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ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調

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ドヴォルザーク:チェロ協奏曲、他

 ドヴォルザーク作曲のチェロ協奏曲 ロ短調のご紹介です。
 交響曲「新世界より」や弦楽四重奏曲「アメリカ」と並ぶドヴォルザークの代表曲であるのみならず、音楽史上でも際立った協奏曲の名曲といえます。チェリストの主要なレパートリーの1つ。
 ドヴォルザークが4年近くのアメリカ滞在からチェコに帰る直前に書かれた曲(「新世界より」と「アメリカ」はこの2年前に書かれた)。ドヴォルザークが帰国するきっかけになったのは、強烈なホームシックとパトロンの破産によるものとか。…これはどうでもいい話。

 協奏曲というと、ソリストがお客様のような一種の違和感をもつ曲もありますが、これはまさに人馬一体といいますか、チェロとオーケストラがお互いを引き立てつつ至高の音楽を作り上げていく奇蹟を感じざるを得ません。チェロのカデンツァは特になく、曲中に高度に技巧的な要素がかっちり嵌り込んでいます。そういった中でボヘミア的な民謡風旋律が醸し出す郷愁とそれを広げてゆく幻想の豊かさ。オーケストレーションの妙。まさにこれぞ音楽。

 曲は、協奏曲として基本的な3楽章構成です。

 第1楽章は、協奏ソナタ形式ですが、展開部と再現部は比較的自由に変化がされており飽きさせません。クラリネットの呟くような第1テーマからモソッと始まります(下譜A)。それが高調して強奏されて明確な提示が成されると、徐々に落ち着いてテンポもちょっと落ちてホルンの人懐かしい第2テーマがゆったりと歌われます(下譜B)。そういった構成がチェロを中心に第二提示部として示されますが、ここで先ほどのホルンに負けじと切々と奏でられる第2テーマの美しさ。再現部では、第1テーマはチェロとフルートの美しい会話の中で現れ、あの第2テーマは輝かしく登場するのは感動的です。最後はロ長調となり、冒頭とは打って変わって肯定的に曲を閉じます。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
チェロ協奏曲第1楽章第1テーマ

楽譜B(第1楽章第2テーマ)
チェロ協奏曲第1楽章第2テーマ

 第2楽章は、三部形式で美しさと激しさの対比が見事。木管楽器で儚いように歌われるテーマで始まる主部(下譜C)。チェロの情熱をわざと抑えるような絡みが印象的。中間部は短調の激しいテーマで、高音部と低音部がせめぎ合う慟哭のように始まります(下譜D)。今度はそれをなだめるようにチェロが語ります。主部がまた自由な形で戻り、最後はチェロの歌にフルートが鳥のさえずりのようなフレーズで装飾しながら穏やかに終わります。

楽譜C(第2楽章主部テーマ)
チェロ協奏曲第2楽章主部テーマ

楽譜D(第2楽章中間部テーマ。弦楽合奏分のみ)
チェロ協奏曲第2楽章中間部テーマ

 第3楽章は、ロンド形式。リズムの明確な序奏により気分的に主部を準備します。チェロが土俗的な味のある第1テーマを奏でた途端まさにボヘミアの風景が広がってくるかのようです(下譜E)。5連符が効果的に使われており、この楽章の特徴的なリズムになります。経過句の後での現れる第2テーマは、少し言いたいことが言えずに逡巡しているように休符で始まる面白いリズムになっています(下譜F)。その後第1テーマが何度も戻ってきながらチェロの技巧と豊かな音が十二分に表現されて、素晴らしいコーダ(結尾部)に入ります。管楽器で第1テーマの拡大形が勝利のファンファーレのようにロ長調で奏され、それをチェロが情感たっぷりに受けます。それを繰り返した後で第1楽章と第2楽章を自由に回想。まるで時間が止まったような世界。そしてチェロが名残惜しそうに精一杯ロ長調の主音ロを引き伸ばすとオーケストラが急激に盛り上がり金管楽器の歓喜のフレーズの中でこの素晴らしい楽曲を毅然と終わります。

楽譜E(第3楽章第1テーマ)
チェロ協奏曲第3楽章第1テーマ

楽譜F(第3楽章第2テーマ)
チェロ協奏曲第3楽章第2テーマ

 ご紹介のCDは、ロストロポーヴィチの独奏チェロ、カラヤン指揮ベルリン・フィルによるまさに珠玉の演奏の名盤。やはりチェロが活躍する、チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲」とのカップリング。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。チェロ協奏曲 ロ短調から第3楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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