「美しいメルジーネの物語」

 メンデルスゾーン作曲の「真夏の夜の夢 ( A Midsummer Night's Dream )」序曲のご紹介です。
 この曲の一番大きな特記すべき点は、メンデルスゾーンが17歳の時(1826年)の作品であることです。38歳で早く亡くなったのですがそれにしても作曲技巧の早熟さに驚かされます。

 メンデルスゾーンと言えば、お金持ちの坊っちゃんで何苦労なく音楽をマスターして作曲に打ち込めたようにも考えられがちです。確かに銀行家の息子として生まれたのですが、ユダヤ人の家系であったことによる迫害を受け続けたそうです(後にキリスト教に改宗するも状況は変わらず)。さらに特に後半生は心身ともに病に苦しめられたといいます。その中で珠玉の作品を沢山生み出しました。当時はほとんど忘れ去られていたバッハの作品の再評価をしたことも彼の素晴らしい業績です。

 シェークスピアの戯曲の世界がうまく表現されたこの序曲に感銘を受けたプロイセン王フリードリヒ・ヴィルヘルム4世は、メンデルスゾーンに「真夏の夜の夢」の付随音楽を作曲させました(そこには有名な「結婚行進曲」が含まれています)。それは彼が33歳のときであり、16年の時を経て完成された楽曲とも言えます。

 もう一つ有名なエピソードがあります。この曲の楽譜を引っ越しの時に紛失してしまった時、彼は記憶をたよりにすぐ書き出したというのです。後で元の楽譜が見つかりますが、違いはたった7箇所だったそうです。

 曲はオーソドックスなソナタ形式です。従来の形式の中にロマンティックで上品な風を吹き込む彼の作風が見事に表れています。
 木管楽器による長い和音の4つで始まり、あっという間に夢幻的な雰囲気に引き込まれます(下譜A)。E-B-Am-Eという和音進行が面白い。長く伸びた音から第1ヴァイオリンが最弱音(ピアニシモ)で細かい動きの第1主題を奏し始めます(下譜B)。しばらく弱奏で弦楽器だけの部分が続き、木管楽器の伸ばす音が時折挟まってくると、突然視界が開いたように全奏になって副主題が現れます(下譜C)。華やかな動きで第1主題による転調を施し、柔らかで優美な第2主題が現れます(下譜D)。それが広がってゆくと突然低音で粗野な保続音が響き舞曲的な第3主題の部分になります(下譜E)。副主題によって賑やかな小結尾部となり提示部を終わります。
 展開部は再び第1主題の静かで動きのある世界に戻り、時折夜のしじまの中で響くような怪しげな音に飾られます。やがてテンポを少し落として疲れ果てたような部分となり展開部が終わります。
 また冒頭の不思議な和音が鳴って、第1主題で再現部が始まります。副主題は省略され第2主題そして第3主題が再現され小結尾部で一旦終始するように盛り上がりますが、再び第1主題が登場します。この辺はユーモアでしょうか。そしてまた木管の長く伸ばされる和音が現れて次第に緊張を解いてゆきます。最後はテンポを落とし、副主題が実に甘美な感じで昔を思い出すように奏されてゆったりと満たされながら、もう一度不思議な和音により、今度は本当に曲が閉じられます。

楽譜A(冒頭和音)
真夏の夜の夢冒頭

楽譜B(第1テーマ)
真夏の夜の夢第1テーマ

楽譜C(第1テーマ副主題)
真夏の夜の夢副主題

楽譜D(第2テーマ)
真夏の夜の夢第2テーマ

楽譜E(第3テーマ)
真夏の夜の夢第3テーマ

 ご紹介のCDは、アバド指揮ロンドン交響楽団による演奏。この序曲の幻想性や、若きメンデルスゾーンの溌剌とした雰囲気をうまく引き出しています。カップリングとして交響曲第3番「スコットランド」などメンデルスゾーンの他の名曲も楽しめます。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。メンデルスゾーン作曲の「真夏の夜の夢」序曲です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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