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山頭火

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だまって今日のわらじ履く


山頭火の朝の旅立ちの時の作品。

山頭火のように日々旅から旅へ食うや食わずの生活を送っている者にとっては、夜は一時の憩の時間でした。それがたとえ相部屋の木賃宿であろうと、夜露をしのげる幸福が体を包む一時でありました。

しかし、一夜明ければ世間師としての辛い現実が待っています。今日食う為の稼ぎ、今日の晩の宿賃の為の稼ぎを得なくては。

本心ではゆっくりのんびり休んでいたい遊びたい・・・しかし気持ちとは裏腹に、時がくれば腹もへる。眠くもなる。それに堪えられない煩悩の世界にいる限りは、だまって日々行乞をしていくしかないのです。

わらじを履く間に様々とよぎる思い。それを敢えて遮ってから立上り歩み始める山頭火。安息の地はいったい何処にあるのでしょうか・・・


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