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山頭火

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てふてふひらひらいらかをこえた


この句を初めて知ったのは、私の中学時代でありましょうか。国語の教科書に載っていて先生からいろいろ講釈されたような記憶がありますがあまり明確な印象には残っていません。

大体がこの句自体をぽんと出されていくら眺めていたところで想像がひろがるようなものではなく、他の文学でもそうでありましょうが、山頭火の人生というフィルターを通して初めて作品の解釈が成り立つものであるからです。

この句は、永平寺三句のうちの一つであり、彼が悟りを開いたときの句としても有名です。
 てふてふはまさに山頭火その人なのであり、いらかをこえた、とは、ある煩悩を超えて仏の道に近付いたということではないでしょうか。
 ひらひら、というのがミソで、一直線に超えなかったのが山頭火らしいところ。あちこち寄り道しながら風に飛ばされそうになりながら、やっとのこと超えたのです。

それにしても全てひらがなのなんと柔らかな風合いの句でしょうか。
 こちらまでほほえましく感じる明るい陽の光の当たった句です。


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