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オネゲル:交響曲第2番「弦楽のための」

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オネゲル:交響曲全集【SHM-CD仕様】

 ちょっと渋めで重めではありますが、戦争の悲劇・不安を訴えかける曲の紹介をしたいと思います。

 オネゲルは、「パシフィック231」や「夏の牧歌」などの交響詩でも知られているフランス近代の作曲家です。彼が第二次世界大戦でのパリ陥落をきっかけにして作曲したのが、この交響曲第2番「弦楽のための」です。

 交響曲とはいうものの、弦楽合奏のために書かれており、最後の最後にトランペットが加わるという地味な楽器編成であります。そのトランペットも「オプション」であり、あってもなくてもよい、ということなので、いかにも戦時下らしい必要最小限な編成ですが、それだからこそオネゲルが訴えかけたかった戦争の哀しみ、苦しみ、愚かしさを凝縮したような緊張感のある曲となっています。

 曲は3つの楽章からできています。
 第1楽章はまさに「陰鬱」な雰囲気の中で開始されます。やがてビオラで奏される楽章全体で執拗に繰り返されるモチーフ(下譜A)は、楽章内に頻繁に現れます。まさにねちっこく付きまとう戦争の影を描いているようです。主部に入ると勇ましい第1テーマ(下譜B)、弱々しく消え入りそうな第2テーマ(下譜C)、そして特徴的な経過部モチーフ(下譜D)が楽章の重要な要素になっています。

楽譜A(第1楽章序奏モチーフ)
第2番第1楽章序奏モチーフ

楽譜B(第1楽章第1テーマ)
第2番第1楽章第1テーマ

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
第2番第1楽章第2テーマ

楽譜D(第1楽章経過部モチーフ)
第2番第1楽章経過部モチーフ

 第2楽章はひきずるような伴奏に導かれてチェロで奏でられるエレジーです(下譜E)。だんだんと盛り上がって第2テーマ(下譜F)に力づけられてついに達するクライマックスは、まさに全楽器の絶叫のようで耳をふさぎたくなるような絶望にあふれています。

楽譜E(第2楽章第1テーマ)
第2番第2楽章第1テーマ

楽譜F(第2楽章第2テーマ)
第2番第2楽章第2テーマ

 そして最後の第3楽章。特徴ある序奏は、4分の2拍子と8分の6拍子、嬰ヘ長調とニ長調が同時に奏されていきなり緊張感を掻き立てます(下譜G)。それに続いてビオラが高音から悲鳴のように降りてくる第1テーマ(下譜H)。経過部を経て、8分の5拍子のようなリズムの伴奏にのって息の長い悲哀のある第2テーマが現れます(下譜I)。そしてリズム的にもハーモニー的にも緊張に満ちたフィナーレの最後に、全てを救って解放するようなトランペットの朗々たる凱歌が響くとき(下譜J)、どんな絶望的な状況であっても人類の未来を信じようとするオネゲルの強い意志に胸が熱くなるのです。

楽譜G(第3楽章序奏)
第2番第3楽章序奏

楽譜H(第3楽章第1テーマ)
第2番第3楽章第1テーマ

楽譜I(第3楽章第2テーマ)
第2番第3楽章第2テーマ

楽譜J(第3楽章凱歌)
第2番第3楽章凱歌

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。オネゲル 交響曲第2番 第3楽章(Youtubeより)

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