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サン=サーンス:交響曲第3番「オルガン付き」

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サン=サーンス:交響曲第3番<オルガン>/動物の謝肉祭、他<オルガン>/動物の謝肉祭、他

 サン=サーンスといえば、美しいチェロ独奏の「白鳥」など、種々の動物を面白おかしく描いた組曲『動物の謝肉祭』が知られているとは思いますが、いわば「まじめな」作品でも傑作を数多く残しています。その中で、ここに紹介しますのは、オルガンとオーケストラの響きが一体化した壮大な曲、交響曲第3番ハ短調「オルガン付き」です。

 オルガンといっても、使われるのは大きな教会にある「パイプオルガン」です。これだけでも抜群の存在感であります。
 形式的には、第1楽章の最初にオーボエで提示される、憧れるように上昇するフレーズと主部における第1テーマが、最後まで重要なモチーフとして使われ、がっちりとした構築美があります。
 内容的には、いかにもフランス的な耽美的な部分と、明晰なリズミカルな部分とのバランスが程よくとられていて完成度が高く、聴くたびに新鮮な印象を与えてくれます。

 曲は4楽章から成り、連続して演奏されます。
 第1楽章は、序奏をもったソナタ形式。8分の6拍子。序奏では先に述べたオーボエのモチーフが繰り返されて気分的な準備をします(下譜A)。このフレーズは第1テーマの確保にも用いられます。速い主部に入ってすぐに第1テーマが始まります(下譜B)。音程を行きつ戻りつするようなこの音型がこの交響曲の随所に現れて統一感を出しています。その中で木の葉が風に揺れるような第2テーマ(下譜C)が対照的です。

楽譜A(第1楽章序奏モチーフ)
オルガン付き第1楽章序奏モチーフ

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
オルガン付き第1楽章第1テーマ

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
オルガン付き第1楽章第2テーマ

 第2楽章において、4拍子でゆるやかに流れるテーマは、静かに入ってくるオルガンの和声に包まれてなんとも心地よい感じです(下譜D)。中間部で弦楽が会話するようなフレーズは、まるで天国で飛び交う蝶の舞を目の当たりにしているかのようですが(下譜E)、テーマの一変奏とも言えるでしょう。

楽譜D(第2楽章テーマ)
オルガン付き第2楽章テーマ

楽譜E(第2楽章中間部)
オルガン付き第2楽章中間部

 第3楽章はスケルツォ。再び8分の6拍子。サクサクしたスケルツォのテーマに支配されます(下譜F)。中間部は長調になって点滅的なフレーズ(下譜G)に導かれて自由な楽想が飛び交います。またスケルツォになってまた先の点滅敵フレーズが来ますが、ここからは次の楽章への接続部で、低音から伸びるゆったりとした音楽(下譜H)がカノン風に展開された後、次第に緊張感を緩めて第4楽章を準備します。

楽譜F(第3楽章テーマ)
オルガン付き第3楽章テーマ

楽譜G(第3楽章中間部)
オルガン付き第3楽章中間部

楽譜H(第3楽章次楽章接続部)
オルガン付き第3楽章次楽章接続部

 フィナーレの開始を告げる、全てをまとめあげるように響き渡るパイプオルガンのハ長調の和音は、まさにこの曲の「ファイナルアンサー」といったところでしょう。その響きに導かれてカノン風に弦が歩み始めます(下譜I)。そして9拍子や6拍子といったゆったりとした流れの中で喜びをかみしめるようなテーマ(下譜J)が最初は弱く、やがて力強く確保され、さらにフガート的なテーマ(下譜K)に繋がります。これらの材料は全て同じ音型から派生したものですが、うまく表情を変えられているのでマンネリ感はありません。そしてこの楽章が終結に至るときに、喜びで飛び跳ねるように各楽器に受け渡されるエールの交換のようなクライマックスは、サン・サーンスの大満足な感情に溢れています。

楽譜I(第4楽章テーマ1)
オルガン付き第4楽章テーマ1

楽譜J(第4楽章テーマ2)
オルガン付き第4楽章テーマ2

楽譜K(第4楽章テーマ3)
オルガン付き第4楽章テーマ3

 パイプオルガンを使うという楽器編成の都合上(ピアノもハープも動員されるので)、演奏される回数はあまりないのですが、もし機会があれば是非生演奏を聴くことを強くおすすめします。壮大な音楽の建築作品に圧倒されること間違いなしです。

 おすすめのCDは、デュトワ率いるモントリオール響の名コンビによる会心の演奏。交響詩「死の舞踏」、組曲「動物の謝肉祭」とのカップリングも絶妙です。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。交響曲第3番「オルガン付き」 第4楽章(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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