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ニールセン:交響曲第4番「不滅」

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Nielsen: Symphonies no 4-6 / Blomstedt, San Francisco Symphony Orchestra

 デンマークの20世紀初頭の作曲家、カール・ニールセンの交響曲第4番「不滅」のご紹介です。北欧の交響曲作家としてはシベリウスと並び称されるほどの大家です。
 まず「不滅」というタイトルが目を引きますね。自身が副題として付けたデンマーク語の「Det Uudslukkeligge」は、直訳すると「滅ぼし得ないもの」ということで、甚だ抽象的ではありますが内容から察するに、「音楽や生命の、輝きや尊厳の不滅性」を意味しているのではないでしょうか。作曲当時は第一次世界大戦の真っ只中。ただ破壊のみの現実への音楽による抵抗でもあったのでしょう。

 この交響曲は古典的な交響曲とは異なる特徴があります。まず全曲途切れることなく連続して演奏されます。また形式的にもソナタ形式のような定型的なものではなく、テーマというよりはモチーフを元に自由に展開させて曲を組み上げています。さらに調性的には主調を持たず自由に様々な調を渡ってゆく多調的です。ただし和声的な面が残っているので十二音音楽のような鋭い不協和音的な響きはほとんどみられません。その点で曲全体としては親しみやすいものになっています。

 曲は連続して演奏されますが、4つの部分に分けることができます。
 第1部は、いきなりオーケストラの強奏によるテンポが速い序奏で開始されます(下譜A)。これがかなりかっこいい。金管楽器による息の長いフレーズに弦の細かい動きが激しく絡んでいき、やがてそれが収まると、この交響曲の中心となる大らかな第1テーマがクラリネットで最初は穏やかに奏されます(下譜B)。それが次第に高揚して一旦クライマックスに達すると跳び跳ねるモチーフにより展開風になり冒頭の部分が復帰して再びテーマが高らかに鳴り響いて次第に鎮まってゆきます。

楽譜A(第1部冒頭)
不滅第1部冒頭

楽譜B(第1テーマ)
不滅第1テーマ

 第2部は、ポコ・アレグレットの一息入れる感じの間奏曲風。クラリネットの鄙びた旋律にファゴットが絡んでゆく第2テーマが中心(下譜C)。2拍子と3拍子が混ざったようなリズムものんびりした感じを醸し出します。多少違うモチーフを入れながらも気分は変わりません。この曲の中で一番短い部分。

楽譜C(第2テーマ)
不滅第2テーマ

 第3部は、緩徐楽章的な位置づけ。悲劇的なヴァイオリンの叫びのような第3テーマから始まります(下譜D)。それに唱和するティンパニと他の弦のピチカートとの異様な雰囲気。その緊張感が続きますが、時々「タラリー」という下降モチーフがちょっとしたユーモラスになって主要な動きになっていきます。また途中から警告音のように鳴り響く三連符のモチーフ(下譜E)も相まって哀しい叙事詩のように曲は進みます。それが弦のトリルとオーボエの三連符の橋渡しを経て、突然弦の激しい急速な動きの接続部になり次の部分を準備します(下譜F)。

楽譜D(第3テーマ)
不滅第3テーマ

楽譜E(第3部警告モチーフ)
不滅第3部警告モチーフ

楽譜F(第3部接続部)
不滅第3部接続部

 第4部は、全体をまとめるフィナーレ的な位置づけ。一小節のゲネラルパウゼ(全部の楽器が休止)の後に跳びはねるような第4テーマが全奏で現れます(下譜G)。何か吹っ切れたような明るさが充満した曲調になります。このテーマによる展開部分と、2人のティンパニによる激しい連打のコラボの部分が挟まりながら進行します(このティンパニ連打は戦争の光景を表現したとも言われます)。しかしそれも最後は復帰した第1テーマの壮大さに圧倒され、威風堂々と吹き鳴らされるこのテーマにより力強く全てが肯定されて、熱いティンパニの響きとともにクレッシェンドしつつ全曲を閉じます。

楽譜G(第4テーマ)
不滅第4テーマ

 ご紹介のCDは、ブロムシュテット指揮サンフランシスコ響による演奏。曲本来のダイナミクスを生かした堂々たる演奏です。交響曲第5番と第6番「シンプル」とのカップリングで、ニールセンの後期の交響曲をまとめて堪能出来ます。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ニールセン:交響曲第4番「不滅」から冒頭です。(Youtubeより)

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