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メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」

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メンデルスゾーン:交響曲第3番「スコットランド」&第4番「イタリア」、序曲「フィンガルの洞窟」

 メンデルスゾーン作曲の交響曲第3番「スコットランド」作品56のご紹介です。

 メンデルスゾーンについてイメージされている、憂愁、優美、上品といったものが結実した感のある交響曲です。旋律的に我ら日本人もどこか郷愁を感じるところがあるはず。紛うことなき彼の代表作です。メンデルスゾーンがスコットランドに旅行した印象に基づいて作曲されましたが、作曲期間は10年以上を費やしました。これは速筆の彼としては異例のことであり、それだけ丁寧に仕上げられたのでしょう。そのために交響曲第4番「イタリア」よりも完成は遅かったのです。

 全楽章を連続して演奏するのが、コンサバな彼の作品の割には新機軸です。また冒頭の旋律のモチーフが元に、第1楽章、第2楽章、第4楽章終結部のテーマが派生していることも全体をまとめることに繋がっています。

 第1楽章は、ゆっくりとした哀愁この上ない旋律の序奏で始まります(下譜A)。時折感情が発露するような動きをみせながら主部に入ります。ゆらゆらと動く第1テーマ(下譜B)は明らかに序奏の旋律から派生しており、第2テーマの対旋律としても現れます。第2テーマ(下譜C)が通常のソナタ形式とは異なり、並行長調ではなく属調(ホ短調)であることも特徴で、そのために短調で覆い尽くされて哀愁がいや増すわけです。最後に序奏の旋律が復帰して静かに次楽章に移ります。

楽譜A(第1楽章序奏)
スコットランド第1楽章序奏テーマ

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
スコットランド第1楽章第1テーマ

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
スコットランド第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、スケルツォ的な位置付けの楽章(しかし拍子は4分の2拍子)。弦楽器の細かい刻みに導かれて、いかにもスコットランド的なテーマがクラリネットで現れます(下譜D)。この楽章はこの交響曲の中でも明るさ楽しさの点で秀逸ではないでしょうか。形式的にもソナタ形式でがっちりしています。

楽譜D(第2楽章テーマ)
スコットランド第2楽章テーマ

 第3楽章は、イ長調でひとときの安らぎを感じさせます。ニ短調から暗い感じの導入で始まりますが、主部に入るとイ長調の心を包み込むようなテーマが中心です(下譜E)。中間部はイ短調で付点リズムを特徴として不安と慟哭を表現するような曲調になります(下譜F)。

楽譜E(第3楽章テーマ)
スコットランド第3楽章テーマ

楽譜F(第3楽章中間部テーマ)
スコットランド第3楽章中間部テーマ

 第4楽章は、激しいテーマによる主部と重厚な終結部で出来ています。調性は同名短調のイ短調で始まります。”ガタン”という感じで前楽章の雰囲気をかき消すように始まり、複付点音符で引っ張るような第1テーマが登場します(下譜G)。この楽章でも第2テーマは属調のホ短調です(下譜H)。終結部は速度を緩めて、まるでスコットランドの民族楽器バグパイプの合奏を思わせるような重厚なイ長調の響きとなり、交響曲冒頭の旋律が長調に変形されたテーマが主となって全曲を荘重に締めくくります(下譜I)。

楽譜G(第4楽章第1テーマ)
スコットランド第4楽章第1テーマ

楽譜H(第4楽章第2テーマ)
スコットランド第4楽章第2テーマ

楽譜I(第4楽章終結部テーマ)
スコットランド第4楽章終結部テーマ

 ご紹介のCDは、クラウディオ・アバド指揮のロンドン交響楽団による演奏。過剰に激情的ではなくよく抑制のきいたこの曲の真髄を楽しめます。交響曲第4番「イタリア」、序曲「フィンガルの洞窟」とのカップリングは嬉しい。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。メンデルスゾーン作曲の交響曲第3番「スコットランド」から第1楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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