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レスピーギ:交響詩「ローマの松」

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レスピーギ:交響詩 ローマ三部作 / 組曲 鳥 他

 レスピーギの交響詩ローマ三部作から「ローマの松」のご紹介です。
 交響詩 ローマ三部作は、19世紀末から20世紀中頃までイタリアで活躍したレスピーギの代表作であり、華やかなオーケストレーションも相まってコンサートに取り上げられることも多く、その中でもダントツに人気があって出来もいいのが「ローマの松」です。

 どうして「松」なのか? 他の2曲が「ローマの噴水」「ローマの祭り」なのに対して違和感があるかもしれませんが、これは「松」という自然、つまり様々な時代(特に古代ローマ)を見てきたものを通して歴史を音楽化するという意図があったようです。

 曲は、4つの部分からなっています。木管楽器と弦楽器が楽しくさざめく中でホルンが輝かしく歌い出して曲は開始されます。
 中でも第2部と第4部が圧倒的です。

 第1部は「ボルゲーゼ荘の松」。昼間、子どもたちが遊び戯れているさまを明るく描きます。オーケストラがさざめく中で、勢いのあるテーマが登場します(下譜A。チェロ、ファゴット等)。興が乗ってくるとちょっとおどけたテーマ(下譜B。オーボエ等)が色を添えます。次第に騒ぎは収まって第2部に入ります。

楽譜A(「ボルゲーゼ荘の松」よりテーマ1)
ボルゲーゼ荘の松テーマ1

楽譜B(「ボルゲーゼ荘の松」よりテーマ2)
ボルゲーゼ荘の松テーマ2

 第2部は「カタコンブ付近の松」。カタコンブとは古代ローマでの初期キリスト時代の地下墓地。厳かな聖歌がどこか遠くから聞こえてきます(下譜C。弱音器をつけたトランペット)。様々な想いが埋まっているこの地の底から湧き出るような古い旋法のメロディー(下譜D)が繰り返されます。

楽譜C(「カタコンブ付近の松」よりテーマ1)
カタコンブ付近の松テーマ1

楽譜D(「カタコンブ付近の松」よりテーマ2)
カタコンブ付近の松テーマ2

 第3部は「ジャニコロの松」。満月の夜の静かな風景。ときおりナイチンゲールの声が聞こえます。鳥の鳴き声の録音も”楽器”として入っています。ひっそりと瞑想しているようなテーマが現れ(下譜E)、やがて少し揺れる心情が登っては降りるテーマで描かれます(下譜F)。この交響詩の中でフッと緊張がほぐれる部分です。

楽譜E(「ジャニコロの松」よりテーマ1)
ジャニコロの松テーマ1

楽譜F(「ジャニコロの松」よりテーマ2)
ジャニコロの松テーマ2

 第4部は、「アッピア街道の松」。古代ローマの進軍を描きます。静かな第3部から引き続いてひっそりと開始されます。第4部全体が一つのクレッシェンドになっていって、ピアニッシモから次第に音量が増してフォルティッシモのクライマックスに到ります。木管楽器のソロの地を蠢くような動きから(下譜G、下譜H)、次第にファンファーレのようなテーマが遠くから近づいてきます(下譜I)。輝かしいオーケストラの全奏までの盛り上げ方は、ラヴェルのボレロにも似た巧みさがあります。実際の演奏では、最後には舞台脇や客席の通路に楽員を配置して金管楽器を吹き鳴らすことがあり、空間が音楽でギュウギュウに満たされるようです。聴く人に圧倒的な印象を残してファンファーレが高鳴りながら輝かしく全曲を終わります。

楽譜G(「アッピア街道の松」よりテーマ1)
アッピア街道の松テーマ1

楽譜H(「アッピア街道の松」よりテーマ2)
アッピア街道の松テーマ2

楽譜I(「アッピア街道の松」よりテーマ3【ファンファーレのモチーフ】)
アッピア街道の松テーマ3

 今回ご紹介のCDは、ローマ三部作の他にもレスピーギの主要作品を集めたもので超オススメです。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。レスピーギ:交響詩「ローマの松」冒頭。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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