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グラズノフ:交響曲第6番 ハ短調

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Symphony No 6 / La Mer Incidental Music to Salome

 ロシアの20世紀初頭の作曲家、アレクサンドル・グラズノフの交響曲第6番のご紹介です。
 グラズノフは、ボロディン、リムスキー=コルサコフ、チャイコフスキーなどの国民楽派的な技巧や精神を受け継ぎ、プロコフィエフやショスタコーヴィチへの橋渡しをした作曲家として評価されています。事実、ショスタコーヴィチは彼の教え子です。

 いかにもどっしりとした、しかしどこか郷愁のあるロシア風のモチーフが散りばめられた曲。基本的には調性を変えながら違うモチーフも取り混ぜながら繰り返しを中心に展開していくものなので、いわゆるオーソドックスな音楽形式とは少し異なっています。理論的な曲構造よりも目の前に広がる様々な景色を楽しむように聴くことが一番相応しいのではないかと思います。他のロシアの作曲家の作品に似た部分を探すことも楽しいでしょう。3拍子、6拍子、9拍子という3拍子系が多く使われており舞曲的な雰囲気が全体にあります。

 曲は、4つの楽章から成っています。
 第1楽章は、一応ソナタ形式に則っています。序奏はありますが動機的には主部と密接に関わっています。ハ短調で土の中で何かが蠢くようなモチーフが低音から高音に移しながら高揚して収まると急速な主部に入ります。拍子は異なります(序奏では4分の3拍子、主部は2分の2拍子)が同じモチーフによる第1テーマが情熱的に全楽器に広がってゆきます(下譜A)。調性を変ホ長調に移して民謡風で緊張を癒すような第2テーマがヴァイオリンで現れます(下譜B)。それが調性を移動しながら繰り返していき再び第1テーマのモチーフで盛り上がります。このモチーフを使った短い展開部を経て再現部となり、最後まで第1テーマを重用して悲劇的な楽章を終ります。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
第6番第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
第6番第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、基本的にはアンダンテのト長調の緩徐楽章ですが、変奏曲なのでテンポは始終変わります。いきなり始まるト長調の一見単純な鄙びた旋律が変奏主題です(下譜C)。チャイコフスキーの「アンダンテ・カンタービレ」を想起する方もいらっしゃるでしょう。これを元にした7つの変奏が続きます。最後の変奏は金管楽器による重々しいもので、ムソルグスキーの「展覧会の絵」の「キエフの大門」的な雰囲気。しかしそれなりに盛り上がりますがあまり長続きすることなく結構あっけなく曲を閉じます。粋(いき)というやつでしょうか?

楽譜C(第2楽章テーマ)
第6番第2楽章テーマ

 第3楽章は、間奏曲とありますが、アレグレットのスケルツォ的な雰囲気の楽章です。調は変ホ長調。最初にクラリネットで現れるちょっとコケティッシュな感じのテーマが中心に構成されています(下譜D)。三部形式のトリオに当たる部分は特に明確なメロディーは無く上下に細かく動きまわるモチーフが続きます。やがてスケルツォが回帰してちょっと楽しい気分を保持しながら終わります。

楽譜D(第3楽章スケルツォテーマ)
第6番第3楽章スケルツォテーマ

 第4楽章は、ファンファーレ風なテーマを主にした変奏風のフィナーレ。テーマを予感させる重々しい弦のモチーフから少し悲劇的な感じを与えますが、それが次第に高揚して管楽器を中心にして輝かしいテーマが登場します(下譜E)。まさに祝典的な光景。途中一時的なパッセージ風の第2テーマ(下譜F)が入ったりしますが、基本的には先のテーマが調を変え拍子を変え様々な形で演奏されながら進んで行きます。管弦楽法やリズムの絶妙な選択により退屈させません。そしてその華やかなまま速度を上げて今や細かい音符に細分されたテーマで盛り上がって曲を閉じます。

楽譜E(第4楽章第1テーマ)
第6番第4楽章第1テーマ

楽譜F(第4楽章第2テーマ)
第6番第4楽章第2テーマ

 ご紹介のCDは、ホセ・セレブリエール指揮ロイヤル・スコティッシュ・ナショナル管弦楽団による演奏。曲の本質を生かしながらもあまり重くならないようにバランスをうまくとっています。他に同じグラズノフ作の「幻想曲『海』」「サロメ」をカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。グラズノフ:交響曲第6番から第4楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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