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ルーセル:交響曲第3番

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ルーセル:交響曲全集【SHM-CD仕様】

 19世紀末から20世紀にかけてのフランスの作曲家、アルベール・ルーセルの交響曲第3番ト短調のご紹介です。あのラヴェルとほぼ同じ時代に活躍した作曲家といえばわかりやすいでしょうか。あのエリック・サティを育ててもいます。

 現代曲でありながら、調性や形式を大事にした新古典主義をとっており、輪郭のハッキリとした楽曲になっています。リズムとメロディーや曲の流れが明確なので、「わかりにくい現代音楽はちょっと…」という方にもオススメできます。後期ロマン派以降の曲が耳慣れた人には楽しく聴くことが出来るでしょう。ただ和声はいかにも現代的な繊細かつ大胆なものになっており、古臭さは毛頭ありません。

 全曲で20数分という適度な長さや、前記のわかりやすいという特長により、不思議と爽快感もある曲で、もっと演奏会のプログラムに載って然るべきと思うのですが、ちょっとルーセル自身があまり知られていないこともあって損をしているようです。

 4つの楽章から成っています。
 第1楽章は、激しいリズム的な曲。冒頭から楽章を特徴付ける強烈な律動で始まります(下譜A)。その上にヴァイオリンで絡まってくるの情熱的なテーマが第1テーマ(下譜B)。ちょっとゆったりとしたフレーズで視界が拡がった後、フルートによる静かで瞑想的な第2テーマが高音で現れます(下譜C)。再び第1テーマの律動が戻ってきて、展開部に入っていきます。再現部を経て第1テーマを主としたコーダとなり、最後まで緊張感とスピード感が保たれたまま毅然として曲は終止します。

楽譜A(第1楽章冒頭)
第3番第1楽章冒頭

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
第3番第1楽章第1テーマ

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
第3番第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、緩徐楽章。第1楽章と対照的な穏やかなところと、動きのある部分のバランスが良い、自由な三部形式です。木管楽器によるテーマの頭の材料による短い導入を経て弦楽器による穏やかなテーマが始まります(下譜D)。この跳躍する音の動きはこの交響曲の中で頻繁に現れていて全曲の統一感を醸し出しています。中間部は16分音符の細かいフルートの動きがフガート的に展開して活気ある曲調になります(下譜E)。盛り上がってから最初のテーマが重なって演奏されてくると次第に興奮は収まっていって、始めの穏やかな流れに戻ります。最後は落ち着いた気分の中で変ホ長調の主和音で肯定的に終わります。

楽譜D(第2楽章主部テーマ)
第3番第2楽章主部テーマ

楽譜E(第2楽章中間部テーマ)
第3番第2楽章中間部テーマ

 第3楽章は、8分の3拍子のスケルツォ。通常の三部形式というよりは2つのテーマを交互に登場させるシンプルな形式になっています。付点リズムの野性的な第1テーマでいきなり始まります(下譜F)。低音でのユーモラスな合いの手や、8分の2拍子もどきのリズム的にアレ?っと思わせるような部分が相まって進んでいくと、オーボエのコロコロとした可愛らしい第2テーマにつながっていきます(下譜G)。これらの材料をもとに諧謔的に進行し、最後はもっと続くのかと思わせながら弱音になってフッと終わってしまいます。茶目っ気のある曲。

楽譜F(第3楽章第1テーマ)
第3番第3楽章第1テーマ

楽譜G(第2楽章主部テーマ)
第3番第3楽章第2テーマ

 第4楽章は、軽やかなフィナーレ。自由なロンド形式と言っていいでしょう。フルートによる、蝶々が飛び回るような楽しい第1テーマで始まります(下譜H)。金管のカクカクとしたフレーズや、3拍子と4拍子がうまく組み合わされた波が打ち寄せるような感じのフレーズで盛り上がっていきます。第2テーマは速度を落として第2楽章での跳躍音を元にしたようなメロディーになっています(下譜I)。コーダは第1テーマとその経過句を元にして気分を高めクライマックスに達すると、第2テーマがリズムを拡大されて全奏で輝かしく登場します。それを繰り返しながら名残惜しくも力強く主音で全曲を終わります。

楽譜H(第4楽章第1テーマ)
第3番第4楽章第1テーマ

楽譜H(第4楽章第2テーマ)
第3番第4楽章第2テーマ

 ご紹介のCDは、シャルル・デュトワ指揮モントリオール響によるルーセルの交響曲全集。録音が少ない楽曲なので貴重なアルバムです。演奏はさすがフランス音楽を得意とするデュトワらしく文句なしの出来。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ルーセル作曲の交響曲第3番から第1楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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