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山頭火

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ちんぽこもおそそも湧いてあふるる湯


寒い日が続くと、あったか〜い温泉が恋しくなりますね。
 今回は山頭火の句の中でももっともユーモラスなものをご紹介します。

西洋の方々は、温泉(hot spring)に水着をお召しになって入るそうです。日本でもクアハウスとかではそういう決まりになっているようです。なんとも風情のない話ではありませんか。
 その点、日本の温泉は豪放磊落です。一昔前までは混浴もごくごく当たり前で、場所によっては猿なども一緒に湯に入っていました。もちろん素っ裸で入ります。日頃の緊張感から解放される瞬間。湯煙の中で見知らぬ人と交わす世間話。数では2000を優に越すといわれる温泉の國、日本ならではです。

山頭火は、毎日の行乞の日々の数少ない楽しみの一つは、風呂だったといいます。
 土埃にまみれた身体を洗い流し、熱い湯舟の中に浸った時、何もかも忘れられる無上の喜びを感じたにちがいありません。特に温泉地であった場合には、それこそ何度も何度も湯に入り、宿泊が長引くことも多かったようです。
 とくに嬉野温泉、川棚温泉については山頭火の日記にも比較的詳しく書いています。
 処によっては、飲める温泉などもありました。そこで何杯も何杯も飲みながら、「これがもし酒だったら」と思うこともありました。さすが山頭火、といったところでしょう。

さて、この句ですが、これはいくら昭和初期といってもあまり現実味があったとは思えない情景です。
 実は山頭火は、後で親友の大山澄太に、「あれは創作だよ」と漏らしたそうです。

まあそれにしてもまったくあっけらかんとした微笑ましい句ではありませんか。


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