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ストラヴィンスキー:「兵士の物語」

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ストラヴィンスキー:組曲「兵士の物語」

 ストラヴィンスキー作曲の「兵士の物語」のご紹介です。
 「兵士の物語」とは、ロシアの民話を元にした台本(兵士が悪魔に翻弄されながら浮き沈みを経験し結局は悲劇的な結末へ向かう、というあらすじ)を元にした、朗読と演劇、バレエを総合した舞台作品。
 これにストラヴィンスキーが曲をつけたのですが、普通は後に述べるような11曲が演奏されます。ただし、3つの舞曲(タンゴ・ワルツ・ラグタイム)を1つにまとめて9曲に数えることもあります。

 面白いのは楽器編成。ヴァイオリン、コントラバス、ファゴット、クラリネット、コルネット(トランペット代用もあり)、トロンボーン、それに打楽器群(トライアングル、タンバリン、小太鼓、大太鼓、シンバルなどを1人で演奏する)です。室内楽というよりも、様々な音色を上手く組み合わせており、原色を使った抽象画的な華やかさがあります。

 物語の筋を知らなくても、各曲が変化に富んでおり、十分純粋音楽的にも楽しめます。ストラヴィンスキーらしい変拍子も頻繁に登場して拍子が目まぐるしく変わりますが、それがとてもカッコいい効果を出しており、コラールなど古風な曲などとも上手く対照されています。各楽器が縦横に使い尽くされておりリズムも実は複雑なので演奏は相当難しそうです。
 ヴァイオリンが、兵士役や悪魔役として演奏される主人公的な位置づけになっていることだけは、鑑賞時に知っておいた方がいいでしょう。

 先に述べたように、3つの楽章から成っています。

  1. 兵士の行進
  2. 小川のほとりのアリア
  3. パストラル
  4. 王の行進曲
  5. 小コンサート
  6. タンゴ
  7. ワルツ
  8. ラグタイム
  9. 悪魔の踊り
  10. 大コラール
  11. 悪魔の勝利の行進曲

 聴きどころは、兵士の行進、王の行進曲、タンゴ・ワルツ・ラグタイム、悪魔の勝利の行進曲です。
 兵士の行進は、マーチとはいいながらも、ときどきよろめきながら歩いているような滑稽さが表現されています(下譜A、下譜B)。

楽譜A(兵士の行進 冒頭)
兵士の行進冒頭

楽譜B(兵士の行進 テーマ)
兵士の行進テーマ

 王の行進曲は、トロンボーンの勇壮なテーマ(下譜C)とそれに答えるコルネットの連符フレーズ(下譜D)が華やかな曲。堂々とした感じよりも滑稽さも垣間みえます。

楽譜C(王の行進曲 テーマ)
王の行進曲テーマ

楽譜D(王の行進曲 応答句)
王の行進曲応答句

 タンゴ・ワルツ・ラグタイムは、クラシック音楽っぽくない曲で、各舞曲をリレーしながらジャズ的な要素も入った自由さが面白い(下譜E)。

楽譜E(タンゴ冒頭)
タンゴ

 悪魔の勝利の行進曲は、物語最終に演奏されるのですが、悪魔の得意そうな哄笑や、悪魔にうまく丸め込まれた兵士の後悔なども前のめりな変拍子で表現されつつ、最後は打楽器だけの音楽になって余韻を残して終わるのが、印象的です(下譜F)。

楽譜F(悪魔の勝利の行進曲 テーマ)
悪魔の勝利の行進曲

 ご紹介のCDは、都響からのメンバーが中心の東京メトロポリタン・アンサンブルによる演奏。難しい技巧を感じさせないで、かつ各曲の対比がハッキリしていて面白いです。七重奏曲と管楽八重奏曲とがカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。「兵士の物語」から3つの舞曲(タンゴ・ワルツ・ラグタイム)です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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