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山頭火

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まっすぐな道で さみしい


あなたにはこんな経験はありませんか?
 自分の行く先にただ道が一本続いているところを、とぼとぼと歩いていることが。

山頭火が歩く道には、人とすれ違い家並みが続くような道はほんのわずかしかありません。山道や広い野原の中の一本道がほとんどであったと思います。
 そこでは自分をとことん見つめ直すことが出来るけれど、なぜか問いに対する答えのない虚しさも感じるのです。

脇に咲いている花を愛でたり、横道に入って湧き水で一服したり。そんなことでもなければ、とても一人旅に堪えられるものではありません。
 この「まっすぐな道」を「さみしい」と思うこと自体が、悟りの境地と煩悩の俗塵との間で揺れ動く山頭火の人間臭さがにじみ出ていると思うのです。

この句は、抽象的な意味でも深いものがあります。道を人生に例えるのはよくあることですが、その道を歩いていて「さみしい」と思うことはないでしょうか。他と関わりも持たず、潤いやゆとりのない人生は味気ないでしょうね。
 若造が言うセリフではないでしょうけれど。


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