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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」

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チャイコフスキー:交響曲第6番「悲愴」/バレエ組曲「くるみ割り人形」

 チャイコフスキー作曲の交響曲第6番「悲愴」ロ短調 作品74のご紹介です。

 チャイコフスキーの最後の交響曲。「悲愴」といえば、この曲とベートーヴェンのピアノソナタ第8番が有名です。チャイコフスキー自身が命名したものです。
 53歳で作曲。うつ病で悩まされた晩年期だったこともあっていろいろ憶測を呼びました。初演後9日後に急死しましたが、これは病死でした。しかしこの曲の、特に終楽章の終末感は痛ましいものがあり、彼の無意識な死の予感の表現であったのかもしれません。もちろん誰もが認める傑作ですがのめり込みすぎると怖い曲。落ち込んでいる時にはあまり聴かない方がいいと思います。

 全体は4楽章から成っています。第4楽章に重苦しい緩徐楽章を置いたのが新しい試みです。
 第1楽章は、まったく気が滅入るような序奏で始まります。ファゴットでつぶやく「ラ・シ・ド・シ(移動ドでの表現)」モチーフ(下譜A参照)が全曲を支配します。主部に入ると弦楽器で先のモチーフからなるため息のような第1テーマ(下譜B参照)が奏されます。ここに序奏のモチーフが含まれています。盛り上がって沈静するとゆったりとした第2テーマ((下譜C参照))が美しくも哀しく奏されます。彼らしい壮大なイメージ。それが最弱音(pが6つ!)でおさまると、激情的な展開部に入って第1テーマが徹底的に展開されます。楽章の終りの闘いが終わったような諦観。気味の悪いほどの穏やかな長和音で静かに終ります。

楽譜A(序奏でのファゴットのモチーフ)
悲愴第1楽章序奏テーマ

楽譜B(第1テーマ)
悲愴第1楽章第1テーマ

楽譜C(第2テーマ)
悲愴第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、4分の5拍子(2拍子+3拍子 型)という珍しい拍子のワルツ的な楽章。主部はニ長調で優美なテーマ(下譜D参照。チェロによる)によるものですが、中間部のロ短調の哀しみを引きずるようなテーマが印象的。最後は中間部のテーマを名残惜しそうに呟きながら終わっていきます。

楽譜D(第2楽章テーマ)
悲愴第2楽章テーマ

 第3楽章は、スケルツォ的な要素と行進曲の要素をあわせ持ったこの曲では一番盛り上がりをみせますが、「まるでイヤイヤ戦争に駆り立てられる兵士のようだ」とも表現されました。拍子の構造が面白くて、8分の12拍子と4分の4拍子が同時に演奏される形です(8分の12拍子での8分音符3つと、4分の4拍子の4分音符が同じ長さになる)。8分の12拍子での急速な8分音符でせわしないスケルツォ部分(下譜E)と、4分の4拍子での付点音符のモチーフによる行進曲部分(下譜F)が、相互にそれぞれにあるいは同時に現れながら高調し、頂点に達すると音階を急降下して終止します。

楽譜E(第3楽章スケルツォテーマ)
悲愴第3楽章スケルツォテーマ

楽譜F(第3楽章行進曲テーマ)
悲愴第3楽章行進曲テーマ

 第4楽章は、通常の交響曲とは異なり緩徐楽章で、まさに「悲愴」そのもの。基本的にはソナタ形式で、哭泣するような第1テーマは一音ごとに弦楽器が主旋律を代わる代わる演奏するのですが、それがまたすすり泣くような音響になっています(下譜G参照。赤色が主旋律。)。やはり下降音型である第2テーマは提示部ではニ長調でちょっとした救いはありますが、これが再現部ではロ短調で寂しく登場します。楽章全体が悲涙と慟哭で覆われたこの曲。最後の低いロ音の保続音はもう救いようのない絶望しか感じられません・・・

楽譜G(第4楽章第1テーマ)
悲愴第4楽章テーマ

 ご紹介のCDは、カラヤン指揮ベルリン・フィルよる、まさに王道の演奏。バレエ組曲「くるみ割り人形」とのカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。チャイコフスキー作曲の交響曲第6番「悲愴」から第4楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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