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モーツァルト:ホルン協奏曲第3番

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モーツァルト:ホルン協奏曲集

 モーツァルト作曲のホルン協奏曲第3番のご紹介です。
 モーツァルトは完全な形のホルン協奏曲を4曲残しました。当時のホルンは現在のようなバルブは存在せず、朝顔の部分に手を入れる「ストップ奏法」で音程を操作しており、モーツァルトはその奏法の名手である友人のヨハン・ロイトゲープを念頭において当時としては前衛的な曲となっています。

 その中でも「ホルン協奏曲第3番変ホ長調」は楽想の豊かさにおいて秀で、喜ばしさにあふれており、現在でもホルン奏者のメインレパートリーになっている名曲であります。

 「ロバ」というニックネームで呼んでいたロイトゲープとの楽しい交友関係を反映するように、楽譜には「さあいけ!ロバ君」「ちょっとひといき」「だめなブタ公!」「やれやれ、これでおしまい!」という言葉が書き散らされていたとか。なにしろ円満で気の好い、しかも実力のあるホルン吹きに捧げるべく、モーツァルトが楽しく半ば遊びながら創った曲の雰囲気が横溢しています。

 第1楽章はのびやかなバランスのとれた主題によって始まります(下譜A)。いかにもホルンの豊かな音色で演奏されるための美しいメロディ。展開部にホルンで演奏される旋律も清楚なもの。

楽譜A(第1楽章第1テーマ)
ホルン協奏曲第3番第1楽章第1テーマ

 第2楽章はゆったりとしたホルンの歌で始められるロマンツェ(下譜B)。

楽譜B(第2楽章テーマ)
ホルン協奏曲第3番第2楽章テーマ

 第3楽章は「狩り」を連想させるような8分の6拍子のホルンの刻みのテーマで開始されます(下譜C)。ロンド形式の中間部で変イ長調で歌い出す流暢な旋律も全く楽しいもので、全曲を通じてポジティブなイメージが横溢した、まさに「喜びのモーツァルト」が全面にあふれ出した曲であります。

楽譜C(第3楽章テーマ)
ホルン協奏曲第3番第3楽章テーマ

 ご紹介のCDは、ヘルマン・バウマンの独奏ホルン、アーノンクール指揮ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスによる演奏。通常のホルンよりも演奏が難しいとされるナチュラルホルンを使っており、柔らかい音で癒されます。

どんな曲か試聴したい方はどうぞ。ホルン協奏曲 第3番から第3楽章です。(Youtubeより)

(他のCDも見てみたいという方は、以下もご覧下さい.)



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