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ブラームス:交響曲第4番 ホ短調

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ブラームス:交響曲第4番

 ブラームスの最後の交響曲。バッハ時代に遡るような形式(終曲はパッサカリアで主題もバッハのものから借用)を用いたりしているために、「古臭い」という評価もあるようですが、なかなかどうして、ロマンティックなブラームスのエキスが詰まったまさにロマン派そのものの曲であります。

 交響曲第1番を発表したのが43歳という、この分野では遅咲きであった彼が、第2番、第3番と、どちらかといえば気楽に書き流したような2曲を経て、52歳で世に問うたのがこの第4番。完全主義者らしく一分の隙のない音楽は、「通にしかわからないのではないか」という周囲の懸念もありましたが、結局歳月はこの曲の価値を認めたのです。

 曲は、4楽章から成っています。特におすすめなのは、第1楽章と第4楽章。
 第1楽章は、まるでため息をつくようなか弱い第1テーマで開始されます(下譜A)。音を追いかける木管も息切れしているかのようです。その流れがファンファーレのような三連符のフレーズで中断されると(下譜B)、チェロが中音域から重厚で説得力のある第2テーマを奏で始めます(下譜C)。展開部では、先の三連符のフレーズがオーケストラの絶叫と化し、悲憤に泣きわめくような感じを与えます。コーダ(終結部)には、か細かった第1テーマが打ってかわって毅然とした強奏のカノンで演奏されます。しかしその印象は・・・勇ましいどころか「悲しい運命の勝利」ともいうべき諦念のトドメといった「痛い」印象を与えます。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
第4番第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章経過句)
第4番第1楽章経過句

楽譜C(第1楽章第2テーマ)
第4番第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、緩徐楽章。長調でありながら物寂しいブラームスの緩徐楽章の特徴が出ています。導入部のホルンのフレーズから虚勢を張ったような虚しさが出ています(下譜D)。それに続く第1テーマのか細く頼りない感じ(下譜E)。ホ長調なのに。それでもこれが三連符のモチーフなどで盛り上がった後で、満ち足りたような第2テーマ(下譜F)がチェロで出てきてほっと一安心させてくれます。

楽譜D(第2楽章導入部)
第4番第2楽章導入部

楽譜E(第2楽章第1テーマ)
第4番第2楽章第1テーマ

楽譜F(第2楽章第2テーマ)
第4番第2楽章第2テーマ

 第3楽章は、4分の2拍子ですが、スケルツォ的な楽章です。冒頭の第1テーマ提示で大方の構成材料を見せてしまいます(下譜G)。ざくっと3つのフレーズに分かれています。これらが縦横無尽に組み合わされていくわけですが、そういう賑やかな中でそよ風のような第2テーマ(下譜H)が癒やしになっています。

楽譜G(第3楽章第1テーマ)
第4番第3楽章第1テーマ

楽譜H(第3楽章第2テーマ)
第4番第3楽章第2テーマ

 第4楽章は「パッサカリア」。同じ主題が低音でずっと繰り返され、その上で多様な旋律と和音が繰り広げられるという、音楽的には高度なテクニックが使われています(もちろん聴く方は、その音楽に身を委ねればいいわけで、解説は評論家に任せればよろしいでしょう。)。冒頭の管楽器を中心とした緊張感のある和音を擁したテーマがこの曲の基本骨格です(下譜I)。この高音部の「E・F#・G・A・A#・B・B・E」が、終結部ギリギリまで何かしらの楽器で執拗に繰り返されていることをほとんど感じさせないほどの千変万化で充実した楽章。この曲はクラシック音楽を知れば知るほどそのもの凄さがわかってきます・・・

楽譜I(第4楽章テーマ)
第4番第4楽章テーマ

 ご紹介しているCDは、指揮者カルロス・クライバーが脂がのってきた50代での録音。音楽に陶酔しつつも情に溺れない表現が見事です。後ろ髪を引くような冒頭から最終音の断固とした響きまで思わず引き込まれます。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。交響曲第4番 第4楽章(Youtubeより)

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