おかえり.jp おすすめクラシック モーツァルト ハイドン シューマン 組曲 小品 楽しくクラシック 管理人

おすすめクラシック

おすすめクラシック

心に響く素晴らしいクラシック音楽の名曲を
おすすめCDと共にご紹介します



 このエントリーをはてなブックマークに追加
ベートーヴェン:交響曲第7番イ長調Op.92 [Import]

モーツァルトを聴くシューマンの交響曲を聴くハイドンの交響曲を聴こうおすすめのクラシック組曲作曲家別交響曲ランキングおすすめのクラシック小品楽しくクラシック


ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番

↓以下のジャケット画像あるいはタイトルをクリックすると、おすすめCDの詳細ページ(Amazon)にリンクします↓

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番&第5番

 ベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲第4番ト長調作品58のご紹介です。

 ベートーヴェンはピアノ協奏曲を5曲残しています。最初の2曲は小手調べ的なものですが、第3番の重厚さと第5番「皇帝」の豪華さの間に挟まれたこの第4番はさりげない見かけながら懐が深い曲で、実はこの曲が一番優れていると考える人も多いです。交響曲第3番「英雄」やピアノソナタ第23番「熱情」、ヴァイオリン協奏曲を生み出していた頃のまさに脂が乗ってきている時期の作品。

 全体的には、あくまで第5番との比較ですが、大人しくおっとりとした雰囲気を持っています。しかしここでベートーヴェンはピアノ協奏曲としては革新的なことをしたのです。それは、冒頭からいきなりピアノ独奏で開始されること。考えてみればピアノが目立つべき協奏曲なのですからコロンブスの卵なのですが、「協奏ソナタ形式(このサイトで説明しています)」がいわばお約束であったそれまでのやり方を打ち破る静かなる革命だったわけです。

 全体は通例通り3楽章から成っています。
 第1楽章は、いきなりピアノ独奏による第1テーマでさらりと始まります(下譜A)。一段落した後オーケストラが入ってくるのですが、その時にいきなりロ長調という遠い調で入ってくるのでちょっと不思議な感じを受けます。もうこうなったらベートーヴェンの手のひらに乗ってしまったようなものです。先のテーマの叩くモチーフが少しずつ流れが大きくなっていくとまた突然転調してイ短調から始まるテーマになります。これは調性を変えながら続いていき再び叩くモチーフのコデッタとなります。実はここまでが協奏ソナタ形式の第1提示部であり、一番美味しいところをピアノがとってしまっているのです。ズルいですね。第2提示部では新しい第2テーマが登場し(下譜B)、展開部、再現部と続き、第1テーマのモチーフで急速な盛り上がりをみせて曲を終わります。全体として自然体というかゆったりとした雄大な流れの楽曲になっているのが特徴的です。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
ピアノ協奏曲第4番第1楽章冒頭テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
ピアノ協奏曲第4番第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、緩徐楽章ですが、弦楽合奏とピアノだけのシンプルな編成で、自由な形式の間奏曲的な曲になっています。弦楽のユニゾンによる厳しいフレーズにピアノが優しく応答していく形ですが(下譜C)、途中でのピアノの即興的なフレーズによる感情の乱れたような部分が面白いです。最後は弦楽も優しくなっていき静かに終わります。

楽譜C(第2楽章テーマ)
ピアノ協奏曲第4番第2楽章テーマ

 第3楽章は、快速なフィナーレです。弦楽だけによる第1テーマで始まりますが、それがまた奇妙なのです(下譜D)。下に楽譜を示しますが、下属和音のホ(ドレミの"ミ")から始まってそのまま最初の4小節まで進み、そこからト長調の主和音に戻していくという構成。これが調性をちょっとぼかした効果を与え、ベートーヴェンのミスティフィケーション的ないたずら心を感じさせるのです。多分音楽を勉強した人ほど変に思うテーマでしょう。さて、この奇妙な第1テーマと流麗な第2テーマ(下譜E)とで曲は進み、最後は速度を上げて第1テーマを高らかに歌い、一度弱くなってから一気に盛り上がって全曲を閉じます。

楽譜D(第3楽章第1テーマ)
ピアノ協奏曲第4番第3楽章第1テーマ

楽譜E(第3楽章第2テーマ)
ピアノ協奏曲第4番第3楽章第2テーマ

 ご紹介のCDは、ツィンマーマンのピアノ独奏、バーンスタイン指揮ウィーン・フィルによる演奏。第4番のポテンシャルがうまく引き出されています。交響曲第5番「皇帝」とのカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲第4番から第1楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



管理人endoyへのお問合せは、メールアドレス endoy@yahoo.co.jp(@は半角で入力して下さい) へどうぞ.

☆本ページはリンクフリーです.