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ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92 [Import]

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カリンニコフ:交響曲第1番

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Symphonies 1 & 2

 カリンニコフ作曲の交響曲第1番ト短調のご紹介です。
 超おすすめの曲。管理人は最近この曲を知って、「なぜこれまでこの人の作品を知らなかったのか!」と自分の無知を嘆いた次第です。

 そういうわけでまだあまり聴き慣れない作曲家ですが、ヴァシリー・カリンニコフは19世紀末のロシアの作曲家です。
 生まれは貧しかったらしいのですが、若いうちから楽才を発揮してチャイコフスキーにも認められたくらいでした。しかし残念ながら若いうちから結核を患い34歳で亡くなりました。生きている間は作品はほとんど売れず苦労したようです。
 この曲は療養生活に入って病床でかかれたものだということですが、実に希望と生気に満ちた曲になっており、特に時折歌われるロシア的な美しい旋律には皆さんも必ず魅了されると思います。

 曲は通常通り4つの楽章から成っています。最終楽章で前楽章のテーマが統合される形式、いわゆる循環形式をとっています。

 第1楽章は、ト短調。荘重な野太い第1テーマと、実にメランコリックで人懐こい第2テーマ(下譜)によるソナタ形式です。経過句として上昇志向の細かいモチーフが頻繁に登場して曲の活気を保っています。提示部で第2テーマが低音弦で登場し、さらに高音弦で繰り返される時、その豊かさと懐かしさに思わず目を閉じてしまいます。比較的長い展開部では、美しいメロディーも参加して多重的に徹底的に展開されます。シンコペーションのリズムや金管楽器のうまい使い方によってチャイコフスキー的な盛り上がりを形作ります。

第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、変ホ長調。緩徐楽章で三部形式をとっています。但し、主部テーマと中間部テーマは途中から同時に演奏されたりして主旋律と対旋律のような関係であり、一心同体といってもいいでしょう。最初はハープと弱音器をつけたヴァイオリンによる、「G E♭GE♭GE♭・・・」の繰り返しの中で空虚五度の和音だけが響く静寂の中から始まります。主部テーマはゆったりとした夢の中のような旋律。中間部は少し活気が出て軽妙な民謡風の中間部テーマが歌われた後、主部テーマと組み合わされていきます。
 第3楽章は、ハ長調で活発なスケルツォ。3拍子の主部はいかにもロシア的な五音音階風の細かい動きのテーマで始まります。途中の跳びはねるようなテーマは第2主題的な意味合いでしょう。中間部は2拍子で速度を落としてメランコリックな曲調が続きます。ここでさりげなく現れる6連符のフレーズは次の楽章でも活用されます。また主部が戻ってきて決然と曲を閉じます。
 第4楽章は、ト長調が中心。これまでの楽章の材料を統合した構成です。第1楽章の第1テーマを堂々と演奏して始まります。すぐに速度が上がって飛び回るような第1テーマが始まります。これがこの楽章の軸となっています。第2テーマはやはり歌唱的な旋律ですが、これまでの旋律よりはちょっとだけ情感に欠けるかもしれません。第1楽章のあの第2テーマも登場してきます。コーダに入ると第2楽章の主部テーマが金管楽器を中心に壮大に輝かしく登場し、この楽章の第1テーマが華やかに飾っていきます。なるほど、このクライマックスのためにこれまでの音楽はあったのだ、と納得させられます。そして名残惜しくもこの豊かで生気に満ちた全曲が終止します。

 ご紹介のCDは、ヤルヴィー指揮のロイヤル・スコティッシュ管弦楽団による演奏。思う存分この曲の魅力を楽しめます。これも親しみやすい交響曲第2番とのカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。カリンニコフ作曲の交響曲第1番ト短調から第1楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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