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ハイドン:チェロ協奏曲第2番

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ハイドン&ボッケリーニ : チェロ協奏曲

 ハイドンの残した協奏曲の中で、トランペット協奏曲と並んで人気のある、チェロ協奏曲第2番ニ長調のご紹介です。

 ハイドン51歳の時の作品。チェロ協奏曲は6曲作曲したとされていましたが、第3番は紛失、第4〜6番は偽作らしく、結局第1番と第2番が今も知られ、特に第2番が有名になっています。シューマンとドボルザークのものと合わせて、3大チェロ協奏曲に数えられています。
 第1番が若々しい溌剌さがあるのに対して、第2番はその充実感と落ち着き、そして優雅さにおいてチェロの特性が最大限に生かされており、聴けば必ず癒されること請け合いの名曲と言わせていただきましょう。

 第1楽章は、この協奏曲の半分以上の時間を占める内容の豊かな楽章です。協奏的ソナタ形式。明るく豊穣な第1テーマがオーケストラで提示されます(下譜A)。それが確保されて転調すると、モチーフ的には類似した第2テーマが現れ(下譜B)、第1提示部を終ります。するとチェロが第1テーマを少し装飾するように演奏し、やがて3連符を特徴的なリズムとして音を細かく上下させる経過部に移ります。第2テーマは第1ヴァイオリンを侍らせて現れ、新たに滑らかな第3テーマも導きます(下譜C)。展開部は属調で第1テーマを皮切りにチェロが時には激しく時にはしめやかに展開させていきます。再現部は再びチェロが旋律の殆どを司って進行し、カデンツァを経てオーケストラを交えて終止します。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
チェロ協奏曲第2番第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
チェロ協奏曲第2番第1楽章第2テーマ

楽譜C(第1楽章第3テーマ)
チェロ協奏曲第2番第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、イ長調に変わってアダージョの緩徐楽章。いきなりチェロが品のあるテーマを奏でてそれをオーケストラが受け取ります(下譜D)。あっという間に転調して細かな動きを包含した第2テーマが続きます。これらの主題を中心にしながら小さくまとまった音楽です。

は激しく時にはしめやかに展開させていきます。再現部は再びチェロが旋律の殆どを司って進行し、カデンツァを経てオーケストラを交えて終止します。

楽譜D(第2楽章第1テーマ)
チェロ協奏曲第2番第2楽章第1テーマ

 第3楽章は、再び主調のニ長調に戻って8分の6拍子のアレグロの快活なロンド形式のフィナーレ。チェロが楽しげなテーマで開始し(下譜E)、それがフェルマータで伸びるとオーケストラで繰り返されます。チェロが新しいフレーズを奏して細かい音符で技巧を誇示した後でまたテーマが回帰します。今度はチェロがいそいそと属調に転調して、重奏を主とした新しいテーマを颯爽と弾きだします(下譜F)。やがてニ短調でテーマが奏されチェロの細かい動きを中心に激しく展開されます。再びテーマが戻ってきてそのまま華やかにこの協奏曲を閉じます。

楽譜E(第3楽章第1テーマ)
チェロ協奏曲第2番第3楽章第1テーマ

楽譜F(第3楽章第2テーマ)
チェロ協奏曲第2番3楽章第2テーマ

 今回ご紹介のCDは、チェロソリストはヨーヨー・マで、音楽の喜びを味わえ、かつ表現がのびやかなご機嫌のチェロ協奏曲三昧の1枚。ハイドンの第1番とこれまた名曲のボッケリーニの協奏曲もカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ハイドン:チェロ協奏曲第2番から第3楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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