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ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92 [Import]

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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」

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ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番&第5番

 ベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲第5番変ホ長調「皇帝」(作品73)のご紹介です。
 ベートーヴェンの最後のピアノ協奏曲であり、チャイコフスキー、グリーグのものと合わせて三大ピアノ協奏曲と呼ばれることもあります。

 彼のピアノ協奏曲の流れは大体以下のようになります。第1番と第2番は、どちらかといえばモーツァルトなどの作風を継承した習作風な作品。第3番は本格的に取り組んだものの、ちょっと真面目にやり過ぎちゃった感のある過渡的な作品。第4番と第5番はどちらも彼らしい傑作ですが、通好みの静かな情熱をたたえた第4番と絢爛豪華で金字塔的な第5番という色分けが出来るでしょう。

 楽曲の特徴は、独奏ピアノの腕の見せ所であるカデンツァを楽章の冒頭にもってくることで、他の曲にはない華やかさを演出しているところ。そしてピアノとオーケストラが完全に対等に渡り合っており「”競”奏曲」と表現した方がいいくらいで、後の作曲家にとってのピアノ協奏曲の存在感をいや高めたのです。

 協奏曲の常道の通り、3つの楽章から成っています。第2楽章と第3楽章は連続して演奏されます。

 第1楽章は、協奏的ソナタ形式。前述した通り全奏での主和音に続いてピアノのカデンツァが颯爽と登場します。その次に全奏で下属和音、またカデンツァが入って、全奏で属和音、そしてまたカデンツァという、期待をもたせたここまでが導入部。そして堂々とした第1テーマ(下譜A)がオーケストラで奏されます。あの『上を向いて歩こう』を彷彿とさせる我々には親しみやすい旋律です。第2テーマは変ホ短調で刻むように入って変ホ長調で豊かに歌われるという面白い提示をされます(下譜B)。展開部では第1テーマの特徴的な3連符を含むモチーフが大活躍します。再現部はちょっと変化はされていますが冒頭と同じようなカデンツァ的な部分を経て始まります。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
皇帝第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
皇帝第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、自由な変奏曲形式。穏やかな緩徐楽章で、主調の変ホ長調から離れたロ長調が選ばれています。ただテーマの最初が嬰ニ音(レを半音上げたもの)から始まりますが、これが変ホ音と異名同音であることから違和感がなく曲に入っていきます。テーマを下の楽譜に示しますが(下譜C)、本当に美しく心が洗われるような旋律です。曲全体としては、ベートーヴェンの緩徐楽章に時折現れる、宗教的な雰囲気が感じられます。楽章の最後はファゴットが本楽章の主音のロ音から半音下げて変ロ音を伸ばします(変ロ音は変ホ長調の属音)。ここからは次の楽章への準備部分。第3楽章のテーマ冒頭をゆっくり2回ほどピアノが仄めかしてそのままなだれ込んでいきます。

楽譜C(第2楽章テーマ)
皇帝第2楽章テーマ

 第3楽章は、ソナタ形式ですがロンド形式的なところもあります。シンコペーションが特徴の前のめりで元気な第1テーマで始まります(下譜D)。このモチーフはもちろん重要ですが、この後で間もなく登場するリズムのモチーフ、「タッタタ タタタ」というリズムが楽章全体をまとめる核になっており、随所に登場します(これは後に交響曲第7番で完成される技法です)。これらの目立つモチーフのせいで、流暢な流れの経過主題や第2テーマは地味になってしまっています。楽章の最後にベートーヴェンのユーモラスな一面がみられ、速度と強度を落としながらピアノとティンパニの2重奏が出て来ます。そして再びピアノが盛り返して第1テーマを元にした喜びを爆発させるようなクライマックスで賑やかに全曲を閉じます。

楽譜D(第3楽章第1テーマ)
皇帝第3楽章第1テーマ

 ご紹介のCDは、独奏ピアノはツィンマーマン、バーンスタイン指揮ウィーンフィルによる名演。この曲のアクティビティが端々から感じられます。「皇帝」に負けないくらい名曲である第4番とのカップリングもいい。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲第5番「皇帝」から第1楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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