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サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調

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サン=サーンス:ヴァイオリン協奏曲第3番/第5番

 サン=サーンス作曲のヴァイオリン協奏曲第3番 ロ短調のご紹介です。
 彼の作品は既に交響曲第3番「オルガン付き」をご紹介していますが、この協奏曲も是非お聴きいただきたい逸品。彼の45歳の時のまさに充実期に作曲した最後のヴァイオリン協奏曲です。
 ヴァイオリンの情熱的な面と耽美的な面がバランスよく調和して表現されており、美しい旋律も豊富であるのでもっと演奏機会があってもいいと思います。雰囲気的にはメンデルスゾーンのそれに近い印象があります。
 なんといってもこの曲は、あのヴァイオリンの名手で「ツィゴイネルワイゼン」「カルメン幻想曲」などを作曲したサラサーテに献呈され、サラサーテが初演しています。最初から役者は揃っていたわけです。

 演奏技巧としては、フラジオレット(ハーモニクス)という、倍音を出す奏法が特に第2楽章で夢幻的なイメージを与えていて印象的です。

 曲は、協奏曲としては基本的な3楽章構成です。

 第1楽章は、弦楽器のトレモロの中で低音から力強い第1テーマを独奏ヴァイオリンが提示します(下譜A)。これが確保されると緊張が緩んで緩やかな3連符を含む歌謡的な美しい第2テーマがホ長調で登場します(下譜B)。展開部では第1テーマを中心に動機展開されヴァイオリンが華やかに駆けまわります。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
バイオリン協奏曲第3番第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
バイオリン協奏曲第3番第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、シチリアーナ風の緩徐楽章です。調性は変ロ長調で、主調のロ短調からかなり遠いものが選ばれているのは奇妙な感じがしますが、シャープ系調性の鋭い音色ではなくフラット系の柔らかい音色を選んだと思えば納得がいきます。
 弦楽器の揺らめく伴奏の上に舟唄のようなテーマが登場して歌い継いでいきます(下譜C)。その中で途中上昇して下降するアルペジョが変化を与えていています。音楽が進むにつれて、しゃくりあげるような(他に表現が思いつきません。申し訳ない)モチーフが現れますが、これは第3楽章の序奏の伏線になっています。結尾部では、ヴァイオリンの高音でのフラジオレットと低音でのクラリネットとのアルペジョが、先に述べたような独特な幻想的雰囲気を醸し出します。

楽譜C(第2楽章テーマ)
バイオリン協奏曲第3番第2楽章テーマ

 第3楽章は、第2楽章のしゃくりあげるようなモチーフの変形したものをヴァイオリンが雪崩おちるように演奏するモルト・モデラートの荘重で劇的な序奏から始まります。やがてジャンプするような付点音符の動機が用意されて、アレグロの主部になると、その動機を生かした華々しい第1テーマが奏されます(下譜D)。第2テーマは付点音符のユーモラスな経過部に導かれて、とても明快な楽しい旋律がニ長調で現れます(下譜E)。展開部では、あたらしい瞑想的なテーマが登場します(下譜F)。これが再現部からコーダにかけて堂々たるコラールとして演奏されるときの開放感がたまりません。最後に第2テーマが高らかにテンポを上げて奏されながら畳み掛けるようにロ長調の最終音に向かいます。

楽譜D(第3楽章第1テーマ)
バイオリン協奏曲第3番第3楽章第1テーマ

楽譜E(第3楽章第2テーマ)
バイオリン協奏曲第3番第3楽章第2テーマ

楽譜F(第3楽章第3テーマ)
バイオリン協奏曲第3番第3楽章第3テーマ

 ご紹介のCDは、チョン・キョンファの独奏ヴァイオリンによる颯爽とした演奏。サン=サーンスと同じフランスの作曲家ヴュータンの協奏曲第5番との珍しいカップリングが魅力。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ヴァイオリン協奏曲第3番から第1楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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